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夢を語ると叶うというのは、どうやら本当のことらしい。
さて、みなさんは夢がありますか?
こんなことをしてみたいなとぼんやり描いていること、ありませんか?
夢は人に伝えると叶うそう。
それって本当?人に伝えただけでなぜ叶う?
今回は、半信半疑だった私の夢が、実は叶っていた話を置いておきます。
私のちっちゃな夢
11月24日、東京都池袋で親子アートイベントを開催した。(写真は最後の方にあるよ!)
イベントを終えて10日ほどが経った、運営チームとの振り返り会も終了し、無事に幕を閉じたところ。
素敵なイベントレポを運営チームが執筆してくれたのでこちらも併せてご覧いただきたい!
私がアートイベントをやりたいと思った理由は主に2つ。
①「楽しい」や「好き」を抱きしめ続けて大人になれる子どもを増やしたい
②大人も子どもも一緒に夢中になれる場所を作りたい
これからの自分の人生の行先を思いながら、仕事や生活に向き合い続けた結果、自分の心の赴くままに探究し、実験し続け、自分だけの答えを導き出す力こそ、多様化が進む現代社会では重要だと思うようになった。
そんな中で、大人になってからアートに触れる機会が増え、手軽にできるアート体験を通してそんなことが伝えられたらとぼんやり描いてきた。
子どもの頃からそんな機会があったなら、私はもっと生きやすかったかもと思ったり。でも、そう気づくには何歳になっても決して遅いことはないなとも思っていて。大人も子どもも、共に同じ人間として交わって自分に向き合えるようなことがしたかった。
思えば、「やりたい!」と思い立ってから半年ほどでこうして形にできた。そして、私1人では決して叶えられなかった。ここからはこの半年間、力になってくれた仲間たちへの感謝の思いを綴りながら、振り返っていきたいと思う。(めちゃくちゃ長いです!!!)
4月:想いが芽生える
「子どもたちとわいわい絵を描きたい」と思ったのは今年の4月。
最初はオンラインを想定していて、オフラインで開催できるなんて思ってもいなかったあの頃。むしろ、オンラインでさえ叶うとも思っていなかった。自分のために何かを成し遂げる経験があまりにも少ない人生なので。
ポツリと呟いた時に、一番に相談に乗ってくださったのが、今回のアートイベント開催を一緒に運営してくれたえりささん。
(今回のイベントについての想いがnoteに書かれているので勝手に宣伝)
こんなのあるよ、こんな方法もいいかも、この年齢だとこれくらいのことならできるなどなど。ぼんやりしていた私の小さな夢の輪郭をはっきりとさせてくれた。
その時「でも、さやかさんがどうやりたいかだよ。」と言ってくださったことがとても嬉しかったのを強烈に覚えてる。
どうしても、色んな人を巻き込むといつの間にか「自分のやりたいこと」がすり替わって「この人たちのためにやらねば」になってしまう。自分と他人の境界線が曖昧。だから、何かやりたいことがある時は1人でやろうと思ったりもするほどだった。
さあ、私はどうしたい?
