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ロンドン大学の卒業式

ーー2022年3月16日

私は、人生で初めてアカデミックガウンを着て大学の卒業式に出席することができました。

これまでコロナウィルスの影響で対面での卒業式ができないずっと状況だったのですが、ようやく卒業式が開けるようになったんです。

振り返ると、このアカデミックガウンを着るまで、どれくらいの時間とお金と努力を費やしてきたことか・・・

このガウンを着れてよかったなぁという思いが湧き出るととともに、やっぱり、博士課程を修了された博士のガウンへの憧れもでてきます。

やっぱり、博士号が欲しいな。と改めて感じた1日でもありました。

イギリスの大学院を目指すように諭された日

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私がイギリスの大学院を目指したのは、2015年の夏です。

私はタイで働いていました。

当時の私は、タイの赴任が終わったらどうしようかなぁという漠然とした思いは持っていたものの、実際のところ、赴任が始まったばかりで、将来よりも今が忙しくて仕方ない日々でした。

そんな時に私は、知り合いに、こんなことを言われました。

「君はね、イギリスの大学院に行った方がいい」と。

この一言が私の人生を大きく変えました。

しかし、その言葉をかけられた時、私は全くもって自分には無理な目標だと思いました。

私にはイギリスの大学院に入るお金もなければ、それほどの能力ももっていないと思っていたからです。そして、英語で授業を受けたり、論文を書いたりする力なんて、私にはあるのか?と疑問しかありませんでした。

でも、自分の限界って、自分ではわからないものなんですよね

実は自分の限界は、自分で「ここだ!」と線引きしてしまっているのかもしれないんですよね。その先がもっとあるのかもしれないのに・・・

そう、私は自分の限界を知らなかったんです。

自信のない自分

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私は人に「こうしなさい!」と言われて、素直に「はい!」と言えない人間です。

なので、私はイギリスの大学院に行った方がよいとアドバイスをもらっても、イギリスに来たいとは、一切思わなかったんです。

「なんで私がイギリスに行かなきゃいけないんだ!アメリカだって、オーストラリアだって、教育の先進国と言われているフィンランドだって、いいじゃないか!!」

なんて、小生意気な反発心を持ち、海外の大学を調べ始めたのが2015年でした。

その時の私には、自分が将来イギリスで学位が取れるなんて全く思っていませんでした。

ネットに出てくる、イギリスで学位をとった日本人のアカデミックガウンの姿は、非常に輝いていて、天の上の存在のように感じました。

実際のところ、小生意気なことを言っている私の影にいたのは、自信のない自分だったのかもしれません。

ロンドン大学を目指した日

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私が修士号を取得し、今も在籍しているロンドン大学の正式名称は、University College Londonです。その中の教育学部は、Institute of Educationと呼ばれ、毎年のように数名の日本人が学びに来ています。

大学院を目指し始めた当時の私は、大学院で何を学びたいのか、すごく悩んでいました。

そして自分はやっぱり行けないのではないか?という思いと葛藤する日々だったんです。

その時に偶然にロンドン大学の教育学部の学部長の先生が話をしている動画をYoutubeで見ました。

その一瞬で、私はあの女性の先生に惚れ込みました。

そして、その先生の論文を読み漁ったのを覚えています。

「この先生に会いたいな・・・。こんな素敵な先生のいる大学で学びたいな」

これが私の大学院受験のモチベーションとなりました。

そして、タイのナイトマーケットでビールを飲みながら宣言したんです。

「私はロンドン大学に行きます!」と。

ロンドン大学の卒業式を終えて

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タイのナイトマーケットで宣言した日からもう6年くらい経ったでしょうか。

私は今、当時とは異なった社会的な立場となりロンドンにいます。

誰かに、もし「なぜアメリカじゃないのか?なぜヨーロッパじゃないのか?なぜイギリスのロンドン大学なのか?」なんてことを聞かれたら、私の答えは簡単です。

私は国で大学院を選んだんじゃなく、Youtubeで見た先生に対してインスピレーションを感じたから

と答えるでしょう。

そんなアバウトな気持ちでも、これが私の中でしっかりと刺さったから、これまでの私はブレることなく、今日までたどり着けたんだと思います。

そして、この長期にわたる挑戦を通して今思うことは・・・

色々あるのですが、それは、また次回のnoteに認めたいと思います。

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