心の暴力に気づく！アヒンサーの実践
こんにちは！
ウェルビーヨガアドバイザー吉田紗弥です。
もう１０月も終わりに入り、
ようやく秋めいた季節になってまいりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか？
今日もヨガのお話から進めてまいります。
今から約2000年前に成立されたとされる、ヨガの根本経典
「ヨーガ・スートラ」には
私たちの生活をより良くするための
賢者の教えが記されています。
その中から一説ご紹介します。
アヒンサーに徹した者のそばでは全ての敵対が止む。
アヒンサーの「ア」は否定を表す接頭語であり、
「ヒンサー」とは「暴力」という意味になります。
ですのでこの一説は
「非暴力に徹した者の側では全ての敵対が止む」
という意味になります。
私たちの考える暴力は、
身体へ危害を加える暴力と、
言葉によって相手を傷つける暴力がありますが、
ヨガではもう一つの暴力を考えます。
それが
「思いの暴力」
です。
イライラしたり、
ムカムカしたり、
キーっと頭に血がのぼったりする。
まさに、
「暴れる力」が制御不能になっている状態です。
この思いの暴力が
言葉の暴力へ変わり、
さらには身体的な暴力へと変わっていくのです。
ですので、
世の中に溢れている暴力は全ては
思いの暴力が前提となっているのです。
私たちは、身近な家族、仕事の人間関係など
意見が合わなかったり、
何気ない一言でイラッとしてしまう時があり、
いてもたってもいられないほど
怒りが爆発しそうな時など
ないでしょうか？
この怒りの感情が出てくる場合、
たくさんのエネルギーを使い、
対人関係が悪化し、
日常生活をよりよく過ごすことが
難しくなってきてしまいます。
ではどのようにこの思いの暴力をコントロールすればいいのか？
例えば、
怒りが湧いた時、
まずその怒りの感情に気づくこと
が大事です。
そして
怒りの感情をコントロールする
手段を用意しておくこと。
例えば、自然の中に身をおく、難しければ
お花を飾る、でもいいと思いますし、
暖かいお茶を入れて
一息付くでもいいと思います。
暴れる感情に気付き、
それをコントロールする
手段を用意しておくことで、
冷静になることができ、
相手に対する信頼を取り戻したり、
自分の言葉や行いを
もう一度見直したりすることも
可能になってくるはずです。
私達は生きていく上で、
さまざまな人間関係などで
怒りの感情を抱きがちな時があります。
しかし、まずは自分の怒りの感情に気づくことから始め、
そこから
それをコントロールする手段を実践し
行動を変えてみることで
暴れる思いをコントロールすることができ、
人間関係と円滑にし、
世界と調和を作っていくことになるのです。
ここから私のアヒンサーにまつわるお話をしていきたいと思います。
1年前の出来事になりますが、
健康診断のお知らせがきまして、
中目黒の病院に行くことになりました。
その病院は初めて行く病院で
改札を出てから
歩きスマホをしながら、
地図を見ていると、
思わず手を滑らし、
携帯を落としてしまったのです。
拾って画面を見てみると
画面がバキバキに割れている！
「最悪！！」
と思いながら、なんとかそのバキバキな画面から
ようやく目的地を検索することができたのですが、
病院に着いた頃には
なんと電源が切れてしまったのです！
診察を受け、
オロオロしながら中目黒のAUショップに
行ったのですが、
なんと予約で満席。。
うわ〜。。。最悪だーと思い
他のショップに行こうとしても
携帯が壊れているため検索できず、
「そういえば、乗り換えの自由が丘の駅にあったような・・」
と思い出し、
電車に乗って自由が丘へ。
何年かぶりに
交番に行って警察官の方に
ショップを教えてもらうも、
道順を覚えるのに必死。
そして迷いに迷ってようやく到着することができたものの
ショップは混んでいる。
定員さんは
私の様子に気づいていない様子。。。
10分くらい待って、ようやく
店員さんが私に気付き、近づいてきたのですが、
その対応が笑顔もなく、
めんどくさそうな塩対応で
「本日は満席で予約のみの受付です」と。
「ええええ！早く言ってよ！」と思い、さらに、
その冷たい塩対応にめちゃくちゃ腹が立ったのです！！
なんせ、
昨日から健康診断のため、
夜早くから何も口にしておらず、
時刻は昼過ぎ。
お腹も空いている上に、
対応がそんな感じなので
イライラが募っていきます。
しょうがないから家に一旦帰ってパソコンで
ショップを検索しよう、と
電車に乗ったのですが、
隣に座ってきた若い女の子のネイルが
１０センチくらい長い爪で
その爪でスマホゲームをしており、
カチカチと画面をタップする音がまたしても
私のイライラを助長させる・・
普段こんな小さなことでイライラしないはずなのに
お腹が空いており、
先ほどの店員さんの態度もあり
イライラは止まらず・・。
そしてようやく
家につき、ショップを調べて行くと、なんと2時間待ち！
またしてもイライラは募る・・。
もう限界だ〜〜〜！！！！
と思いながら
まず腹を満たさなければと
定食屋さんに入り、
ガツガツとご飯を食べ、さらに追いご飯までしたら・・・
途端に、お腹いっぱいになり
先ほどまであんなにイライラしていた気持ちが
なんとなく引いていくような感覚・・
すると途端に冷静になり、
「あんなにイライラしていたけど、そもそも私が歩きスマホしてたんが悪いんじゃん・・」と反省・・
店員さんや若い女の子にイライラしてしまった私が恥ずかしくなったのでした。
そこからようやくショップで
店員さんとも和やかにお話ができ、
新しい携帯を買うことができたのです！
（何事も空腹だと感情は乱れますね・・）
私たちは、
普段の生活の中で、
自分の思いをコントロールできずに、
苦しくなってしまう時があります。
けれども、
私たちはその思いに気づき
冷静を取り戻そうとする時、
周りと調和を築いていくことができるはずです。
まるで、
まるで汚れた泥の中から美しい花を咲かす睡蓮の花のように
私たちも
怒りを笑顔に変えて
目の前の世界とつながりを築いていきましょう！
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