【前編】台湾食い倒れ夫婦旅〜はじめまして海外！〜
結婚直後にコロナ禍、落ち着いたと思ったら円安。新婚旅行もしていない。
もともと私は海外に興味がなかったけど、仕事を辞めてフリーになったら不思議と「異国の食文化に打ちのめされたい」という思いが沸々と。
夫は異文化大好き人間。留学？経験もある。
同じく仕事を辞めたけど、これといってやりたいことはないという彼が唯一実現したいことが「夫婦で海外に行く」こと。
しかし残念なことに、夫婦ともに計画ごとが大の苦手。１か月先の楽しみな予定すら徐々に億劫になってしまう悲しき生き物。
瞬間湯沸かし器のように、湧き出たワクワクはすぐに形にしたい！！
行きたいと思った時が一番行きたい時！！
ということで、
出発１週間前に決定し、５日前からホテルや飛行機を取った。（いつもの「温泉行く〜？」のテンションで決めた。）
私の海外ヴァージン、これでいいんかという不安をも抱かせないほどの超特急調整の末・・・
やってきました、台湾！
現地時刻AM11:15
久しぶりの飛行機にドキドキしながら無事に到着。
事前調べによれば20℃くらいの予報だったけど、実際は15℃！湿度があるのか空気は柔らかかったけど、ダウンを着てちょうどいい。
今回は、台北のグルメを食べ尽くす２泊３日旅。
ガツンとさっぱりの共存！定番牛肉麺
一発目の台湾グルメに選んだのは、台北駅の程近く「劉山東牛肉麺」の牛肉麺。
お店をぐるっと囲むほどの行列！ガラス張りの店内をワクワクソワソワしながら覗きながら最後尾に並ぶ。
列の前にいたおっちゃんが、今まさに牛肉麺屋さんに並んでいるのに「おすすめの牛肉麺屋さんがすぐそこにあるから案内したい！」という。
沖縄在住の日本人だというが、到着したばかりの我々、警戒心強くにこにこしながらも「ふぅん」と深入りせず。
手にはくしゃくしゃになったお手製の牛肉麺屋さんリスト。人は良さそうだがあまりに！怪しすぎる！（しかも、やんわり断っても何度も「案内します！」という。）
結局、娘は双子で孫は11人いるただの旅行大好きおっちゃんだったよう。ガラケーをぱかっと開いて家族写真を見せてくれた。
ガバッと中身が丸見えになるほど開いた彼のリュックが気になって仕方がない。警戒心がまるでないフレンドリーな人との出会い。前に並んでいた現地のご婦人グループにも絡んでいた。
これも海外旅行の醍醐味だよねぇと夫と話しているうちに注文を聞かれ、席に案内される。
お店はぎゅうぎゅう。
相席で、ステンレス製の銀色の丸椅子に座る。
テーブルには高菜の漬物、そのままの形のニンニク、ラー油、お酢、豆豉がぶっきらぼうに並ぶ。
店員さんがお客さんたちの間を縫いながら、あっという間に運ばれてきた！
私はベーシックなさっぱり系、夫はお醤油がきいたこってり系を注文。
スープを一口・・・、なんだこれ・・・うまい・・・（語彙喪失）
麺も肉も無視して、しばらくスープを飲んでいた。さっぱりしていながらも牛肉とニンニクがガツンときいてコク深い。八角かと思われるふわっと鼻を抜ける甘やかで異国を感じる香り。
牛肉はほろっほろ。ゴロゴロ入っているので食べ応えがある。
さて、麺はというと、讃岐うどんに近いかな？
太くてもちもちしてこちらも食べ応えがある。箸が止まらん。
夫が頼んだこってり系は、お醤油の甘辛さがしっかりと感じられ、ラー油を入れたらさらに美味しかった！
この後も思うのだけど、台湾の料理はもれなく「熱い」。
日本でもそりゃ熱々の食べ物をいただくけど、比じゃなく熱い。全然冷めない。レンゲの上で少し休ませても全然。
はひはひ言いながらなんとか頬張って、その美味しさに熱さを忘れてまたすぐ頬張ってはひはひして涙目になった。
先に別席で食べ終わったおっちゃんがわざわざ近寄ってきて「やっぱりあっちのお店の方が美味しいよ！調べて行ってみて！」と教えてくれた。ただの優しいおっちゃんだった。
「そんなに美味しいんだ、こっちも美味しかったけどね。」と残りのスープをを啜りながら夫とそんなことを言い合った。
フルーツ大国のどでかフレッシュジュース
ぽかぽかになった体を引っ提げて、次は、夫が熱望するフルーツジュース屋さん「果果香」へ。
漢字がびっしり詰まった看板。メニューは100近くあるらしい・・・。
せっかくなので、台湾ぽいドラゴンフルーツ（火龍）と「海外はフィーリング」を掲げる夫に乗っかり「今日のおすすめ」的なことが書いてあると思われる黒板にあった「鳳梨」を注文。こちらはパイナップルだった。（チョイスしたものの漢字があまりに厨二・・・）
