#403 決戦を前に

早慶戦が終わり、早明戦までの期間は緊張感に包まれていたのは言うまでもなかったが、早慶戦で掴んだ早明戦も勝てるという手応えが部内の雰囲気を
少しだけ良くしていた。

僕は来年以降、選手として早明戦の舞台に立とうと気持ちが盛り上がり、練習にも力が入った。
もちろん、早明戦だけを目指していたわけではないが、早明両校のラグビー部に属さないと出場権利を得られない大舞台。
日本の大学スポーツでラグビー早明戦より観衆を集めて行う競技はなかった。
6万を超える大観衆の中、母校ラグビー部の代表として立てる喜びや感動は計り知れない。
連日、テレビ局や新聞記者がグランドを訪れ、取材。
早明戦への注目度は高く、連日の様にテレビやスポーツ新聞に記事として取り上げられていた。
こうした世間の注目を目の当たりにして、僕は早明戦という試合のブランド力を改めて感じた。
今回の早明戦は久々となる全勝対決。よっていつも以上に注目度が高かった。この試合に勝った方が対抗戦優勝となる。
母校にとっては4年振りの優勝を目指す事となる。
対する明治大学は今季、好調を維持しており高い攻撃力で対戦相手を常に圧倒してきた。3年連続対抗戦で優勝しており、昨年は大学選手権も優勝。
明治は対抗戦優勝は当たり前。その先にある大学選手権2連覇へ向け、一丸となっていた。
続く…

いいなと思ったら応援しよう!