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初めての幼稚園選びで迷走しつつも最高の園と出会うまで<後編>


我が家の「ちびっ子」次女も来年から幼稚園に通います。

長女が保育園にお世話になっていたので

初めての幼稚園選びでした。

迷走した前半のお話はこちらからお付き合いいただけるとうれしいです。


三つ目の園では


三つ目の園は、家から車で15分くらいの距離で、

川が近くのどかな環境です。

園庭に入ると、園児たちが元気に遊んでいて微笑ましい。

先生も笑顔で「こんにちは」と声をかけてくれます。

建物は木のぬくもりを感じられる園舎です。


説明会では、園長先生の人柄も温かく、信頼できる感じが伝わります。

<結構いい感じかも>と期待感が高まってきました。

園の方針や特色も好感が持てました。


ただ、一点気になったことが。

給食室がなくて、外部業者の給食弁当だったのです。

写真を見て、正直あんまり美味しそうとは思えず。

私自身、食べることが大好きな食いしん坊なので、

食事はとても大切にしているのです。


自分の子どもの頃を思い出しても、

お昼が近づくと給食室からの匂いで、お腹がすいてきたものです。


ただ、お腹を満たすだけでなく、

食事には五感をフルに使う、人間として大切な営みと思います。

給食の先生達が作ってくれたごはんは、顔が見える安心感があります。

ここにきて、自分が大切にしている譲れないものに気付くのでした。



四つ目の園では


そして、4つ目の園は家から一番近く大人気の園です。

徒歩でも通えるこの園が、当初の第一希望でした。

ただ、問い合わせの時から違和感が。

どの園も丁寧に受け答えをしてくれるのですが、

こちらの園は冷たく高圧的な印象です。

<忙しい時に電話をしてしまったのかな>

そう思いながらも書類を取りに行く予約をして電話を切る。


書類を取りに行った際、さすが大人気の園だけあってたくさんの人たち。

受付をして書類をもらいます。

次回の説明会の予約も、早々と予定のいくつかが埋まっていきます。

何とか順番が来て、残っている説明会の枠を押さえることができました。


帰宅してパンフレットや書類に目を通します。

選考の過程で卒園児の兄弟やプレの教室に通っていた方が優先されると。

昨年は、ほぼこの優先枠で埋まってしまったとのこと。

<しまった。幼稚園選考は既に始まっていたのだ。>

完全に出遅れていたことを知るのでした。


そして、誓約書の最後の項目にハッとしました。

内容としては、発達等に問題が指摘された場合は

速やかに専門機関に相談しないと退園になるというもの。

これまでだったら、気に留めなかったかもしれません。

むしろ、<迷惑をかけられるくらいなら退園してもらった方が助かる>

と捉えていたと思います。

長女の時は特に発達に問題を感じることはなかったからです。

次女の場合は、体格も小さく言葉が遅いため、もし我が子が該当したらと

想像して苦しい気持ちになりました。

もちろん、園の運営上、先生の人員も限られているでしょう。

事情は理解できます。

ただ、入園する前からこの誓約書にサインをしなければならないことが

悲しく感じました。


保育園は基本的に願書提出日に受付順で入園枠が割り振られます。

なので、人気の園は早い時間から並んで待つようです。

人づてに聞いたので真相は不明ですが、

「この園では受付日に朝の4時から並んでいる人がいた」と聞きました。

もう、色んな意味でここには通えないだろうと思ったのでした。


そしてついに、運命の出会いが


次の園は、長女の友達Aちゃんママからおススメしてもらいました。

Aちゃんが通っていた園で、勉強も運動も遊びもバランスよくて

食事にもこだわっているとのこと。


Aちゃんは運動神経もよく活発ではつらつとした子です。

何でも意欲的で頑張り屋さんという印象です。

<きっといい園なんだろうな>と期待感が高まります。


ただ、家から遠い。

車で20分程度の場所にあるのが気がかりでした。

電話で問い合わせたところ、説明会日程は既に埋まっていたのですが、

週末の園庭解放の時に見学できると言われ、家族みんなで来園。


車を20分も走らせると、ビルが少なくゆったりとした時間が流れてきます。

到着してまず、敷地の広さに驚きます。

芝生のある園庭を進んでいくと、更に二つ目の園庭があるのです。

<めちゃくちゃ環境が良い>

園庭には色々な種類の遊具や鉄棒が並んでいます。


鉄棒好きの長女が喜んで走り寄り遊び始めました。

次女も後をついて走っていきます。

子どもたちのことは夫に任せて、私は事務所へ向かいました。

担当の副園長先生が説明と見学に連れて行ってくれます。


教室に入って感じたのは、

とても整った環境があるということ。

整理整頓が行き届いており、

先生が使う道具にも、分かりやすくシールが貼られて管理されています。

<行き届いている>と感じました。


教室には漢字や英語が貼られており、フラッシュカードもありました。

私が他の園で感じた違和感を伝えたところ、丁寧に答えてくれました。

なぜ、この時期に漢字や英語やフラッシュカードを使うのか。

子どもの年齢ごとの脳の状態。その時期にしかできないこと。

そして園が大切にしていること、教育理念、子どもたちへの願い。

一つ一つの説明に筋が通っており、「幼稚園の軸」がブレない。

すごい説得力と納得感。そしてこの先生から並々ならぬ情熱が伝わります。

気付けば2時間程度お話を聞きながら見学をしました。


なかでも、子どもの「人間としての力」をどう育んでいくのかのお話が

一番印象に残りました。

子どもの人生の土台となる、その子の在り方でもある「人間力」

好奇心と行動力をもって物事に本気で取り組む子ども。

失敗してもあきらめずにチャレンジして乗り越えていく子ども。

認め合い、自分も人も愛せる子ども。


そこが育っていくことを、とても大切にされているのです。

だから、すべての教育がそこを出発点としているからブレないのです。

<もう、この園しか考えられない>と思うほど完全に気に入りました。


夫と子供たちと合流。

たくさん遊んですっかり気に入ったようです。


帰りの車の中で、園の素晴らしさを夫に力説。

夫も良い園だと肌で感じていたようで、この園に決めることになりました。


紆余曲折ありましたが、

最終的にぴったりな園を選ぶことができて良かったと思いました。

お読み下さりありがとうございました。


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