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読書記「現代アートがよくわからないので楽しみ方を教えてください」(鈴木 博文(美術解説するぞー)著)
今週4冊返却したにも関わらず、来週までにあと6冊返さないといけない状況に絶望中のさやかさんです、こんばんは。
ということで、年末に引き続き、読書祭り中です。今回はその中の一冊を紹介します。
正直、現代アートってよくわからない
私も世の中の大多数の方と同様に、「なんだかよくわからないなぁ…」という感想を持っている一庶民です。
そもそも、アート自体、わかったようなわからないような感じで。
一方で、美術館(展)には稀に(1〜2年に1回とか)行くことがあり、そこで解説を見ながら「なるほどそういうことか」と"わかる"過程自体は好きでした。
なので、もう少し理解を深めて、作者が何を考えているか、何を表現しようとしているのか、知りたいと思って手に取った1冊です。
"現代"アートと呼ばれる世界
さまざま解釈があるようですが、本書内では「1945年以降の作品」と定義しています。ただ、いつか今が歴史になるように、"現代"の定義も変わっていくと思われます。
気づき1「アートは変化していくもの」
かつては写実性を重んじていたこともありましたが、写真が発明されたことにより、現代では抽象的で具体性のない作品が増えてきました。
それ以外にも、宗教観の変化や識字率の向上により、絵画へのニーズも変わっていったといいます。
つまり、社会的背景や技術の発展により、何が表現されるか、何が大衆の心をつかむか、どんどん変化していくということなのでしょう。
変わってしまっていい
本書内では、幅広いジャンルの作品を紹介しています。その中には、鑑賞者によって手を加えられるもの、時間とともに変化するもの、展示場所に合わせて変化させるような作品などもありました。
気づき2「空間と人間、そして偶然性さえもアートである」
結局のところ、作者が"何を伝えたいか"が重要なのであって、手段は具体的な形である必要はない、ということかなと。
ちなみに、この"空間"を楽しむということ、日本に古くからある侘び寂びに近いものがあり、どうやら日本人には馴染みやすいらしいのです。
それ以外でも、東洋と西洋では全く異なる文化ですから、(説明を聞いたとしても)本質的に深く理解するのは難しいこともあるでしょう。
終わりに
本書を読んで、またゆっくりとアート鑑賞したくなりました。そのために、心のゆとりも欲しいことろです。(笑)
それでは今日は、この辺で。