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詩 (まち)

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"まち"についての連作です。
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#現代詩

僕はこの町を待ってた

僕はこの町を待ってた

あれはある昼下がりの、夕方の日差し迫る、いい風の吹く頃の事でした。

いつものように崖を登って空を眺めていると、何処からか列車が通り過ぎてゆく音が聞こえてきました。

当然、周りに線路など無いし、空耳にしてはちょっと長いし鮮明に聴こえたので、これはこれは不思議に思って、ぼおっと、悪戯に時を浪費し黄昏ておりました。

時刻は午後5時過ぎ。

暫くすると夕焼け小焼けのチャイムがじわりと遠くから聞こえて

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この町は僕を知ってる

この町は僕を知ってる

仄暗い、じっと仄暗い、
月ももう嫌になる季節です。
忙しない、ちと忙しない、
じぃっとしてればいいものを。
どっちかにしておくれよ町よ、
重い静寂に滲み出る生活。
そこがダメなんだよこの町は。
もっと、そうさ、このまま、もっと、
沈んでおくれ、いっそ底まで。
チカチカ信号機もご苦労様々、お前のことなんかもう今じゃ誰も見ちゃいないよ。
あれまどうしちまったんだよお前、頭は動いちゃいないが手と足はまだ

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僕はこの町を知ってた

僕はこの町を知ってた

(2019-4/30)

赤と青と黒。淡いコントラストが町の空を覆う。じっと、見とれていた。ただじっと見とれながら歩いていたこの町は、気づいたら蒼。蒼の世界。朝が襲来する。

いつも居るはずなのに、懐かしい、この風景。

この町は、ただいまを言う町。
駅からの帰路をただ毎日毎日繰り返す。
ただ、それだけの町。
午前4時、眠れない僕は、ふと何気なしに外へ出てみた。何ヶ月ぶりだろうか。あの道以外のこの

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