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【後編】台湾食い倒れ夫婦旅〜はじめまして海外!〜
台北2日目!
絶対に負けられない朝食バトル
夫が大好きな、天井にくっついているドでかタイプのシャワーヘッドだったために、存分に朝シャンを楽しんでいただくタイムが発生したためゆっくりな朝。
AM10:30
絶対に負けられない戦いがそこにある・・・
日本出発前に旅行雑誌を一緒に眺めながら、これが食べたいと言った私に対し「豆乳にお酢?俺は苦手かもなー」と言いながらスルーされたことを!!私は!!許していない!!!食いしん坊の食の恨み!侮ることなかれ!!
どことは言わず「ホテルの近くで軽い朝食が食べられるところがあるみたい、行ってみよー」と夫を誘い程なくして店の前
24時間営業の朝食屋さん「洪記豆漿大王」に到着。
(朝食屋さんなのに24時間営業という、もはや朝食は朝に食べるものではなく各々にとって「今日初めて食べる」という概念としての朝食なのか・・・奥が深い、と思うなど)(きっと考えすぎ)
現地の方の馴染みのお店のようで、満席!
壁に漢字のメニューが掲示されているだけ。英語堪能な夫もここではこれらがなんの料理かわかるまい!というところを逆手に取り、店員さんにこっそり鹹豆漿の画像を見せて注文。
目の前で調理してくれた時に夫は気づく、それがあの雑誌で見て俺がスルーした朝食だと・・・。
白いお椀にお醤油、お酢、ザーサイ、干しエビ、青ネギ、揚げパン、そして熱々の豆乳が注がれる。店員さんに「辛いの入れる?」的なこと言われたので首を大きく縦に振るとオレンジ色の艶やかなラー油をひとまわし。
(夫の不安をよそに私はそれに釘付けになり生唾を飲む。)
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豆乳が程よくお酢で固まって、豆腐と豆乳のあいのこのようなとろとろ食感。
豆乳のまろやかさ、お酢の酸味、コリコリした搾菜の塩辛さ、干しエビの香ばしい香り、最後にくるラー油のピリッとした辛味。かなり優しい味付けなのかな?と思っていたけど、味付けしっかりしててレンゲが止まらない・・・。
そして、このぷかぷか浮かんでいる揚げパンがいい仕事をする。旨みを吸い上げながらも軽い食感。豆乳にじゃぶっと潜らせてもしならず美味しい。
ずっと美味しい。なんじゃこれ。
と思いながらすっかり夫の存在を忘れていたが、彼もレンゲが止まらない様子だった。のちに聞けば、今回の旅行で一番美味しかったと・・・!圧勝!
目の前のあつあつ鹹豆漿に興奮していると、同じく鹹豆漿を食べていた相席おじさん(のちに「リンさん」と伺う。)が「Japanese?」と声をかけてくる。
なんと聞けば、都内の某有名大学を卒業し日本で15年ほど働いていたそうで、日本語ペラペラ。しかもなんとも柔和で話が面白い。
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奥さんを大事にしてね。じゃないと君が痛風で歩けなくなった時、車椅子ガンガンにぶつけられるよ!
娘が生まれて離れて暮らすようになったら高級な美味しいものを食べさせてあげてね。そうすれば変な男は寄りつかないよ!
2人で公務員辞めたと話すと「好きなことをやったらいいよ〜〜なんでもできるできる〜〜」と言ってくれた陽気さに、夫婦ともども救われた。
「自分は何にもできない、価値がない」と自信を失っていた夫も、店を出た後とても嬉しそうにその言葉をつぶやいていた。見知らぬ地で出会った見知らぬ人からの言葉の方がすんなり腹落ちすることってあるよね。
2日目にして初めての観光地
リンさんに別れを告げ、次は中国4000年の歴史を体感できる故宮博物館へ。
ここで初めてタクシーに乗り、その運転のワイルドさに体の真ん中あたりがひゅんとしまくって超刺激的・・・
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有名な博物館というだけあって、平日にもかかわらず混んでいた。
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歴史に疎いので、おおざっぱな感想だけど、中国の昔っからの貴重な陶器やら宝石やら書物やらがたっくさんあって圧倒される。青磁や白磁だけじゃなく、細かい可愛い模様のものもあった。
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「みんな"cabbage"って言ってたけど白菜だよね?」って話を夫としていたけど、今調べたら白菜は英語で"Chinese cabbage"というらしい。なるほどこれがまさに中国のキャベツ。また一つ賢くなった。
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日本人もかなり細かい芸術品を残していると思うけど、中国もなかなかに繊細なデザインのものが多いんだね。これはどうやって作ったかもわからないみたい。ロマン・・・。
地元民に愛される魯肉飯を求めて
博物館、あまりに広すぎて流石に疲れた〜。またスリル満点のタクシーに乗り込んで、電車を乗り継ぎ遅めのお昼ご飯へ向かう。
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現地の人がこぞって通う魯肉飯屋さん「黄記魯肉飯」へ到着。
オーダーシート制で、魯肉飯(大)と白菜煮を注文。
お店の前にはぐつぐつ煮込まれたたくさんのお肉やら何やらたち。昔ながらのお店構えだけど、店内はとても綺麗で、現地の方と思われる人たちで賑わってた。
待つこと数分、あっという間に運ばれてきた。
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実は日本で食べる魯肉飯の強い八角の味が苦手だった私。
恐る恐る口に運ぶと「・・・!?」日本で食べるものより食べやすいなんてことある?ってくらい食べやすくてすいすい口に入る。
もちろん八角などのスパイスの味はしっかりとするけど、ちゃんとお肉の旨みに溶け込んでいる!こんなに茶色で味が濃そうなのに、やっさしいの。
大きめのお茶碗にご飯ぎゅうぎゅうに入ってたけどあっという間に完食。
この魯肉飯は好き!日本で出店しませんか・・・
白菜煮は魚介の旨みがしみしみのとろとろ。二日酔いの時に食べたい、こちらもやさしい味わいだった。
私史上ダントツ1位のドーナツ
おやつには、近くのドーナツ屋さん「脆皮鮮奶甜甜圈」へ。
普段は混み合っているらしい大人気店。運よく空いていた!
