名前を丁寧に書くだけで幸せ人生に!②

対談1

特別対談】小夜歌×中谷彰宏「エネルギーを宿した文字”肉筆”が幸せを呼ぶ」

中谷塾、作家塾1期生でもあった小夜歌が、恩師である中谷彰宏先生と筆跡対談。サインはキスマーク!?名前は呪文!?お二人の独自の視点から、文字と名前に隠された不思議なパワーについて語っていただきました。幸せになるための信徒は、あなたの文字の中にありました!

〇領収書の「上様にもパワーが宿る」

小夜歌 中谷先生はご自身で書道塾を主催するなど、普段から文字に造詣が深くいらっしゃいますが、以前から文字を書くことはお好きだったのでしょうか?

中谷 子どものころから人の字を見ることも、自分で文字を書くことも大好きでした。年賀状は筆書きでだしていて、650名も書いても書くのが楽しい。

小夜歌 650枚!それはすごいですね。中谷先生にとって、よい文字とはどんなものでしょう?

中谷 ひと言でいえば、「書いた人の人柄がにじみ出る字」「読んでいて元気がもらえる字」ですね。

小夜歌 なるほど。字が上手いとか下手とかいうお話ではないんですね。

中谷 上手・下手という観点は志が低いが思うんです。逆に、「上手くてなにも伝わってこない字」というのはつまらないと思いますね。

小夜歌 上手い・下手ではなく、胸にぐっと響くような字が「よい文字」ということでしょうか。

中谷 そういうことですね。例えば、領収書に「上様」と書いてもらうとき、その「上」の字一字に感動することがあるんです。それで絶対この字を書いた人は出世するだろう、きっと来年にはもう店長になっているだろうな、なんて思ったりする。それくらい文字は書いた人の人柄がでるものなんです。私はそんな胸に響く文字を「肉筆」と呼んでいます。

小夜歌 よい文字とは、どんなところに書かれたものであれ、たった一文字であれ、心を打つ力がありますよね。

中谷 そういった観点からいうと、伊藤博文をはじめとする幕末から明治にかけての政治家や、新選組の面々の文字には、ものすごい迫力があります。

小夜歌 激動の時代を切り開いた彼らの文字には、生きるか死ぬかのエネルギーが宿るのでしょうね。

中谷 ほんとうに文字から張り詰めた緊張感と志が伝わってくるんです。新選組が地元へ送った手紙の文字は味があって、すばらしいんですよ。

小夜歌 まさに肉筆というのは、その人の志、その人そのものなんですよね。

サインは永遠に消えないキスマーク

中谷 よく芸能人や有名人にサインをもらいますね。あれは単に文字をもらっているのではなくてその人のエネルギーをもらっているんですよ。憧れの人のサインって何年後に見ても、元気をもらえますね。それだけ直筆のパワーというのは強いもの。つまりサインというのは、永遠に消えないキスマークなんですよ。

小夜歌 サインはキスマーク!すばらしいたとえですね(笑)私もいろいろな方にサインをもらうのが大好きなんですが、確かにサインというのは何年たっても見るだけで元気がもらえるものですね。ところで、普段先生が字を書くときに意識していることはありますか?

中谷 具体的な書き方としては、以前から「へん」と「つくり」は開けるようにしていたんですが、小夜歌さんに筆跡診断してもらってからは、より離すようになりましたね。それと中谷の「中」という字の接筆(縦の線と横の線が接する部分)を意識して離すようにしました。

小夜歌 へんとつくりを開けることで、文字全体の風通しがよくなり、循環よく多くの物、人、お金が入ってくるようになります。接筆は「社会への窓」ともいわれ、ここを開けることはオープンマインドに通じます。融通性や対人関係の好転につながり、よい情報も入ってきます。

中谷 小夜歌さんは筆跡心理士として、相談者の方にアドバイスをするとき、特に気を付けていることはありますか?

小夜歌 冒頭のお話にもつながりますが、文字はその人の見えない意志が宿るものです。筆跡診断では、文字そのものを見るのではなく、字を通して、書いたその人の性格や心理状態を見るんですね。ですからアドバイスをするときは、単に美しい文字の書き方を教えるのではなく、その人が現在置かれている状況や悩んでいることなどをうかがって、総合的にご提案するようにしています。

文字の「へそ」を意識して書く

中谷 おもしろいのは、筆跡診断って受ける前は文字を直すためにするものだと思いがちだけれど、実は筆跡を正す以前に、なんの指導も受けずにさらで書いてみて、現在の自分の状態を知ることのほうが先なんですよね。

小夜歌 まさに、中谷先生のおっしゃる通りですね。文字は自己分析のツールとしても最適なものだと思います。ところで、先生はいつも「文字のへそを意識しよう」とおっしゃっていますが、これはどういう意味ですか?

中谷「へそ」というのはバランスの軸、中心点のことです。それを意識することで、文字全体の調子が整うわけです。

<次回へ続く>

追記:「サインはキスマーク」中谷節炸裂だったことを思い出し、今さらですが、衝撃が走りました。ちなみに作家塾というのは、文章が上手くなりたい方が通っていたセミナーです。私は趣味のダンス教室でも先生にお世話になっておりました。

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