読書記『バナナの魅力を100文字で伝えてください』(編集者:柿内尚文)
本を読むスピードが亀のように遅いさやかさんです、こんばんは。読みたい本はたくさんあるのに、なかなか追いつかないのがつらいところです。
今回の本は、数年前ちょっと話題になって気になっていた1冊です。
こちらの本、「伝える」技術についてページを割いて伝えてくれるのですが、私はそれよりも、なぜ「伝える」を意識しなければならないか、そして、どうしても「伝わらない人」への対処法の方が印象に残りました。
この記事を読んで、読むかどうか迷っている方へのヒントになれば幸いです。
なぜ、「伝える」ことが大切か
第1章の第1節のフレーズです。いきなり辛辣な書き出しで、ちょっとだけショックを受けました。私、存在していないことになっている…のか?(笑)
この後も、人間はいかに忘れやすい生き物で、全く同じものをイメージできることはなく、「伝える」ということがいかに難しいかを、読者に伝えてくれています。
しかも厄介なのは、伝える側は「伝えたつもり」になってしまっていることだという。
伝えた≠伝わった(ノットイコール)
このことをきちんと認識している方は、いったいどのくらいいるでしょうか。本書に書かれているコミュニケーションの前提を知っているだけで、社会でのストレスが減りそうだなと思いました。
トラブルの多くが「伝えていない」から起こる
本書内では、「言わなくてもわかるはず」という感情により、「性格の不一致」が生じ、離婚の原因となっているのでは、と推測しています。
これは、夫婦に限らず、親しい間柄や、上司部下、友人でも、例えば付き合いが長くなればなるほど、「伝える不足」に陥ってしまうのかな、と。
確かに、長く過ごすことで擦り合わせられることもあると思いますが、それぞれ別の個人である以上、思っていることが一致する方が珍しいですよね。
私も伝えるのが苦手で、思いが強ければ強いほど、言えない、という厄介な性格をしています。伝わってないことは存在していないことと同じなのに、言ってないことは・・・?
もはや塵ほども存在していないということでしょうか。
「伝えるのが面倒な人」への対応策
伝える努力は必要という前提で、どうしても伝わらない相手もいます。状況次第ではありますが、その努力のコストが見合わないのであれば、諦める必要もある、とのことです。
確かに、あまりにも前提が違いすぎる人とは、会話していても辛いですよね。例えば、固有名詞の全てが伝わらない人、とか。事実の捉え方や感情が180度違う人、とか。(これが本書の内容と合致するかはわかりませんが。)
でも、一方で。
もう「伝える努力をしたくない人」というのもいて。努力次第では伝わるかもしれない、でも、その努力を(心情的に)したくない人、、、離婚間近の夫婦もこれと同じような感じなのかもしれません。
コミュニケーションの根底には、やはり信頼関係、人間関係がないと、うまくいかないんだろうな、と改めて思いました。
所感
どんな間柄でも、相手への思いやりを持って、伝える努力をしていきたいな、と思いました。
その努力をしたくないと思う相手がいたとしたら、それは、その人との関係性を見直すタイミングなんだろうな、と。
最後に、この本で印象に残ったフレーズがこちら。
私の周りの人たちに伝えたいくらい、共感値が高くて。仕事に一喜一憂している人は、ぜひこの考え方を吸収して欲しいと思いました。
それでは今日は、この辺で。