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【1989年100日旅】74日目。東ベルリン

1989年6月18日は旅の74日目。パラストホテルは非常に大きいので、家族5人で避難経路を確認することに。部屋があるフロアの端の非常ドアを開け、非常階段があるのを確認。何の気なしに全員が非常階段に出てしまい、後ろでドアがバタンと閉まった。慌てて戻ろうとするが、非常階段側からはもうドアは開かない。

一家5人で大騒ぎして上下階のドアも試してみたが、開かない。そりゃそうだ、非常階段から簡単に入れたら防犯上問題だ。仕方なく、降りられるところまで階段を降りてみることに。着いた先は、ホテルのテナントの雑貨屋さんの奥。店奥から突然アジア人がゾロゾロと出てきたので、店員さんびっくり。理由を説明して、みなで笑った。

その後、再度ブランデンブルク門を見に。ベルリンは第二次大戦末期の激しい空襲やソ連軍の市街地侵攻によって徹底的に破壊されたそうで、ウンター・デン・リンデンという大通り沿いに建つ建物にも銃痕がたくさんあった。前日見た西ベルリンとのギャップを改めて感じた。

それから帰ってプールに。パラストホテルはプールもサウナも充実していて、プールの底の深緑のタイルがきれいだった。プールでは女の子と仲良くなった。母が英語で名前を聞くと年を答え、出身を聞くと名前を答えるような感じだったけれど、母は「言語はそうやって臆さず使えばいいのよ」と感心していた。

そんな感じの74日目。旅は残り26日。

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FelixSayaka
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