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働きたいし家族もつくりたいんだ「女性のライフイベントとキャリアをセットで考える」イベントを開催しました

イベントテーマ

今回のテーマはIT業界に務める「女性のキャリア」
事前アンケートでも出産についての悩みが多かったように、キャリアを考える時に切り離せないライフイベントがあります。同性ならではの赤裸々体験を話せる場として開催しました。 connpass

キャリアの悩み (事前アンケート)
1位:出産ブランクへの不安
2位:キャリアパスの描き方
3位:スキルの伸ばし方
4位:ロールモデル、相談者がいない
5位:稼ぎ続ける事が出来るのか不安

男性にも知っていただきたく参加OKに。勉強になった・もっと知りたいと言っていただき感無量・・


なぜイベントをやろうと思ったのか

私がニーズと実態の乖離に違和感を感じたことでした。なぜかビジネスの場には女性が少なく、役職のあるポジションは特に少ないことに気がつきました。だが、私の周りには優秀で社会で活躍したいと思っている女性は沢山いました。データを見て想像以上でした。もっと多様な世界にしたいと強く思ったのがイベント立ち上げのきっかけです。(想いを書ききれなかったので別noteにします)

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「女性を知る。社会を知る。自分を知る。」Ladyknowsさんに許可をいただき画像をお借りしました。Twitterアカウント


パネルディスカッション

パネラーは現役IT業界で活躍中、柔軟にキャリアや雇用形態をチェンジをされてきたの3名に登壇していただきました。

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Q1. キャリアスタート
これやってみようは偶然の出会い。
なぜその職種を選びましたか?

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庄司さん
エンジニア:ロジック思考が面白かった

エンタメ業界で仕事をしたかったが倍率高く全落ち。
業界研究をしてITに辿り着きました。企画職は華やか過ぎてイメージがつかず、大学が理系な事もありエンジニアに興味を持って、インターンをしてみたらロジック思考で面白いと思い、これならいけると思った。
酒匂さん
デザイナー:高校の先生に進められて
高校時代の先生に「向いていそうだよ」っと進められて、デジタルハリウッド大学に進学しました。当時はデジハリも創設されたばかりでとても未知でしたが、直感で飛び込んでみました。
進さん
デザイナー:ビザ延長目的で見つけたWeb学校
大学は幼児教育専攻で、このまま幼稚園教諭になり、働いて結婚して子供を産んで、、と想像できる人生ってどうなんだろうなーっともやもやしていました。大学在学中カナダに短期留学し自分の世界観が広がり、もっと広い世界を知りたいと思い卒業後無計画のまま単身カナダへ。 学生ビザ延長の為に、直感的に面白そうと思ったWeb学校を選択し、そのままデザインの世界へ。計画も何もなく、ただその場その場で道を選んだ結果が今です。



1~3年目のスキルの伸ばし方は全員ストイック
どのようにスキルを上げていったのでしょうか?

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庄司さん
「量とトライアンドエラー」
経験したことがないタスクは何でも積極的に引き取ることを心がけ、結果周囲の2倍程度の仕事を抱えたりしてました。エンジニア時代も企画転向後も帰宅後&土日も自主学習するのが当たり前でした。
上司から3年目まではいくらでも失敗しろと言われており、トライアンドエラーを繰り返しながら学んでいきました。
酒匂さん
「周りの人のスキルを盗む」
大学生のインターン時代からエウレカにいまして、エウレカのデザイナー1人目でした。事業も凄い勢いで成長する為、置いてかれないように周りの人のスキルを盗み必死でしたね。
進さん
「結果を重要視、場数と改善の繰り返し」
結果を出す事を重要視して、仕事を選ばず挑戦しました。スキルは後からついてくると考えていましたし、結果そうなりました。デザイナーは完全に場数だと思っていて、インプットとアウトプットの量と質。

他にも意識していたのは、フィードバックを素直に受け止め、改善という繰り返し。また、自分の頭で考える訓練の為にAかBか判断できるレベルまで持って行ってから提案・相談するようにしていました。尊敬する人と対等に仕事をしたかったのが、一番のモチベーションだったと思います。