そうやって自問自答しながら、いろんな人に「子どもたちと絵が描きたい」と口にしてはアドバイスやエールをいただいた。
人を巻き込むのは苦手だった。
でも振り返ったら、巻き込んでは前に進んで、追い風を受けてちっちゃな夢をどんどん叶えてた。前に進めば進むほど、ぼんやりしていた情景がはっきり見えてきた。それでもいつも半信半疑。今だから言えるけど「叶う?いやー、無理じゃない?」とずっと思ってた。
私のこの時の懸念点と自信がない理由は大きく2つ。
①自分に子どもがいないこと
②美大や芸大を出たわけでも絵を習っていたわけでもないこと
のちにわかることだけど、こんなことだーーーれも気にしてなかった。気にして自分を縛ってたのは自分だった。
5月:ハードルに気付き、思いっきり下げる
想いはあるのになかなか行動に移せなかった。
子どもが身近にいない環境で、急に子ども相手に何かするのが怖いのだと気づく。
当時所属していた ブランディングのコミュニティ #ブランディングボヤージュ で出会った大好きで大尊敬するかたにアドバイスをいただいた。
ハードルを下げたらいい。ということで、コミュニティ仲間に向けて「お絵描きを楽しむ会」をオンラインで開催することを企画。
このとき「さやかさんは絶対現地が強いよ!オフラインでやってほしい!」と言ってくださったのもほんとうに嬉しかった。
ここで、大人も大人で、「純粋に楽しむ」というのが難しいと気づく。上手いだの下手だのは置いといて、自分の満足感に従って描きたいものを描いてほしい。
私も大人になってからしばらく描くことから離れてた。
技術は教えられないかもしれないけど、描くことを通して「楽しさ」を伝えることはできるのでは?と思い始める。
6月:初のオンライン企画を開催
大人向けオンライン企画を開催。
絵は普段描かないという人が多い中、たくさんの仲間が集まってくれた。みんなが思い思いに夢中で描いてくれた。大の大人たちが夜な夜なオンラインで黙々と描く贅沢な時間。
(アイスブレイクに「コックさんの絵描き歌」を取り入れてみたところ悲惨なコックが生まれたことも記憶に新しい。)
完成した絵を全員が披露してくれて、その時の照れ笑いをしながら想いを語ってくれた情景が忘れられない。その後みんながマイクオンのまま好き勝手しゃべり出してくれたこともほんとうに嬉しかった。
子ども相手もいいけど、大人相手もいいな、という気づき。
「1人なら絶対にこんな時間取ろうと思わなかったし、絵を書くことが苦手だと思っていたので、楽しすぎてびっくりでした!評価がないのがよかったし、みんなで時間を共有できたのがよかったです!」
「子供心を思い出させてくれた。みんなで同じ時間に絵を描くって楽しいと思った。iPadでお絵描きしたの初めてだったけど楽しかった。うまいへたをわきに置いたらめちゃ思うままにかけた。」
「普段自分のためだけに15分も時間を取ることってないから、とっても贅沢で、心が満たされました。 絵は心の深呼吸だなと改めて思いましたし、やっと呼吸ができた感じがしました。」
企画を皮切りに、お絵描きが好きだという娘さんとオンラインでお絵描きを一緒に楽しむ時間を作ってくれた仲間もいた。
最初は恥ずかしそうにママを経由しておしゃべりしていたのが、互いに絵を描いて見せ合うことでいつの間にか打ち解けた。「こんなのが描きたい」というものを一緒に描いた。その後、私の似顔絵を描いてくれたのがほんっとうに嬉しくて夫に自慢した!
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描くことは年齢の壁を越える。描くことそのものがコミュニケーションで言語。私が恐れていた子どもとのコミュニケーションも描くことを介せば乗り越えられるかもしれない。相手の好きなものを知りたいという純粋な気持ちを大切にしたい。
そもそも私は、子どもたちとの関係性を考える時「大人と子ども」という枠組みを超えたい気持ちが強い。子どもも大人も関係なく、1人の人として尊重しあって交わりたい。
7月:背中を押されてオフライン開催を決意
いつも何かと仲良くしてくれている子たちと上野でアートワークショップを体験。その帰りに立ち寄ったカフェで彼女が背中を押してくれた。
「夏休みだし、8月に子ども向けにアートワークショップをやろう!」
今だから言うけど、勢いに負けた。
本当は「えー、そんなの無理だよー、来月だよ?心の準備がー」と思いながらチョコのテリーヌをつついていた。彼女のキラキラした眼差しに、負けた。重い腰を上げることにした。
覚悟を決めて帰路につくものの、不安でぐるぐるする。彼女は間髪入れずに企画書を送りつけてくる。胃がキリキリ。
期限を決めなければやらない。時間は有限。1人では無力。
「いつか」は、ただ待っているだけじゃ「いつになってもやってこない」。
本当にいつもありがとう。
8月:オフラインイベント開催に燃える
ワークショップ用にアクリル絵の具とキャンバスを買い込む。
