「ちびっ子」次女の育児振り返り日記#1 妊活に至るまでのこと


1,650gで産まれた「ちびっ子」次女の育児を振り返っての記録です。
現在二歳半、まだまだ成長曲線には入らない「ちびっ子」さんです。


                                                    

願望


子どもが二人くらい欲しい。

それは、漠然とした願望でした。

いつからか、なんとなく、そうした方がいいような、

そうしないといけないような気がしていました。


就職氷河期でなかなか就職が決まらない私に、

「5流大学しか行けないやつだからそうなる」

と父親から言われました。

そして、

「結婚して子どもを2~3人くらい持て」

とも言われました。


その言葉はずっと私の心にありました。

最初の言葉は放たれた銃弾のように、

私の心を貫通していきました。

「そうか、血のつながった人でも、結局は他人なのだと」

強く確信しました。

次の言葉はプレッシャーでもあり、

叶えてあげなくちゃ、

叶えてあげたい、

不思議と「子どもなんてほしくない」という反発はありませんでした。


結婚して一人目の子どもが産まれて、

しばらくすると「二人目をいつ産む」という話題が

ママ友の間でも繰り広げられてきます。

「生理が来たらすぐに産みたい」とか。

「2歳差がいいかな」とか。

「次は女の子がいいな」とか。


私も二人は産まないといけないと思う気持ちもありましたが、

一人目の育児でも「子どもがかわいいと思えない」日々がありました。

これ以上大変になったら無理だと思って、

二人目の話題を避けるようになったのです。


日本では、結婚して子供が二人産まれてやっと

「呪縛」から解放される気がしていて。

独身の時は、「結婚は?」

結婚したら、「子どもは?」

一人産まれたら、「二人目は?」

親や親せきから必ず聞かれてきました。

私は二人産んだけど、女の子だけだから、

「男の子は?」って聞かれることはあります。


色々な「形」があっていいし、

「形」よりも、その人が幸せかの方が大切だと感じます。



妊活までの紆余曲折


当時の私は会社員でもあったので、

一年の育児休暇の後復帰しました。

復帰してしばらくは、仕事を頑張って恩返しをと思っていました。

復帰して半年後に、夫の転勤で福岡に引っ越すことになったのです。

幸い、福岡にも会社の支社があり、私も転勤させてもらうことに。


転勤した部署は、これまでの仕事と大きく異なりました。

「転職した」というレベルの変化だったのです。

本社で人員の余裕もあり男女比率も半分程度あった部署から、

支社の営業店部門で人員も余裕がなく全員女性の部署へ変わりました。


仕事もなかなか慣れず、

完全に「仕事のできないやつ」状態。

<もう、いっそのこと辞めてしまいたい>

でも、転勤させてもらった立場だからなんとか続けていきます。


そして、同じ部署の2人が既婚者で同じくらいの年齢でした。

口には出さないけれど妊娠を望んでいると感じたし、

見えない探りあいがありました。

<先を越されたくない>

<私の方が年上だ。でも、この部署では後輩だし>

<仕事も一人前にできないうちはダメだ>

心中穏やかではない日々。


その2人から立て続けに妊娠報告があり、

<ああ、ぐずぐずしているうちに先を越されてしまった>

<3人が被る訳にはいかないから時期をずらさないと>

と思っていました。

そうしているうちに、長女は3歳に、私は35歳になっていました。

子どもの年の差の問題や、私の年齢の問題もありいよいよ焦りはじめました。


それでも、保育園の入園しやすさを考えて4月生まれを狙わないととか、

そんなことを考えたりしていました。


ずっと、部署の人からどう思われるかとか、

どうしたら人に迷惑をかけないで済むようにとか、

人の期待に応えないととか、

人のことばっかりでした。


自分はどうしたいのか。

自分の幸せや自分を大切にすること。

そんなこと全然考えられていませんでした。

もちろん、そんな自分だったから、

家族の幸せも後回しにしていたように思います。


ずいぶん肩身の狭く、

苦しい世界で生きていたなと今は思います。




これから、マイペースにこれまでの育児を振り返ったり、

日々の育児のことを綴っていきたいと思います。

また、お付き合いいただけるとうれしいです。

お読み下さりありがとうございました。

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