初めての幼稚園選びで迷走しつつも最高の園と出会うまで<前編>
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我が家の「ちびっ子」次女も来年から幼稚園に通います。
今日は、通う予定の幼稚園で制服の採寸や道具の発注をしてきました。
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10月は幼稚園選びで、色々な園を回りました。
長女は保育園にお世話に通っていたので、
幼稚園との違いに驚くことが多かったです。
私が幼稚園選びで戸惑ったこと、
自分で納得のいく園を選んでいった過程を書いてみたいと思います。
保育園と幼稚園の違い
保育園と幼稚園は目的や利用にも違いがあります。
【幼稚園】
・文部科学省の管轄。小学校入学前の子どもの「教育」が目的。
・3歳から小学校入学前まで入園可能(園により3歳未満のクラスもあり)
・標準保育時間 4時間程度(預かり保育も利用可)
・小学校同様に夏休みや冬休みがある(預かり保育も利用可)
【保育園】
・厚生労働省の管轄。親に代わって子どもを預かる「保育」が目的。
・0歳から小学校入学前まで入園可能
・標準保育時間 8時間程度
最近は、幼稚園でも預かり保育や、3歳未満のクラスが充実しています。
お仕事をしているママも、幼稚園の預かり保育を利用しながら働く
というスタイルも増えています。
長女の時は保育園でした。
フルタイムの共働きでしたが、保育園の入園の競争率は高くて。
送り迎えをしなければならないので、必然的に近所の園が候補になります。
希望を5個まで書けるので、送迎可能な範囲で見学へ。
もちろん人気の園というものはあるのですが、
基本的な保育方針には大きな差はなかったように思います。
とにかく仕事を続けるために、どこかには入れなくてはならない。
可能な限り近くで、どこか受かればラッキーという感覚でした。
今回はフルタイムの仕事を辞めたので、保育園に入る可能性はないと判断。
初めての幼稚園選びとなりました。
幼稚園は送迎バスが充実していることもあり、
希望できる園の範囲が各段に広い。
せっかくなら次女に合った幼稚園に通わせてあげたいという気持ちに。
じっくりちゃんと選びたいと思ったのです。
まず見学して驚いたのですが、幼稚園は園によって特色が大きく違います。
どんな教育を望むのか。
どんなふうに過ごしてほしいのか。
何を大切にしているのか。
改めて考えるいい機会になりました。
ます、5つ程度気になる園をピックアップし見学の予約をします。
問い合わせの対応も判断材料のひとつになります。
まず一つ目の園の見学
こちらは、家から自転車でも行ける範囲で園庭も広く、
問い合わせ対応も丁寧でした。
まず園に入ると、先生が優しく案内してくださいます。
さすが、教育に力を入れている園です。
常駐しているという外国籍の先生と廊下ですれ違う。
2階に上がったところにあるホールに通され、説明会が始まりました。
話をしてくれていたのは普通の先生と思っていたら園長先生でした。
私と同じ年くらいで、いかにも先代から引き継いだばかりという印象。
その後、実際に教室を見て回った時に違和感が。
年少クラスながら、みんなちゃんと机に座って
大きな声でフラッシュカードの読みあげをしています。
教室の雰囲気が軍隊のようにピリっとしていて、
<ここは北朝鮮か?>という雰囲気です。
教室の前方には、漢字や和歌や英語が掲示されています。
後方を見て更にびっくり。
園児の描いた水彩画が貼られているのですが、
どれも形が整って色使いも同じようなものでした。
絵の上手な大人の作品という感じです。
見学している人もみんな驚いて歓声も上がったりしています。
ただ、私は少し残念な感じがしたのです。
よく保育園で見ていた子供たちの絵。
どれも自由で個性的でその子らしさが出ていたな。
上手ではないかもしれないけれど、
まっすぐに心に届いてくる作品だったな。
どうしても、せっかくの子供の良さや個性を
型にはめて台無しにしているように感じてしまいました。
その後も別室で積み木教室を見学したのですが、
集中して黙々こなす子もいれば、なかなか進まなくて呆然としている子も。
ここに通ったら、もしかしたらお利口さんになるかもしれない。
言う事を聞いてくれるいい子になるかもしれない。
親としては楽だし安心かもしれないけれど、何か違うのかなと感じました。
もちろん、先生達は一生懸命に指導してくれていると思いました。
園の理念やカリキュラムを大切にされているのだと感じます。
ただ、大切にしたいものが私と園では違っていただけなのだと。
最後にもらった冊子の中の一文に心がざわつきました。
「人は親の子育ての手抜きの重荷を、一生涯背負って生きて行く。」
もちろん教育はとっても大切。
どんなママも、自分の子育てを100点満点と自信を持つのは難しい。
子どもが最終的にどう育っていくのか、時間をかけないと本当の意味では
分からない。
だからこそ、迷いながら、葛藤しながら、それでも一生懸命育てている。
子育ての手抜きって何を指しているのかなと思ってしまいました。
二つ目の園の見学
こちらの園も家から比較的近く、
スクールバスの停車場所も近いので期待していました。
園庭は狭いものの、閑静な住宅地で環境は良さそうです。
全体的にこじんまりしていますが、アットホームで温かい印象です。
説明会が始まり、園長先生がお話をされます。
良い人なのは伝わってきますが、おどおどしてこちらまでハラハラします。
脇の先生方が都度フォローをされていて、
こちらもやはり親の代からの世襲のようです。
教育方針も特色や主張があまりない印象でした。
「小学校で英語教育が導入されているので、
園でも英語の時間を設けています。」
「小学校でパソコン教育が導入されているので、
園でもタブレットを使う時間を設けています。」
国会の答弁のような説明が続きました。
小学校で取り入れられたら何でも追随するのでしょうか。
なぜこの園でも取り入れたのか、
何を大切にしているのか、
園長先生の想いに触れることができずに少し残念に思いました。
会が終わってから、会場にいた保育士さんとお話をすることができました。
どの先生も、安心できる受け答えで、お仕事に誇りを持っているのが
伝わってきます。
やはり、現場の先生がしっかり支えているんだなと感じたのと同時に、
先生達の存在のありがたさを感じました。
長女の保育園の時もたくさん支えてもらいました。
園や先生の存在なしに育児をしていくことはできなかった。
今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
二つ見学が終わったけれど、「ここだ」という園が見つからない。
その後三つ目の見学へ行くのでした。
少し長くなったので、
その後については後編にまとめました。
お読み下さりありがとうございました。
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