前のお兄さんが大量に買い込んでいたのを目の当たりにし、それくらい美味しいのかと期待値が上がる。
揚げたてほかほかのドーナツにお砂糖をわしゃわしゃとかけてくれる。
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相変わらず2人ではひはひ言いながら頬張る。
待ってくれ、これは・・・(よだれ)
ドーナツ生地は表面サクッ中はもっちもっちのしっっっとりもちもちじゃないもっちもっちしっとりじゃないしっっっとり。(ここまで一息)
お砂糖のやさしい甘味はもちろんのこと、生地もほんのり甘い。よだれが止まらない。生地にたっぷりのミルクが練り込まれているらしく、噛めば噛むほど包まれるような芳醇なミルク感を感じる。
ポンデリングしかドーナツは食べない私にもようやくドーナツの選択肢ができそうなので、ぜひ、日本に出店してほしい(2回目)。
そしてまた温まったばかりなのに、夫は屋台でスイカジュースを購入。
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「ライター持ってる?」と現地のお姉さんに話しかけられる夫。
なぜ夫が現地の人に見られやすいのか。現地のテレビを見ながら分析したところ、黒髪サイド刈り上げのデコだし、太眉だからではないかという結論に至る。
無駄に言いたい「ライハオ」でおみやげ
電車に揺られて東門駅。お土産を探しに永康街へ。
行きたかった雑貨屋さん「来好(ライハオ)」に到着。
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もう何もかもがかわいくて、隅から隅まで妖怪のように舐めまわした。こう言う時夫は一緒に楽しみながら付き添ってくれるので嬉しい。
家族へのお土産にかわいいパッケージのパイナップルケーキと歴代皇帝の出汁がとれる烏龍茶(笑)を購入。自分には、一目惚れしたねこちゃんステッカーを買った。
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忘れちゃいかんよ小籠包
近くの有名な小籠包屋さん「鼎泰豊」で小籠包をテイクアウトしてホテルで食べる。ここは本店で、テイクアウト専門店だった。オーダーシートも日本語対応のものがあり注文も楽ちん!
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残念ながら道中で冷め切ってしまったけど、それでもジューシーなスープが溢れ出して、うまみ大爆発だった。
そういえばちゃんとした小籠包って食べるの初めてだったかも?今度食べるときはしっかり熱々でいただきたい。
台湾といえばの夜市へ
少し休憩して、昨日行きそびれたホテルから比較的近い「寧夏夜市」へ繰り出す。
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たくさんの屋台が並んでいて、一歩一歩進むたびに鼻に入る香りが変わる。
日本のお祭りの時の露店みたいに、ジャンキーで手軽なものが多い印象。
台湾では臓物が結構食べられるみたいで、どかーんと店頭にそれらが置かれているのはなかなか見ない大迫力で思わず目をそむけてしまった・・・(修行が足りん)
意外と歩くだけで目と鼻が満たされてしまって、一つだけ買ってみる。
「鴻記鐵板燒蔥餅捲」の豚キムチチーズ巻き。
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台湾の葱油餅のアレンジバージョンのようなもので、ネギの入った生地で焼きそばと豚肉とチーズを巻いて、キムチ味のソースをかけたもの。
そりゃあ美味しいよねぇな組み合わせだったので、想像通り美味くいただいた。
日本ではなかなか味わえない雰囲気に大満足しながら、ホテルに戻り、この日の歩数は1万8,000歩!!
連日歩きまくると腰が痛くなるんだと初めて知った・・・
最後の台湾飯
3日目
泥のように眠り、ゆっくり起きて帰りの桃園空港へ向かう。
チェックイン前に空港のフードコートで最後の台湾料理をいただく。
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今回利用したのはチャイナエアライン。機内食は野菜もフルーツもタンパク質ももりもりで美味しかった〜。
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大満足の末、無事成田空港に到着。
機内で初めてズートピア観たけど、めちゃくちゃ面白かったな。
東京駅で焼き鯖寿司と崎陽軒のシュウマイ弁当。
帰宅したらお義母さんがお味噌汁を作ってくれていた!
(東京駅の人混みが尋常じゃなくて台湾に戻りたくなった。)
日本食、染み渡る・・・。
物騒なこともなく、ヒヤッとすることもなく、穏やかな時間が流れていた台湾。初めての海外旅行にはぴったりの場所だった。
街ゆく人みんながゆったりしていて、疲れ果てたサラリーマンとかいなかった気がする!地下鉄もごみごみしていなくて、街も綺麗だし、人も優しいし不自由なく過ごせた。
次はどこに行こうかな〜!
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