観劇感想vol.26 シンる・ひま オリジナ・る ミュージカル『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』
もう年の瀬ですね。年の瀬といえば明治座です。
ロビー内に並ぶお店のみなさまの活気を見てると「年の瀬だなぁ」と感じます。
確かチェーザレぶりの明治座なんですが
緞帳が創業150年仕様になっておりました!!
緞帳自体がというより、緞帳の手前にもう一枚同じサイズのスクリーンのようなものが下ろされており
こちらには、明治座が創業した当時の街の様子や人々の生活模様が映されておりました。
ちゃんと現在の外気や気候に合わせてスクリーン内でも季節が巡ったり雨が降ったりするらしいです。
今回の観劇では晴れた冬の夕方の様子を見ることになりましたが、他のパターンも見たいなまた行こうかな。
そんなわけで感想です。
個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。
今年も年の瀬をこのお祭り騒ぎと共に過ごせて嬉しいです。
笑って泣いてまた笑ってがるひまの真髄ですね。
個性豊かでカラフルでテンション高い面々が繰り出す激動の時代の物語を見て「年末になったなぁ」としみじみ楽しんできました。
今回は敢えて「ミュージカル」と冠している通り、今まで見た中でもかなり歌の比率が高かったですね。
それだけに出演される演者の皆様の歌唱力も全員ほんとに素晴らしい……!!
なかでも個人的に私が好きなのは、主演の相葉裕樹さんの力強く伸びる声と
あと大山真志さんの声がかなり好きでした!
やや粗野に見えて心根は熱い楠木の役柄に合う、男らしいけど優しさがある素敵な声でした。
あと私の大好きな丘山晴己さんもいてハッピー。なんとなく明治座ぐらい豪勢な舞台が似合いますね丘山さん。
混迷を極めた世の中で、人々が世の流れに乗って立ち位置や在り方が変わる中
尊氏は直義と幸せに普通に暮らす日を、直義は尊氏が源氏として名を立てる日を
各々互いを想う気持ちが原動力で、最終的に対立する流れになるの痛々しくて愛しくていいですね。
歴史にさっぱり明るくない私でもさすがに綺麗な話になるように作られたんだろうなとは思いましたが。せっかくお話として書くなら綺麗な方がいいですねそりゃ。
悲惨な結末の一部を冒頭に、冒頭の幸せな瞬間の一部を結末にシーンをちょっとずつ分けて置くの
鉄板でありながら確実に泣ける構成でした……
第二幕のショータイムはお変わりなくギリギリでした。
てか私が最近の音楽シーンをあんまり追えてないので元ネタがわからないチームもあったりなど……
年末だし紅白見て勉強します。るひまの舞台見てこんな形でモチベ湧いて紅白見る人なんてこの世に私だけな気がする。いやそんなことないか。
※シンる・ひま オリジナ・る ミュージカル『ながされ・る君へ~足利尊氏太変記~』