Q2. キャリアチェンジ

職種を転向した理由、転向後にみえてきたこと

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進さん
「創業者の熱いメッセージでチャレンジ」
出産を見据えたとき、このままベンチャーで働き続けることに不安を覚え、エウレカ創業者の2人に転職したいと伝えました。 その時に「誰かがそういうフェーズになったタイミングが、会社が環境をつくるフェーズだから」っと言ってくれて。それが今思えば大きな転機になりました。

その後も、2人からは私のライフイベントの変化(結婚・出産)を見据えて「当事者である進さんが多様な価値観やライフスタイルを持った人が活躍できる環境を率先して作って欲しい」とよく伝えられていました。

そんなこともあって、ある日突然「人事やらない?」と声をかけてくれたんです。それから福利厚生プロジェクトを立ち上げる事になり、できたのがエウレカの福利厚生プログラム「baniera(バニエラ)」です。
それまでも職種・業務の枠にとらわれず仕事をしていましたし、エウレカで人事をやることにやりがいを感じたので、転向することについては迷いませんでした。
庄司さん
「転職して自分の強みに気が付いた」
エンジニアリングではと思う人が同期にいたのは、考えるきっかけだったと思います。

以前から企画をやってみたいという想いもあり、職種変更で転職しました。転職先ではエンジニア知識を用いて企画が出来る事が強みだと気がつきました。その後新規事業を担当した事もありましたが、スケールフェーズのプロダクト開発が一番自分のバリューを発揮出来ると確信する事が出来ました。
酒匂さん
「戦略からデザインに携わってみえてきた事」
入社して5年間でデザイナーとしてプロダクトグロースに関わる全てのチームを経験しました。当時はCXOという役割や考え方も浸透していなかったので、ネクストステップとしてより上流工程から関わるPdMに転向しました。

その経験を活かして戦略からデザインに携われるフリーランスとして独立。経営層や事業責任者など共通言語でコミュニケーションがとれる事は強みになっています。



Q3.キャリア計画

どのように、いつまでたてていますか?
そもそも必要でしょうか?

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進さん
「旦那と10年計画で認識すり合わせ」
結婚した頃、旦那と2人で「10年計画」を立てました。互いのキャリア、1人目2人目の妊娠時期、地元に帰るタイミングなどをばーっと。

今見直すとその計画通りでは無いことも多いのですが、早くから旦那と認識をすり合わせられたことは重要だったと思います。
妊娠する前には、出産・子育てに必要な金額をスプレッドシートで洗い出し、各自治体の補助制度・待機児童の状況も調べ、引っ越し場所も決めました。

例えば「産休・育休」「保活」など、キャリアに影響すべきことが可視化されると、「今やるべきこと」「事前に用意しておくべきこと」などがわかり、それぞれが課題解決へ早くから舵をきれるので不安要素は減っていきました。実際、事前に準備していたおかげで保育園に入園でき、約6ヶ月で仕事にも復帰しました。
酒匂さん
「結婚、妊娠など人生設計も含めたキャリア計画」
1年前のフリーランスになるタイミングで10年後まで計画を立てました。24歳の時にも計画を考えたのですが、見直すと全く考え方が違っていました。

やはりライフイベントとキャリアは切り離して考える事が出来なかったので、結婚や妊娠など人生設計も含めたキャリアから逆算してフリーランスになるタイミングを決めました。フリーランスの先輩に聞いて働き方を具体的にイメージ出来る努力もしました。

キャリアの考え方としては、けんすうさんのnoteに書かれていた、ちきりんさんのキャリアのVSOPが参考にしています。
庄司さん
「そこまで神経質に考えなくてもいい」
計画までは立てていないが、やりたい事はあります。
将来はGlobalな仕事に携わりたいっと思っていて、ビジネス英語を勉強中です。

子供もいつか欲しいとは思っているが、具体的な時期は決めていないですね。以前は考えてしまっていたのですが、絶対産みたいという強い気持ちがあるわけでは無く、計画も立てづらいからそこまで神経質に考えなくなりました。
後藤
「まずは希望を伝えてみる」
私は周りにもっと支援を求めるのは大事だなっと最近気づきがありました。
「まだ働きたいので今妊娠するのは不安である」と夫に正直に伝えると、自分が勝手に1人で育児するっと思い込んでいた事に気がつきました。

