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冬眠から目覚めるPerfume「Spring of Life」

寒波襲来で積雪が例年以上にすごい地域がありますが、私の住んでいる地域は晴が続いています。真冬を感じる時期ではありますが、暦の上では立春(春の始まりであり、1年の始まりとされる日)を過ぎています。

そんな時期にふさわしい、ネビュラロマンスtourの年越しライヴのSide-Bでも披露され、冬眠中のPerfumeが目覚める曲「Spring of Life」についてです。

Spring of Life ポスター

Spring of Life」の話題の前にお伝えしておきますと、私の所持しているポスターは何れもCD購入時の特典でもらったポスターです。写真がとても良いのですが、自宅に貼れる場所がないので、大きなクリアファイルに保管しています。以前はCDの購入特典で大きなポスターをくれていた(特に徳間ジャパンレコードの頃)のですが、最近はなくなりちょっと寂しいです。

CD購入特典ポスター

Spring of Life」はPerfumeの15枚目のシングルで2012年4月11日に発売されました。シングルに収録された曲「Spring of Life」は、キリンチューハイ 氷結「氷結 MAGICAL MUSIC」篇のCM曲に、カップリング曲「コミュニケーション」は、カンロ「ピュレグミ」のCM曲として使われました。

CDジャケット(初回限定盤)

Spring of Life」は、Springを春の意味とバネ=跳ねるの意味を重ね、春だから跳ねるような恋をしようという意味合いの曲です。写真は初回限定盤「Spring of Life」のCDジャッケット表紙で関和亮氏が担当しました。透明のボールは春に向けて飛び出す直前の、まだ少し眠っている冬眠状態で、この透明の殻に入っているのは“心の中”、そしてラボの外側は“現実”を表現しているそうです。

Spring of Life」のPVは、ユニバーサル移籍後第一弾で、新たに田中裕介氏が監督を務めました。児玉裕一監督と同じ映像クリエイター集団の人物で、それまでPerfumeの近未来、ロボット、テクノロジーといったPVイメージが踏襲されていたようです。

PVではロボットのPerfumeがハートのマークをきっかけに意思を持ち、恋をしたいという感情がコンピュータを支配し、デートの約束やオシャレをしたり、ロボットアームにネイルを塗らせる等といった行動をします。ところがいざデートに行こうとなった段階で誤ってコードを抜いて、停止というなんとなく悲しい顛末の内容となっています。アンドロイドになりきったPerfumeと、恋する人間としてのPerfume。とてもPerfumeの魅力を感じるPVです。

このPV内のPerfumeの動作、表情が本当にアンドロイドみたいで、ライヴ内の人間味があるPerfumeを観てるとその違いに感動します。2025年の今、AIの躍進が目覚ましいですが、人には心というAIでは完全に表現できないものがあります。Perfumeの魅力は音楽やダンスで無機質で機械的な表現をしつつも、ライブでは人間味を出しており、このPVにあるようなギャップを昔も今も魅せているなと改めて思いました。

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