ここでもやはり日本人のおっちゃんに絡まれ、ストローを指す瞬間をにこにこ見守られた。サンキュ。
味はというと、パイナップルは言わずもがな美味しい！甘みより酸味が強かったけどさっぱりしていて飲みやすかった。
問題はドラゴンフルーツ。
あの風貌を見て味は全然想像できないし、想像したこともなかったけど、ここで私の「異国の食文化に打ちのめされたい」願望は幕を閉じたように思う。覚悟が足りなかった。あえてここでは味には触れないことにしよう・・・。
そんなことより、台湾の飲み物はどれもこれもでっかい！！
現地の方と思われる皆さんは、ジュースホルダーのようなものをみんな持っていた。なるほど。
寒空の中、この量を飲み干す気概は私にはなく、夫（お腹赤ちゃん）に飲み干してもらった。
せっかくぽかぽかに温まった体を秒でチャラにしていくスタイル。
うまいに決まってるパリパリジューシー胡椒餅
ジュース屋さんを探す途中で見つけた行列が、私が懇願していた胡椒餅屋さん「福州世祖胡椒餅」だったので寄って２つテイクアウトする。
冷やしたと思ったらまた熱々をゲットして胃袋に何度も謝った。
近くの二二八平和記念公園でジュースと胡椒餅のティータイム。
胡椒餅、食運が強い私がこれだけ惹かれていただけあって、ほんっとうに美味しい！！もう一度食べたい！日本で流行ってほしい！
イメージは肉まんを両面パリパリに焼いた感じ。
生地はとにかくパリパリでどこを食べても香ばしい。パンに近い。
中の餡は、ごろっとジューシーな豚肉と青ネギ。最初は豚肉の旨み、その後に鼻をあの八角の甘やかな香りや山椒の華やかな香りが走る。
そして最後に舌がじんわり温かくなるのを実感できるほどのガツンと胡椒！
他にもきっとスパイスが入っているのだろう。すでにある食欲をさらに掻き立てられペロリと食べてしまった。
（公園でアイドル？の撮影会をしていて「こういう稼ぎ方もあるんだよなぁ」と夫がしみじみ呟いていたが、多分あなたを撮影したいのなんて私くらいで稼ぎにならんからやめなと告げた。）
現地のコンビニ調査
たらふく食べたので２日間のお供、ホテル「FXホテル台北」にチェックイン。
agodaで1万5,000円くらいの宿が2人で6,000円/日だった。高級ホテルのようで内装も綺麗。「静かな部屋」を希望したら、11階の本当に静かな部屋にしてもらえてゆっくり過ごせたよ。
受付のお兄さんがお疲れの様子で、終始ため息つきながらチェックイン手続きをしてくれた。
日本だったらちょっとがっかりしちゃうけど、海外だと「仕事大変なんだなぁ、頑張れぇ」って思っちゃうのはなんでだろう。
日本のおもてなしは気持ちがいいし素敵だけど、それで疲弊しちゃう人がいるなら、こういう形も受け入れられる世の中になったらいいなぁと思う。みんな頑張って働いてるよね。感謝の気持ちを忘れないようにしたいなぁとしみじみ。
朝が早かったこともありお互い疲れたのか（この時点で歩数1万超え）いつの間にかベッドで爆睡。
夜市に行こう！と張り切っていたけど、明日のために余力を残そうということで諦める。
どこへ旅行に行っても、その土地のポテチとか飲み物を摂取したくなる夫婦、近くのセブンイレブンへ繰り出すことに。
自動ドアが開いた瞬間、ブワッとあの八角の香り！
八角の入ってそうなホットスナックなんてなさそうなのになんで！！笑
商品棚には日本の商品もたくさんあった。
各気になるものを買い込んでホテルへ戻る。
牛肉麺のカップ麺は、ベーシックなものと辛いものをチョイス。
後入れでとろとろのお肉がごろっ。クオリティが高くて美味しかった。辛い方も花椒や山椒のようなふわっとした辛さがガツンと追いかけてくるけど、癖になって結局食べ切ってしまった。
このスナックが美味しくて、日本のじゃがポックルのようなじゃかいもをしっかり感じる軽い甘辛スナックだった。
そして鶏肉飯おにぎり。海外のおにぎりだと侮っていたけど、お米も海苔も、もちろん具材も美味しかった！うまく説明できないけど、やさしいお出汁味のご飯とごま油？を感じる香ばしいおにぎりだった。
ホテルのテレビではNHKが見れたり、日本の番組や音楽も流せた。不思議。
くたくたになってシャワーを浴びて眠った。
台湾ご飯の特徴だなと思ったけど、見た目は茶色で味が濃そうと思ってもお出汁が聞いていてどれも優しい味だし、意外と脂っこくなくて胃がもたれない。
スパイスのおかげで巡りも良くなっている気がした。
ーーー 後半へ続く ーーー✈️
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