私が思っていた以上に、夫から育児は一緒にやるものっという回答をもらい、まずは希望を伝える事は大事だと実感しました。


働くうえで意識している習慣

試行錯誤してみえてきた自分のやりかた

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庄司さん
「自分のペースをみつける」
メリハリですね。常に関わる人が多いがやることやって、さっさと帰ります。以前はコミュニティに属する事に義務感を感じていましたが、気にせず自分のペースで業務をした方が自分も周囲も生産性が上がる事に気がつきました。

進め方で気をつけているのは、人と話す時は背景と目的を必ず共有します。相手が理解しやすい形に体裁を整えるところは時間かかってもやる。その後の無駄なラリーや手戻りがかなりなくなるので効率化意識していますね。
酒匂さん
「バリューの発揮方法を常に模索」
フリーランスならではのコミュニケーション手法ですが、メンバーとして一緒に業務が出来るように、パートナー企業さんに席を用意してもらって同じ環境で仕事するようにしています。

あとはデザイントレンドだけでなく、ビジネスや市場のトレンドも常にインプットして語れる準備をしていますね。
進さん
「ホスピタリティ」「目的意識」「効率」
個人的に、仕事をするうえで大事にしているのが、ホスピタリティです。自分も相手も仕事がしやすい状況を作れるとチーム自体がうまく回って結果効率的なので。

育児に一定時間かける分、本当に無駄なことをしたくない。 人間がやらなくてもいいことはシステム導入で自動化したり、家事の負担は便利家電でカバーしたり外注したり。

「それってそもそも必要?」は常に頭にあって、目的・理由を絶対に理解した上で動いて、次のTODOといつまでにやるかは常に明確にするように意識しています。


大切にしている考え方

進さん
日本の未来を常に見据える
あとは、国にそこまで期待しないこと(笑)。 少子高齢化が進み、世の中の技術が進化する中で、自分を取り巻く環境や状況はよくも悪くも当たり前に変化することを常に認識している。例えば、年金に期待できないなんてもう何年も前から分かっていたことだし、「自分でなんとかするしかないでしょ」って認識できているだけで「動き方」や「キャリアの選択肢」は大きく変わってくると思います。



3名のお話しを聞いて

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スピードの早いIT業界で活躍する女性3名は、自分の枠を決めすぎず、果敢にチャレンジし続けていました。やり続けて疑問を感じたタイミングで、職種や雇用形態を変更する柔軟性も変化の早い世の中にマッチしている動き。

そのモチベーションの源泉は「幸せ」を追求しており、常にベストを模索しているのではないかと思いました。パワー溢れる3名から力をもらえるディスカッションでした。


特別ゲスト

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ヘルツアンドライツ代表の吉川雄司さんに来ていただきました。吉川さんは、P&G → ONE CAREER → 現在は妊娠に関する事業を取り組まれています。19/6/28(金)プレジデント社より書籍「妊活大辞典」を出版予定!

吉川さんは不妊症は男女共に可能性がある事を発信されており、検査を推奨されていました。女性は卵巣の予備能を測るAMH、男性は量・運動率に問題が無いか確認する精液検査について簡単にお話ししていただきました。

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参加者の感想

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なんと次回も参加したい度100%!まだまだ改善の余地はありますが、少しでもみなさんのお役に立てて嬉しいです・・!

懇親会では、妊娠タイミングはどのように考えている?任せてもらえる仕事が減ってしまう不安は無い?などライフイベントの相談から、プロジェクトの進め方やマネジメント手法まで幅広い課題解決の場になっていました。

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イベントを開催してみて

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よりビジネスの場で女性が存在感を高めていくには、女性がもまだ出来る事はありとは思いますが、男性(組織)にも理解してもらい、ルールや空気を変えていく必要があります。

ライフイベントとキャリアの両立に対して「もやもや」を抱えながら、働いている事を可視化出来た事がまず大きな一歩となりました。

今後も社会で活躍されている女性をピックアップしていきたいと思いますし、ナレッジ・データが溜まってきたら、男性向けに勉強会をしたいと考えています!

次回の登壇者募集しています!!
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