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【1989年100日旅】78日目。プラハ

1989年6月22日は旅の78日目。チェコスロバキア(現チェコ)の首都プラハへ。飛行機はチェコスロバキア航空。座席のランクの都合か、なんだかとても狭く感じた。飛行機にだいぶ慣れて、あの人は調子が悪そうだとか、ドイツ語で「来る」はコメンというのか等と、周りを観察する余裕があった。

チェコスロバキアは東ドイツと同じ共産主義の国で、同時期にプラハを訪れた人は灰色の印象を語ることが多い。でも私のプラハの第一印象は美しい街! ソ連、東ベルリンに滞在して共産主義慣れしていたから、東ベルリン同様に建物が黒く変色しているのに、気にならなかった。

父がスメタナの『我が祖国』を好きでよく聞いていたので、音楽と同じようにとうとうと流れるモルダウ川を見て感服。カレル・チャペックの児童文学の影響からか、ファンタジーめいた雰囲気を感じた。「ヨーロッパの魔法の都」という別名がふさわしい、美しい街だと思った。

そんな感じの78日目。旅は残り22日。

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