観劇感想vol.3 劇団お座敷コブラ「Reverse Play Ground」
有難いことにvol1.2の記事を読んでくださった方より、他に観劇三昧に挙がってるお座敷コブラ様作品の中から殊更オススメなやつを教えて頂きまして
そのうちのひとつをさっそく見てみました。
拝見したのは2011年の「Reverse Play Ground」。
個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。
究極の遠距離恋愛って………!!!
前回も思ったけど伊藤さんの脚本、あらすじ詐欺やばい……フォレストガンプかよ……(褒めてます)
オンラインでしか会えない存在との恋物語だと思ってたので
サ終したら消え行く不思議な関係ってのは、SNS上の相互フォロワーがメインの交友関係な私にも割と馴染み深い話かなと思ったんだけど
伊藤さんはこの一面を、朧に縋る哀しい人間の姿に重ねてもっと別の視座から見ておられた………
オンゲーで仮初の自分を創ることで、或いは愛する誰かの姿を映すことで、リアルから目を背けた拠り所にしたりする様を
いろんな立場のキャラクターで各々違った観点から表現されてるのすごい、しかもみんな生々しくてどの気持ちもめっちゃわかる。
且つ、目を背けたリアルの空虚さや遣る瀬無さを、受け入れたり向き合ったり乗り越えたりしていく様子をひとつひとつ描かれてるのが
&1nightでも感じたけど、伊藤さんは本当になんというか
寄り添うような深い愛情を感じるお話を書かれる方だなぁ……としみじみと思いました。
まだ見てないお座敷コブラさんの話たくさんあるけど、なんとなく安心して委ねられる気がします。
こんなこと言ってて次見るやつが横から突然刺されるタイプの話だったらどうしようね。伊藤さんに刺されたらたぶん相当な深手になりそうです。
ゲームのキャラもなんというかみんなゲームゲームしてて見ててたのしい、敵の腹心のみなさまの設定ほんとにあるあるって感じだったし、今後はテキストのスキップは控えます。なんかかわいそうだったから。
ストーリー上オンゲーのシナリオ自体はこんなに作り込む必要ないと思ったんですが、リアルパートと別軸で動く話としてちゃんと確立して面白いのすごかったです。普通にやってみたくなっちゃった。
しかしだいぶ鬱エンドなシナリオですね。マルチエンディングかな。
※お座敷コブラ様の次回公演
お座敷コブラ14畳目公演「TRIANGLE」
https://ozashikikobura.jimdofree.com/蛇足絵巻/2022年11月-triangle
※すみませんキャストスタッフ全員タグ付けしたらえらいことになるので劇団員のお三方だけで失礼します……
※伊藤さん曰く、本日11/11は「ゆういちがつゆういちにち」だそうです。使っていきたい。