「第10回夏の教育セミナー」に参加した感想
(上の画像は当日のものではありません)
おはようございます。Sakuraです。
8月1日、ベルサール新宿グランドで行われた「第10回夏の教育セミナー」(主催:日本教育新聞社/株式会社ナガセ)に行ってきました。なんと4年ぶりの対面での開催ということでした。
私自身、このセミナーに参加するのは3,4回目ですが、この数年はちょうどコロナ禍だったので、オンライン開催での記憶が強かったです。
でも久しぶりに対面で色んな先生方の講演を聞いて、「やっぱり生で話が聞けるというのは素晴らしい!」と改めて思いました。
会場は超満員で、おそらく数百人はいたと思います。長テーブルに3人掛けで案内されたのですが、正直、狭い……!隣の人が気になる距離に数時間拘束される状況は久しぶりでした。
概要
そんなスタートでしたが、内容は盛りだくさん。
①基調講演「令和7年度大学入学共通テストに向けた検討状況について」
②特別講演「総合的な探究の時間の位置づけと高等学校における探究の可能性」
③特別講演「高等学校情報科と情報入試」
④特別講演&分科会(英語)「内容中心型4技能融合アプローチ」
といったもの。
特に、高校ですでに始まっている新課程(令和4年度高校1年生より開始)が受けることになる、令和7年度共通テストについての情報は現時点での最新の話であり、大学入試センターの方から直接説明をしてもらえるという、とても貴重な機会でした。
また、探究学習についての講演や、令和7年度に入試科目になる「情報」についての講演もとても興味深いものでした。
英語学習とChatGPT
個人的にすごいと思ったのは、やっぱり東進予備校の先生が教えてくれた、ChatGPTを活用した教材づくりや、生徒がChatGPTを活用しながら自学習を進める方法でした。
全然知識が無くて、講演を聴くまで触ったこともなかったChatGPTですが、予備校の先生が示した授業案はものすごく先進的で、とにかくスピード感がすごかったです。
通常、英語の学習は、学校や予備校の場合は、「読む活動」の割合が大きいと思います。もちろん、発話(会話)や英作文、リスニングという活動も取り入れていくものですが、英語力のベースになるものは、「読解」にあると感じています。
ベースになる「本文」が存在し、それに関する語彙学習やリスニング活動、そこから派生した発話活動や英作文、というものを複合的に行うものですが、ChatGPTによって、それぞれの活動の幅が、教員にとっても生徒にとっても、ものすごく広がったのだなぁ、と感じました。
私はとりあえず3.5を使ってみました。
指示文は日本語のままでもOKですが、英文のレベルについては、CEFR(「外国語の学習・教授・評価のためのヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR: Common European Framework of Reference for Languages)」)で指定すると良い、とのことでした。
そこで試しに、「世界遺産に関する英文」を「200文字」で「A1レベル」で作成させると、ほんの数秒で案が出てきます。
指示文に、「4択の選択問題」や「穴埋め形式の問題」などを指定すると、その本文に関する作問をもしてくれます。
この機能は活用形のほんの一部ですが、それでも教員にとって、非常に仕事がはかどることに繋がりそうです。
また、英作文においても、自分が書いた手書きの英作文を文字データ化し、それを生成AIに読み込ませることによって、「添削」をしてもらう、という学習ループを提示することもできるみたいです。
あとは、その英文を、Amazon Pollyでmp3化し、リスニング教材としても活用する、という学習ループも。
いずれにしろ、いままではそれぞれの教材を作るだけでも膨大な時間がかかっていたのに、それを大幅に短縮して、生徒側も、自学習できるループを作り出せる、というものだと感じます。
まだまだ使いこなせていませんが、授業で生成AIを取り入れたりできると楽しそうです。
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