観劇感想vol.7 劇団お座敷コブラ「TRIANGLE」
本日はなんとついに!
予てより配信で過去公演を拝見しては細々と感想を書かせて頂いていた、お座敷コブラ様の本公演を劇場で観てきました!!!
会場は東急田園都市線溝の口駅から程近い溝ノ口劇場。マルイに沿って歩いたらすぐ着いた。なんならマルイの中を通り抜けてもいい。
同建物の1階に喫茶店があり、今公演のコラボメニューも提供されているもようです。
劇場と言うもののライブハウスなどにも使われてる場所みたいで、ロビーに降りる階段の壁にはポスターなんかも色々貼ってありました。地下のライブハウスっていいよね〜。
因みに別キャストの二つのチームの公演が交代で実施されており、私が拝見したのは、かとう唯様・梶原航様・今村美歩様のTeam Tartaglia回。
個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。
緞帳のない劇場で観劇するいいところは、開演待ちの時間に舞台セットをまじまじ見られるところですね。過去公演にまつわるものが何気に置かれてるとうれしい……
リモート会議の話ってことだけは事前にわかってたので、今のリアタイの時代背景にマッチしないカセット及びプレーヤーがセット内に置いてあったから
何等かお話に関わるのかな?と思ってはいましたが
再生/早送り/巻き戻しも三角だ~確かに! そう思うと窓の外枠に張られた赤のネオンは一時停止ですか。
あらすじ上としてはリモート会議の映り込みが発端で展開するお話ですが
ネオン等で表現されている巻き戻し、一時停止で時間軸を行き来して、過去の事件と今の事件を混同させてたんですね。
このほかにも、直近の過去公演「GEPPETTO」でも同じ感想言ったんですが、今回も「コレ気付いた上でもう一回見たいよ~~!!」がたくさん散りばめられてる作品です……初見を経た私が現状言語化できた点は上記だけですが。悔しいね。
パンフレットの伊藤さんコメント曰く「考察へのアンチテーゼ且つ大迎合作品」とのことで、今作もまた何回でもいつまでも楽しめる仕様になっておられる模様です。
あとセットについて、切り刻んで敷き詰められたプラ製の保存容器的なやつ、なにかしらと思ってたら(遠目だとスズランテープに見えた)
踏み締めたときの音がまさに、鬱蒼と茂る森の中の枯れ枝を踏みながら歩く足音で
これ本当にすごすぎ……と思いました。舞台界ではよくある手段なの……? 最初に夕女の足音が鳴った瞬間鳥肌立ったんですが……
演者さんは御三方とも素敵でしたが、個人的な感想としては特に夕女役の今村美歩さんが本当に素晴らしかった………
自信のなさそうな多動っぽいオドオドした挙動と、そして何よりあのまっすぐ通るお声が最高でした。
お話のクライマックスで崖の端から叫ぶときすごかった……
(ここから先は今回の公演関係ない私個人の語り的なやつです)
それにしても、観客側が言うのも大変烏滸がましいとは思いますが
お芝居って客席に観客が入ることで初めて、作品として必要な要素の全てが揃って、本来持つ魅力の100%が発揮されるのかもしれない……と
今回初めて劇場でお座敷コブラさんのお芝居見てひしひし感じた次第です。
演者さんの一挙手一投足で走る緊張感とか、観客に向けて突き刺すように発せられる声の熱量とか
そういう画面越しだと伝わらないもの全てを五感で感じられる状況で観劇することで初めて、そのお芝居が本来持ってるポテンシャルみたいなものを感じられるのかもしれない。
勿論、より多くの方がお芝居を楽しめるプラットフォームが生み出されるのは、お芝居の可能性を広げる素晴らしい動きですけどね。私みたいなドド新規ファンが過去公演を見られるの大変ありがたいですし。
でもそうやって開かれた門戸からこの世界に訪れてくださった方には
ぜひそこで満足せず、劇場まで足をお運び頂きたい……タブレットから得られる情報量とは比にならない感動が繰り広げられてますよ……!!
というようなことをお伝えできたらいいなというのが
わざわざ全体公開のnoteに観劇感想を書くにあたって掲げた大変フンワリとした野望です。
同じようなことを思って同じように何等か発信されてる方は既にたくさんいるでしょうけどね。
クラーケンにスリッパ投げるみたいな気持ちでぼちぼちやっていこうと思います。
※お座敷コブラ14畳目公演「TRIANGLE」
あしたが千穐楽!当日券あるみたいですよ!
チケット購入サイト
※すみませんキャストスタッフ全員タグ付けしたらえらいことになるので劇団員のお三方だけで失礼します……
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