観劇感想vol.3 劇団お座敷コブラ「Reverse Play Ground」

有難いことにvol1.2の記事を読んでくださった方より、他に観劇三昧に挙がってるお座敷コブラ様作品の中から殊更オススメなやつを教えて頂きまして
そのうちのひとつをさっそく見てみました。

拝見したのは2011年の「Reverse Play Ground」。
個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。

「Reverse Play Ground」
オンライン観劇サービス「観劇三昧」URL
(フル視聴にはサブスク登録が必要ですが、サブスク入らなくても無料会員登録すれば冒頭3分だけ見れます!)

劇団名  お座敷コブラ(公式サイト)
公演時期  2011/09/15
地域  関東

キャスト
古林一誠/佐藤李発/伊藤裕一/相原ルナ/市川絢子(渋谷ハチ公前)/伊藤南咲(オフィスモノリス)/海野亮平/岡崎涼子(HIME企画)/加藤千秋/残間統(花歌マジックトラベラー)/四條友起子/高木亮(フルメジャー)/中井剛志/中田豪一/橋本我矛威(子供脳みそ)/服部晃憲(うたかた/キングバブーン)/林充晃(流星揚羽)/森南波/吉田美香/斉藤慎介/宍戸麻衣/吉永麻美(19’プロデュース)/大竹浩平(613)/小川麻里奈/早乙女敬良

スタッフ
作・演出:伊藤裕一 舞台監督:笹浦暢大(うなぎ計画)/音響効果:天野高志/照明:長尾裕介(LEPUS)/アクション指導:梶武志(19’プロデュース)/舞台美術:渡邊歩(桃)/宣伝美術:竹内康人( VENUE i n c .)/宣伝写真:井筒千恵子/作曲:鈴木要 /衣装:青地夏希・はちや/武器・小道具:櫻井徹/CGムービー:木下勝哉/メイク・ヘアメイクプラン:IZUMI(劇団アニマル王子)/フィジカルケア:井上英行/撮影・編集:滝沢浩司/劇団ロゴ:杉崎壮一/制作:山下那津子/グッズ開発:三上鮎味/後援:川崎インキュベーター

あらすじ
—あの映画さ、結局二人とも途中で寝ちゃって、ラスト見てないんだよね...

6年の歳月を経て、偶然二人が出会ったのは、オンラインRPGの世界。
こんなにも近くにいるのに触れることもできない。

お座敷コブラが描く究極の遠距離恋愛。
「観劇三昧」内作品詳細より抜粋

究極の遠距離恋愛って………!!!
前回も思ったけど伊藤さんの脚本、あらすじ詐欺やばい……フォレストガンプかよ……(褒めてます)

オンラインでしか会えない存在との恋物語だと思ってたので
サ終したら消え行く不思議な関係ってのは、SNS上の相互フォロワーがメインの交友関係な私にも割と馴染み深い話かなと思ったんだけど
伊藤さんはこの一面を、朧に縋る哀しい人間の姿に重ねてもっと別の視座から見ておられた………

オンゲーで仮初の自分を創ることで、或いは愛する誰かの姿を映すことで、リアルから目を背けた拠り所にしたりする様を
いろんな立場のキャラクターで各々違った観点から表現されてるのすごい、しかもみんな生々しくてどの気持ちもめっちゃわかる。
且つ、目を背けたリアルの空虚さや遣る瀬無さを、受け入れたり向き合ったり乗り越えたりしていく様子をひとつひとつ描かれてるのが
&1nightでも感じたけど、伊藤さんは本当になんというか
寄り添うような深い愛情を感じるお話を書かれる方だなぁ……としみじみと思いました。
まだ見てないお座敷コブラさんの話たくさんあるけど、なんとなく安心して委ねられる気がします。
こんなこと言ってて次見るやつが横から突然刺されるタイプの話だったらどうしようね。伊藤さんに刺されたらたぶん相当な深手になりそうです。

ゲームのキャラもなんというかみんなゲームゲームしてて見ててたのしい、敵の腹心のみなさまの設定ほんとにあるあるって感じだったし、今後はテキストのスキップは控えます。なんかかわいそうだったから。
ストーリー上オンゲーのシナリオ自体はこんなに作り込む必要ないと思ったんですが、リアルパートと別軸で動く話としてちゃんと確立して面白いのすごかったです。普通にやってみたくなっちゃった。
しかしだいぶ鬱エンドなシナリオですね。マルチエンディングかな。

※お座敷コブラ様の次回公演
お座敷コブラ14畳目公演「TRIANGLE」
https://ozashikikobura.jimdofree.com/蛇足絵巻/2022年11月-triangle

※すみませんキャストスタッフ全員タグ付けしたらえらいことになるので劇団員のお三方だけで失礼します……

※伊藤さん曰く、本日11/11は「ゆういちがつゆういちにち」だそうです。使っていきたい。

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