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少しオシャレな食器

最近私は少しオシャレな陶器の食器を集めることにハマっている。

食器集めを始めてからの私の生活は、なんだか充実感が増し、何気ない日々の生活が明るくなったのような気がする。

食器と我が家

幼い頃から我が家にはたくさんの食器があった。

当時の私には、我が家の食器がどんなにいい食器なのかは分からなかったが、あのたくさんの食器は、私の亡き祖母がよく買い集めていたものだったらしい。

母がいうに、祖母は器集めが好きだったんだそうだ。

実は、食器だけではない。
我が家には花瓶もたくさんある。

それは、祖母は華道の先生だったから。

しかし、あまりお花や花瓶に興味のなかった私は、そういったものの良さは、全く分からなかった。

私が興味のあったことは「食」
食べることが大好きな女の子で、幼い頃は丸々太っていた。

そんな私が嬉しそうにご飯を食べるものだから、私の母はいつも楽しそうに料理をしていた。

そんな母も、食器集めが大好きだった。

私は幼い頃から、母に連れられ食器屋さんでオシャレな食器を眺めることが多かった。

さすが、おばあちゃんの血を引く母は、おばあちゃんのように食器には目がなかった。

オシャレな食器を買い集めては、それに料理を盛り付け、より一層美味しそうに見える料理を毎日の食卓に出してくれていた。

だからこそ、私は母の料理が一番美味しいと感じていたのかもしれない。

料理が大好きな私

私は中学生の頃から、自然と家族のご飯の支度をするようになった。
意外にも料理は楽しかった。

材料を切ったり、煮たり、焼いたり、味付けをしたり。
冷蔵庫にあるシンプルな材料が色々な料理に大変身する。

そんな料理という作品を考えることが、私はとても楽しかった。

そして、手の込んだ料理ができるようになればなるほど、こだわりたくなるのは食器だった。

幸運にも、我が家には祖母が買い集めた食器がたくさんあった。
だから、ちょうどいい形の食器を見つけるのは、そんなに苦労しなかった。

オシャレな食器に、自分が作り上げた作品を飾るのは、なんだか楽しくて仕方なかったのだ。

久しぶりの陶器に目覚めた日

ーー実家を離れて、15年近い月日が経った。
これまでの私は、国を跨ぎ、各国を転々としていた。
そのため、私の荷物は最小限で、ミニマリストのような生活を送っていた。

しかし、訪れた先々で私がどうしても買ってしまうのは、オシャレな陶器であった。でも、なるべく小さめなものを、少しずつ思い出として集めていた。

それが、イギリスに来て陶器への想いが大爆発してしまった。

イギリスは、アンティークの聖地である。

世界の一流ブランドの食器がたくさん眠っている国だ。

土日にはアンティークマーケットが各地で開かれ、そんな有名ブランドがストリート一帯に広げられる。

そんな国に来てしまった私の心は、ワクワクが止まらない。

お気に入りのアンティークショップ

実は、私にはお気に入りのお店が一軒ある。
それは、我が家の近くの小さなお店である。

初めてこのお店のショーウィンドウを見たその日から、私の心が奪われてしまった。

毎日のように変わるアンティークの数々。見惚れてしまうほど綺麗な食器がショーウィンドーに並んでいるのだ。

私は、そのお店を見つけた日からお店に顔を出すのが日課となった。
そして、毎日仕入れられる新しい陶器に見惚れる日々なのだ。

それはそれは、心が癒される。
綺麗な物の力って偉大だ。

勉強で疲れている時も、気分が晴れない時も、そのお店に向かうと、気持ちがとても前向きになる。

今日は何があるんだろう。
今日はどんな綺麗な物と出会えるんだろう。

そんな思いで頭がいっぱいになる。

気に入ったオシャレな食器を見つけ、家に持ち帰り、それを家の食器棚に並べる時・・・

あぁ、これが私のおばあちゃんと母が感じていた気持ちなんだろうか。

なんて、思ってしまう、イギリスでの私の日常なのであった。

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