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ソファと本と思い入れ。

ソファを買ってから5日くらい経った。朝起きて、リビングへの扉を開けると目に入って、そのたびに気持ちがほぐれる。

それはそのソファの座り心地がよくて、くつろげて、もうすでにだらだら本を読んだり紅茶を飲んだり、眠くなったらそのまま寝たり、と幸福な時間をそこで過ごしているから。
そうした記憶を持つものは目に入るだけでその記憶が再現されて、気持ちがほぐれるんだなぁ、とそれもまたしあわせに思う。


だいたい同じ時期に本棚も届いて、ちょこちょこと本を詰めているけど、ソファと違って本棚は情報量が多すぎて、目に入るだけで、気持ちが安らぐというわけにはいかない。

むしろ、さまざまな本に、いろいろな気持ちをいろんな方向に揺れ動かされてきたから、ちょっと拒否感がでてしまうこともある。

人の本棚を見るのは楽しいんだけど、自分の本棚となると色んな感情が一気に押し寄せてきて、なかなか複雑な気持ちになって受け止められない。
壁一面の本棚がずっと欲しいなぁと思っていたけど。いい本棚いい部屋にしたいと思ってるけど。できるかな。




今日読んだ本。

今日は朝風呂でたくさん本を読んだ。
お風呂に浸かりながら、とっかえひっかえ本を読む。これまた幸福な時間。

読みながら、私にはストーリーがどうとか登場人物に共感できるかとかよりも、どれだけ好きな言葉や文章が読めるかどうかが重要なのかもしれないな、と思った。

ストーリーや人物とか前後関係とか関係なく、好きだと思える一文に出会えればそれでいい、的なところがある。

どれだけ虚しさがべったり貼り付いていようとも夜は、この夜だけは、うつくしいと、そう思いながら本を読んでいた。
『読書の日記』 阿久津隆

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