観劇感想vol.20 ミュージカル 「ヴィンチェンツォ」

アルジャーノンぶりの青年館でした。
お客さんの男女比や年齢層が今まで行ったお芝居の中でも1番のばらつき具合だなと思ったら、ダブル主演の女性の方のほうが日向坂46の方なんですね。いやほかにも理由はあると思うけど。

個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。

ミュージカル「ヴィンチェンツォ」

日時/場所
2023 8/11(金・祝)〜8/13(日)
兵庫 AiiA 2.5 Theater Kobe

8/18(金)〜8/21(月)
東京 日本青年館ホール

8/25(金)〜8/27(日)
大阪 サンケイホールブリーゼ

キャスト
和田雅成
富田鈴花
上田堪大
竹内將人
松井工
高原紳輔
伊藤裕一
鈴木壮麻
佐藤仁美
ほか


主演の和田さんがめちゃくちゃかっっっこいい!!!!!
刀剣乱舞の長谷部でしか存じ上げなかったし、そもそも既にこんなに活躍されてる俳優さんのかっこよさに今更気付いてるのもアレなんですが
まずとにかく歌めっっちゃうまい!!イケボ!!!
個人的な見解ですが、舞台に於けるいい俳優さんの要素って(除技術面)
声>>>>>>シルエット>等身>>>顔 だと思っています。
いや和田さん顔もめちゃ綺麗だしスタイルもすごい良かったですが。かなり客降り多いお芝居で、私の席が通路から3列目ぐらいだったので演者さんがめちゃくちゃ近くに来てくれました。
でも言うて顔の造形までちゃんと見られる距離感の席って限られてますからね。結局最後列まで届くのは声。
そしてバトルもすごい多かったんですがこれもめちゃかっこよかった。刀剣乱舞の時から刀の殺陣がすごい上手い方のイメージがありましたが肉弾戦もいけるとは。
ずっとスリーピースのスーツだったのもかっこよさに拍車をかけていたかもしれない。イタリア男だしね。

例により前情報を全く入れず見に行きました。
辛うじて韓国のドラマが原作のミュージカルということだけを。
韓国の映画やドラマは大概面白いイメージあります。情報量多くて展開が早くて色んな要素が盛り盛りという感じ。

完全にまったくイメージ通りだった……
シリアスありコメディあり裏切りありバトルありハートフルな展開もあり悲しい死別もあり
入れられるもの全部入れる感じがいっそ心地良い。我々客側が想定し得る展開は全部起きました。上演時間3時間弱とは思えない怒涛さ。ずっと飽きない。
ところで、なんとなく韓国の作品は良くも悪くも家族の関係にクローズする展開が多いですね。
でも多分だけどドラマ自体はまさかミュージカル化するとは思えないような雰囲気な気がする。実際今回が世界初ミュージカル化らしいですからね。

和田さんの他だと、ユチャン役の鈴木さんが事務所名の由来を語る歌はすごいぐっときましたね……
元は劇団四季におられて、退団後は私の大好きなレミゼでジャベールなどされてたのですね。素晴らしくて当たり前でした。SPY×FAMILYの学長役もされてる。

セットは鉄筋製と思しき可動式の装置いくつかを適宜位置を変えて組み立ててました。色んな展開起きるものの基本的にはクールな世界観に合ってましたね。併せて舞台中央あたりに前側と後ろ側を仕切るようにカーテンが引かれてたのですが、意図されてるかはわからないけど風に揺らめいてるのが個人的に好き。
あとミョンヒを殺したときの炎がキレイだった。どうやってたんだろう。

強引な大団円もなんとなく韓国ドラマっぽくてよかったですね。さっきから個人的な韓国ドラマのイメージで語ってるのでそうでもなかったらすみません。
ヴィンチェンツォが最初は頭が切れて冷静なタイプのキャラだったのにプラザの皆やユチャンに絆されてどんどん優しくなっていくの面白かったです。最終的にこんなに仲良くなるとはね。
全体的にめっちゃ面白かったです!
もう1回ぐらい見たいなと思ってたら、どうやら来週の大阪公演は配信もされるらしいです。

※ミュージカル「ヴィンチェンツォ」

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