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歯科衛生士としての心境の変化

私は、実は、普段は歯科衛生士として働かせていただいています。

今日は、自分が病気になり、衛生士としての心境の変化を書きたいと思います。

これまで歯科臨床で、担当させていただいた患者様はさまざまなライフステージの方です。

ご高齢の方、基礎疾患のご持病のある方、身体がご不自由な方、、、、などなど。

どの患者様も私にとって大切な方です。

日々の診療の中で、

予後不良、歯周病が悪化して抜歯適応の歯でもなんとか残したい。

積極的な治療はせず、定期的な洗浄での細菌コントロールで持つところまで自然に任せて歯を残したい。

患者様の大切なお声をいただきます。

率直な意見をいただきます。

これまでは、そのお声を患者様の大切なご意志を尊重してきました。

それが患者様と寄り添うことだと信じていました。

ドクターとカンファレンスを重ね、

病巣がある抜歯適応の歯をなんとか専門的ケアと歯ブラシなどのホームケアの両翼で経過観察してきました。

ある時、それは、その場しのぎの経過観察であることに気づきました。

なぜかというと、

患者様のQOL(生活の質)が下がり、

健康不安を感じてらっしゃるのを

患者様のご様子を読みとれたからです。

長い方で7年、歯のメンテナンスを担当させていただくと、

皆様、癌や心臓疾患、生活習慣病など、、

ライフステージの変化と共にさまざまなご病気と向き合われています。

改めて歯科衛生士として感じました。

私の仕事は、ご高齢者や基礎疾患がある方が緊急的に医科の介入が必要となったときに

歯科のご不安なく、医科に送り出し、治療に専念していただくこと。

なぜなら、自分の経験からも医科の場では常に命のための、生きるための選択を迫られるということを痛いほど理解しているから。

そのために歯科衛生士としてできること。

不適切なかぶせ物は、汚れが溜まりやすく、ホームケアもしにくい。

2次虫歯のリスクにいつもさらされています。

病巣や歯周病は全身疾患の炎症に繋がることが分かっています。

患者様の健やかな未来のために、

ドクターとこれまで以上の入念なカンファレンスを重ね、適切な治療のご提案をするようになりました。

治療する事で得られるメリット、デメリットをお伝えして、その上で患者様ご自身のお気持ちを再度おうかがいします。

私達衛生士は、専門家です。

患者様の健やかなお口の未来に向けて、その方の生活背景に考慮したベストな選択を一緒にサポートさせていただきたいとこれまで以上に強く感じるようになりました。

そうしているうちに、

私自身は、どこまで卵巣嚢腫からの不調や苦痛、痛みにどこまで向き合うのか??

一体、どこまで経過観察するのか??

これは、その場しのぎの経過観察ではないのか??

そんな想いが頭をよぎるようになりました。

確かに右卵巣の嚢腫は今、エコーでみても見えず、消失して正常のようです。

これはすごくラッキーだったと思います。

しかし、左卵巣はどんどん癒着を繰り返しているのか、

夜も寝れない日もあります。

決断する時がきていました。

世の女性の皆様が身体健やか心豊かに邁進していけますよう願いをこめまして。

2021/10/20 前さやか

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