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ミヒャエル・エンデ「モモ」を読んで

興味はあるけどなかなか手が出なかった、ミヒャエル・エンデの「モモ」を、ついに拝読したさやかさんです、こんばんは。

1973年にドイツで出版されたこの本を知ったのは、2005年の韓国ドラマ「私の名前はキム・サムスン」の劇中でした。

このドラマでは、レストランを営む若社長ジノンが、姪ミジュの親代わりとして一緒に生活しているのですが、そのミジュがしきりに「モモ」を読んでほしいとせがむのです。

韓国で2005年に公開された後、日本では2006年のWOWOWを皮切りに、BS各局でも放送されました。私もこの頃にハマって、録画して繰り返し見ていたと思います。

しばらくしてから、私は「モモ」が実在する本だと知りました。それからずっと頭の片隅に残っていたのです。

印象と感想

簡単に言うと、時間どろぼうと戦う、不思議な少女のお話なのですが、私から説明するより他のサイトを見ていただいた方がわかりやすいでしょう。

手に取ったときから、「児童文学にしては分厚くないか…?」と一抹の不安はありましたが、少し前に読んだ同著者の「はてしない物語」(※「モモ」の約2倍のボリューム)で忍耐力は養われていました。

6時間くらいかかりましたが、文章自体は読みやすく、ほぼ1日で読み切りました。そして、感じたことは、

50年前に書かれたものとは思えない着眼力

だということです。冒頭に書いた通り、こちらの作品は1973年に出版されています。何と、52年前!

それなのに、時間に追われて自分を見失う姿なんて、まさに現代人そのものでは。

そう思うと、人間なんてセネカ(紀元前1年頃〜西暦65年)の時代から対して変わってないのかもしれません。

しかし、ドラマのミジュは低学年くらいに見えたので、もっととっつきやすいテーマかと思いきや、ファンタジー仮面を被った大人向けなテーマに思います。

理解を深める読書会

「モモ」を読んだ後に、こちらの動画を見ました。1年以上前の配信アーカイブで、せっかくなら読んだ後でと、これまで見ないでおきました。

皆さんがさまざまな意見や解釈を語っていて、再び考えるきっかけになったのと、何より、話している内容が全てわかる、という経験が嬉しく感じました。

そういう意味では、「読書」というものに一歩近づいたような気もします。そして、対面での読書会にも参加してみたくなりました。

といったところで、今日はこの辺で。

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