災害多発時代の地域とライフラインを考える
創立70周年を迎えた 北良株式会社 (岩手県北上市)主催のカンファレンスへ。
ガスを通して、暮らし、医療、ものづくり産業を支える北良さん。
(復興支援員時代に、同社の笠井健社長と知り合い、お世話になっています。)
近年は、発災直後に全国の被災地に駆けつけ、
水循環スタートアップ・WOTAと連携し、
避難所にシャワーを届ける取り組みでも知られています。
今回のカンファレンスには、
かねて北良の笠井社長からお話を聞いていたWOTAの前田社長が登壇。
子どものころ、ゴア元副大統領の言葉をきっかけに、「研究や技術開発によって社会課題を解決したい」と志したという前田さん。
途上国や水が枯れた地域の水の確保など多岐にわたる「水問題」解決に取り組む中で、笠井さんの出会い、「水問題」の中でも災害で被災した地域の水問題に最優先で取り組もうと決意し、岡山や能登の被災地で奔走されています。
・小さな地域単位で、災害でダメージを受けにくい水供給のハードを整えることは可能であり、現状のインフラを維持しするよりもコスト削減につながる。
(愛媛や広島で導入が進んでいる)
造水⇒配水⇒利用⇒排水 の水インフラを工場で作り、現地で施工するモデル
・過疎地では、ライフライン(電気が枢動だけでなく、買い物の足確保とか、高齢者の見守りとか広義のライフラインも含む)を一括して管理するマルチユーティリティ/マルチユースな地域サービスを地域経済とつなぐ必要がある。
課題と向き合い、その解決策を追求するWOTAとその事業展開を様々な側面でバックアップする北良、笠井さんの志の高さ、それを事業化していく実行力。
気候変動がより緊迫化し、災害が多発する時代に生きる自分は何をなすべきかーー。
参加者に大きな問いを投げかけるカンファレンスでした。
キャリア形成を学ぶ者としては、前田さんやONE TOHOKUの藤田さんの事例から社会課題を自分事して捉え行動を起こしていく人材のキャリアストーリーとしても気づかされることが多かったです。