ジェンダー日記#18 男扱い
こんにちは。Sakuraです。最近、勤務先で起きた出来事がきっかけで、底辺期ほどではないのですが、調子が悪い日が続いています。
ただ、これが私から職場の同僚に対する「配慮を求めすぎている」ことになっていないかどうか、自分でも判別できない状態です。
ひとまず何があったかを記します。
保護者会にて
そもそもは、これがきっかけだったのだと思います。
先月の下旬に、保護者会がありました。
私はこのnoteにも書いている通り、異性装勤務をすることができています。
その日もレディースフォーマルを着て保護者会に臨みました。
保護者への教員紹介のとき、合計3人の教員がいたわけですが、司会の教員(男性)が、順番に紹介をしていったのですが、私とその隣にいる女性教員(その教員もたまたま同じ紺のスカートスーツを着ていました)を紹介するときに、
「…そして、こちらの『女性の教員』が○○です」
と言って、その女性教員を紹介したのでした。
私は、単に
「…そしてこちらがSakura教諭です」
みたいな紹介をされたと思います。
この出来事が、実はすっごく尾を引いています。ここ2週間くらいずっと調子が下降したままなのですが、原因は間違いなくこの出来事だと思っています。
何が嫌だったかというと、スカートスーツを着ていてパンプスも履いている私に対して、「その女性教員とは違って、スカートスーツを着ていますが、Sakura教諭は男性ですよ」と公言されたこととほぼ同義だと感じているからです。
うーん、気にしすぎなのでしょうか?
でも、やっと自分の中で消化できてきたこの出来事ですが、毎回毎回、今後も起こるであろう似たような出来事に対して、私が嫌な思いをして、それを自分の中だけで消化し続けなければならないのでしょうか……?
どうしてよいか、正直、分からない状態です。
校外合宿の打ち合わせの時
もう一つ、傷ついたことがありました。
教員間の打ち合わせの時でした。校外合宿について話し合っているとき、担当部署から渡された資料で、生徒の入浴について話しているときでした。
うちの学校の持ち時間が少ないので、素早く入浴させてお風呂場から追い出さなければならないこと、また教員も生徒と同じ時間で入浴しなければならないことなどが確認事項で挙げられました。
ん?私って、生徒と一緒に大浴場でお風呂入るの?
となってしまって……。
当然、教員には個室のお風呂くらいはあるのかと思っていましたが、どうやらそうではなかったようです。
その後の打ち合わせで、小さなシャワー室がある、というのを聞いたので、やっと安心できたのですが……。
なら問題ないじゃないか、と自分でも思うのですが、やっぱり不快な思いをしたんですよね。
1.普段、レディースの服を着て勤務しているし、髪型も女性の髪形。アクセサリー等もつけてるし、ホルモン注射しているのでブラもしています。
2.その私の姿は生徒も同僚も当然知っているし、認められている(黙認に近いのではないか、と最近は職場自体を疑っています。一応、管理職の許可はもらっていますし、管理職からは全面的に応援してもらっています)
3.にもかかわらず、お風呂のことについて、当然のように「男性の大浴場を使用すること」を前提に話が進んでいた
4.そういう状態で、資料だけ先に渡されたので、もう入浴のこととかも含めて、全部決まっている状態での打ち合わせだった
5.だから、個室のお風呂があるのかどうか、というのは、打ち合わせのときに聞いて初めて知った
6.結局、何が腹立たしいかというと、女性の服装や髪型をしていても、同僚からは「Sakura教諭は女装しているけど、男性だよね」と思われている証拠だし、お風呂のことが抜け落ちていたということは、性同一性障害・性別違和を抱える人のことを、ちっとも知ってもらえていないことの証拠でもあったから
です。
だから、タイトルにもありますが、外見や見た目(パス度とは意味が違います)は女性としての性表現を好む私ではあっても、それでも「単に女装している男性」としてしか映ってないという事実を突きつけられた気がしています。
これって私の考えすぎなのでしょうか。
まぁお風呂のことは結局は解決しそうなのでいいのですが、上で書いたことに気づいてしまった以上、同僚への不信感が一層高まっている状態です。正直、業務遂行時以外では信用できません。腹を割って話す、なんてできるはずがない。そんな気持ちです。
でもグルグルぐるぐる考えが頭をめぐっていて、結局どうすべきなのか、私が嫌な思いをしたのは事実なんだけど、それを同僚に理解を求めるべきなのか、でもそうすると配慮を求めすぎている=権利の過剰な主張なのではないか、とか、ほんとに悩んでいます。
とりあえずは管理職に打ち明けて、心が少し軽くなったのですが、何も状況は改善もしていません。
どうすべきなのでしょうね。
男女二元論からの脱却は、想像以上に困難だと思い知った出来事でした。
とりあえずは、今後、産業医と相談する予定です。
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