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展評

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#芸術大学

大坂サロンの中心人物、木村蒹葭堂という人

大学で昨年度は日本美術を中心に学習していたのですが、気になる人物がいました。木村蒹葭堂(きむらけんかどう)(1736〜1802年)、江戸中期に大坂で活躍した文化人。この人が、円山応挙、伊藤若冲、池大雅など、名だたる画家について調べていると、なんだか名前がちらつく。 そこにタイムリーな展覧会! 18世紀、京都では円山応挙や伊藤若冲、文人画家の池大雅や与謝蕪村など、数多くの個性豊かな画家が活躍した。一方、商人の町として栄えた大坂にも、町人として本業がありながらも文人として芸術

『挑む浮世絵 国芳から芳年へ』(京都文化博物館)

前回の記事で書いた江戸時代の本屋、もちろん浮世絵も主力商品でした。この展覧会は名古屋市博物館が所蔵する個人コレクターが収集した作品を中心に、歌川国芳と、月岡芳年を始めとする大勢の弟子たちの作品150点を展覧するものです。 歌川国芳(1798〜1861)は19世紀前半に活躍した絵師。スケール感のあるダイナミックな武者絵、ユニークな戯画で幕末の世に人気を博しました。 国芳の浮世絵は、デザインの斬新さもおもしろいが、一番の見どころは、絵にあらわされている「物語」、それも層を成すよ