
2.【初めての出店】
「西千葉一箱古本市」に出店者として応募する時、
私はとても焦っていた。
速く、分かりやすく、簡潔に、書こう。
店名はパッと見で分かりやすく、
ゴロも良く、呼びやすい名前が良いだろう。
なぜ出店したいのか?理由は?
様々な思いが一気に駆け巡った。
最初は、「夏葉社」という出版社のト―クイベント「小さな仕事をはじめるために」に行くだけのつもりだった。半年間の間に買った本の出版社がたまたま同じで、1人で出版社を運営していることをイベントの概要から知った。
1人で10年、出版社を続ける。並大抵のことではない。その情熱と、狂気の間の様な思考を垣間見たいと思った。
このト―クイベントは、「一箱古本市」に合わせて開催される。古本市には行った事があったが、「一箱」は初めて聞いた。どこか懐かしく、暖かみを感じる「一箱」という言葉。出店への心理的なハ―ドルを、ぐっと下げてくれた…私にもできるかもしれない。
主催は、
亀と本と酒を愛する
店舗のないインディ―ズ本屋、kamebooks。
本屋にも「インディ―ズ」があっても良いのだ。なんだか嬉しく、ワクワクする発見だった。そして、応募を決めた。