私にとって読書とは
私が読書を始めて得られたもの
それは 「多様性を受け入れること」です。
実は25歳くらいまでは読書とは無縁な人生を歩んで来ました。どれくらい無縁かと言うと、最後に自らの意思で読んだ本は当時大ヒットした『恋空』だと言えば伝わりますでしょうか? (懐かしい…)
そんな私が読書を始めるきっかけになったのは、本屋さんでいわゆる「自己啓発本」のコーナーに立ち寄ったことでした。
様々な人が書いた「人生観」や「仕事観」を読むことが凄く楽しくて、そこから活字への拒絶反応も無くなり読書が好きだと言える様になりました。
名の知れた人が書いた本、全く知らない誰かが書いた本
思わずタイトルで手に取った本、最後まで読み切れなかった本
終始共感しながら読んだ本、疑問を抱きながら読んだ本
今まで読んできた本の中には「読んでよかった」と思えるものもあれば、「へぇ〜」としか思えなかった本も正直あります。
けれど、そんな「本」全てに共通しているのが
自分とは違う人生や価値観を教えてくれるということ
当たり前ですが人の人生や価値観は1人1人違っていて、自分と似たような共感出来るものを持っている人もいれば、新しい発見/視点を与えてくれる人もいれば、相容れないものを持っている人もいますよね。
もちろんそれらの中身を「自分がどう思うか」も大切なのですが、読書の醍醐味はそれよりも「こんな人もいるのか」「そんな価値観もあるのか」と今まで自分が出会えてなかったものに出会える事だと思っています。
「好き」「好きではない」
「共感する」「共感はできない」
生身の人間と向き合う時はそんなフィルターを通し、相手との距離をはかってしまう。
その結果 十分に理解出来ないことや勘違いしていることもきっと多くあると思うのです。
けれど「読書」はそうではなく、目の前にあるのは活字で 例え自分が顔をしかめたとしても相手には伝わらない。「理解できないな」と思ったらその本を閉じればいい。
ただ そんな自分自身の「感情」は置いておいて
本を開けば「その本が伝えてくれるもの」があって、様々な本を読めば読むほど自分の「多様性」が広がる気がしているのです。
自分の人生は一度きりだけど、
本を読めばたくさんの人の人生や、その人生が育んだ価値観を知ることが出来る。
その多様性の中から自分で選択してヒントをもらって「わたしの人生」に少しずつ"好きなもの" を加えていく
私にとって読書から得られるものとは、そんな「各国にある伝統的なスパイス」のような存在なのかもしれません。
sayamo
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