9月5日雑記。

デボラ・レヴィ『ホットミルク』を読み始めた。
遠出をした疲れがまだ残っているのと、胃腸の調子が悪いのとで、だるくてちょっと気持ち悪い。
そんな時に母娘の小説を読んで大丈夫かな、母親の存在が重くてだけど介護をしなくてはならない娘の話読めるかな、と思ったけど、返却日が迫っていたので、そろそろ読み始めないといけなかった。
重くて辛い話になる、と身構えてたけど、身構えたお陰か意外と受け止められた。
でも足が悪くて歩けないはずの母親がちょっとした買い物なら歩いたり、被害妄想があったり、そういうシーンでは昔のことを色々思い出して苦しくなったし、この前友達の母親が「スーパーでカゴに入れた覚えがないものを買ってる。誰かに入れられたんだ」と言っていた、と笑いながら友達が話していたのを思い出した。
私はそれを聞いて、もしかしたら認知症の始まりなんじゃないか、と頭をよぎったけど、当然そんなこと言えなかった。
言わなくてよかったと思う。言わなくていいことを言わないでいられた自分に安心するけど、紙一重で言ってたかもしれないと思うと、今でも冷や冷やする。


昨日一人で出かけることに対して年々腰が重くなっている話を書いたけど、今日は今月にある書店でのイベントと来月にあるミュージカルのチケットを買った。昨日のnoteに色々書いたからやる気が出て、そのやる気が去らぬうちにすかさず申し込んだ。当日になってもこの気持ちを忘れずに行ってください、私。


エッセイを、文章をもっと上手く書けるようになりたいと思いはじめてから、人の文章を丁寧に読むようになった。
細かい所に着目して読むと、些細な語尾でも人それぞれあって面白い。
例えば、私だったら「思った」と過去形にしてしまいがちな所を、「思う」「思っている」と書いている文章。過去形よりも現在形の方がかっこいい。なにか覚悟のようなずっしりとした重みがでる。



昨日から宮崎智之『モヤモヤの日々』を読み始めた。この本は、平日毎日更新されたエッセイ251回分を書籍化したもので、日々の日記だったり、その日考えたことが書いてある。
同じような本で、阿久津隆『読書の日記』というのも読んでいる。でもこれは分厚くて、読み始めて二年近く経ってるけど未だ読み終えてない。毎日読んでるわけじゃないというのもあるけれど。
これからできれば毎日、夜ご飯を食べた後だとか寝る前に、この二冊を読んでいきたいと思う。
これは今日この二冊を読んでいて感じただけど、一日の終わりに誰かの一日のあれこれを読むと、不思議と心が落ち着いて、お互いの日々をねぎらっているような、讃え合っているような気持ちになれる。私の一日も捨てたものじゃなかったな、と思える。
一日の終わりの大切な読書時間になりそうだ。




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