ちょうどいいタイミング
「今日もバナナが美味しいね〜!」
弾んだ声で娘が言う。
「最近、お母さんは
バナナの選び方がプロ並みになってきたね!」
夫はそんな嬉しい言葉を口にしてくれる。
嬉しくて、「えー?そう...??」なんて、
バナナごときに照れながら、
自分の中にある、ちょっとしたモヤモヤを
見過ごしそうになるけれど、
その違和感に「ん…?」と少々立ち止まる。
なんか...ちょっと違う。
正確にいうと、バナナを『選ぶ』というよりも、
バナナの『食べ頃を見極める』=待つのが上手くなった
というのが正しいかもしれない、と。
***
私とバナナの本格的な付き合いは、かれこれ半年ほど前に遡る。
ひょんなことから、砂糖を使った甘いものを控えようと試みる中、
その代替品を探していた。
そんな中、
・満足感がある
・手軽に食べられる
・ビタミンBやポリフェノールも多い
・幸せホルモン(セロトニン)なんかも分泌しやすくなるとか?
そんな、なんだか良さそうだぞ!っていう
記事を見たのがきっかけとなり、
試しに毎日バナナを食べてみるようになった。
毎日食べるからには、
お手頃な価格の100円前後のバナナを狙う。
ただ、この難点は、甘くなかったり、
まだ食べ頃ではないバナナが多いことだ。
『バナナが食べたい』そう思う時に、
まだ食べ頃ではないバナナを食べては、
やっぱりなんだか、まだ青臭い、
ちょっと硬めの味わいに、
食欲が一気に落ちて、不完全燃焼が続く。
そして、ようやく
物凄く当たり前のことに気づく。
『食べ頃のタイミングまで待つ前提で、
買うということ』
要は、計画性を持ってバナナを買おう。
そして、バナナをちゃーんと観察して、
『今だ!』ってタイミングを逃さない。
熟しすぎそうになりそうな時は、
野菜室で少々眠らせる。
そうやって、徐々にバナナと良好な関係を
築けるようになっていったのだ。
***
今のタイミングじゃない、
そうわかっているのに
気持ちが焦って、
色々とアレもコレもと手を出しちゃう。
そういう事が、私にとって日常茶飯事。
ビジネスにおいても、日常においても、
じっくりと待つ前提で行動するって大切だ。
じっくり今の状況を観察して、
最適なタイミングを『待つ前提』で進めるのだ。
その前提があるだけで、随分の気軽に待てる。
その
待つ時間さえも楽しめるようになるのが理想的。
そんなことを、バナナを見ながら思う。
とはいえ、ビジネスも人生はバナナのようには、
なかなか行かない。
でも流されず、
自分の状況をしっかり把握して
丁寧に向き合えば、
必ず熟すベストなタイミングを
しっかりと着実に掴めるようになる!
そう信じている。
だから焦らず今を丁寧に進もう。
noteも、お仕事も、人生も。