普段デジタルでイラストを描いている私、まんまとアナログにハマる。
絵の具の広がって不規則に混ざり合っていく様、少し盛り上がっててらてらと光様が本当は好き。中学のレタリングの授業で色の塗り方を美術教師に指摘されてから絵の具は嫌厭していたことを思い出す。
自宅でアート内容のリハーサルをした時、あまりにわくわくして、ここで初めて不安とわくわくの比率が逆転した。こんなに楽しいんだ、絶対楽しんでもらえる。マジサイコー、突然マインドギャルネスが降臨したのはこの時だった。
8/26 初めてのオフラインイベントを開催。初めましてのみなさんと一緒に。
大人も子どももみんなが夢中になったあっという間の2時間。
子どもがいると楽しいと思うのは、大人の固定概念を容易にぶち破ってくれること。簡単にデモンストレーションはしたものの、私が一番大事にしたいのは「やりたいようにやる」こと。偶然に身を任せ「今この瞬間を楽しむ」ことの重要性を改めて教えてもらった気がする。5歳児さん素晴らしい。
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ちなみに、この時参加してくれた女の子は自宅で作品を眺めながら日々「かわいいねぇ」と満足げにママに話していたそう。なんといとおしい…
自分が満足する形を作り上げること。自分だけの正解を作り上げることの大切さをイベントを通してこれからも広めたい。アート思考を育みたい。
9月〜10月:親子イベント開催のお誘いを受ける
今回の運営チーム、えりささんが声をかけてくださる。
えりささんの親子イベントを開催したいという想いと私の想いがマッチして開催が決定。
そして、アートイベントを開催すると聞いてえりささんに直談判(?!)してチームに加わってくれたのがくーみんちゃん。彼女の行動力や情熱はさることながら、太陽のような明るさは本当に素晴らしくて見習いたい。
今回は、親子(未就学児)をターゲットにフィンガーアートを実施。仕上げに魔法のキラキラお粉をふりかける仕様に決定。
親御さんにも夢中になってほしいので、キャンバスは1人1つずつに設定。
あれよあれよと準備に追われながら、あっという間に11月。
無事にイベントが開催されたのでした。
言わずもがなの感想は、
楽しかった!!!!!!(ばかデカボイス)
のびのびと子どもたちが走り回る、(ぬいぐるみの山に)飛び込む、ラメをぶちまける、途中放棄する…etc.
先生……これがしたいです…!!!(よく知らないのに某名言が降りてきた)
言葉にすれば淡々と聞こえるけど、なかなかにフリーダムでカオスだったが、これがいい!!!!これですこれ!!
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子どもたちにとって、何をやってもいい空間でありたい。五感を使って感じるままに実験してほしい。この色がいい、こうしてみたい、こうやったらどうかとわくわくを思う存分発散できる場でありたい。
やっぱり、子どもは大人の心配なんかいとも簡単に吹き飛ばす。
その色とその色の組み合わせはかなりくすむぞー、綺麗に仕上がるかー?と経験や知識から決めつけて内心ドキドキした私は、即座にそれを恥じることになる。
子どもたちの「好き」で作られたキャンバスに宿る美しさは、私の経験や知識を優に飛び越えて、想像を超えるものになっていて。まだキラキラ魔法のお粉をかけていないのに、すでに輝いていて眩しかった。
「すてきーーー!!!」と言いながらちょっと目が潤んだ。
絵の具の混ざりが生んだ銀河や夕暮れ、朝焼け…。
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あぁ、もう、叶わない!
無邪気な子どもたちに振り回していただきながらカオスの中で私が感動に打ちひしがれている最中、嬉しかったのは、ママたちも各々が作品作りを楽しんでくれていたこと。
何色にしようかなー、と遠慮がちに、最初は我が子が出した色を使いながらも、好きな色に手を伸ばし思うがままに手を動かす姿。私はどうして動画を撮らなかったんだというくらいママたちの表情も生き生きとしていた。
不思議と親子で連作のような雰囲気になっていた。これは面白い。
嬉しいレポをあげてくださったママさんもおりましたので、勝手に宣伝させていただきます!
ちっちゃな夢が叶うと大きな夢になる
とにかく私は、子どもの頃の私がほしかった場所を作りたい。
大人たちに干渉されずのびのびと好きなことに打ち込める場所。
怒られる不安に駆られずやってみたいを叶えられる場所。
そして、大人たちも心をゆるめて自分の時間を楽しめる場所。
アートイベントは引き続き、定期的に(?)開催することを目指します!
親子イベントもやりながら、大人だけのイベント(お酒やお菓子をお供に)もいつかやってみたいなぁー。夢は広がるばかり。
さて、みなさんは夢がありますか?
その夢、どんどん伝えてみませんか?
きっとあれよあれよと叶いますよ。経験者が言うんだから、ほんとうです。