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バーテックスという運命の扉

バーテックス、アンチバーテックスという言葉は占星術を学んだことがある方はご存じかと思います。

運命に関係するポイントで、アセンダントと同じくらい重要とおっしゃる方もいらっしゃいます。
運命、カルマ、出会いなど運命の新しい扉を開く鍵、と言われています。

トランジットの天体がバーテックス、アンチバーテックスに乗っかると
その天体によってバーテックス、アンチバーテックスは活性化され
その天体のエネルギーを学ぶタイミングに入るそうです。

ネイタルのバーテックスにトランジットの天体が乗る、スクエア、オポジションは結構わかりやすく影響があると、私自身感じています。

運命に関係するポイント故にシナストリーでも注目する方も多いです。
私もシナストリーを読むときには、相手が自分の運命、人生に影響するか?という視点でバーテックスを見る必要があると思っています。
ただ、この時はコンジャンクション、セプタイルやノヴィルのタイトで絡むと深い関係性と読めると思っています。

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自分のチャートが気になり、今から10年前のチャートを出してみて、驚きました。
当時のチャートはアンチバーテックスとエリスが合(バーテックスとオポジション)でした。

エリスは「不公平や不平等」に対して「権力に屈せずに真実を語る」こと「自分に嘘をつかないこと」を求める小惑星です。

しかし、自分の声は届かない、自分の存在が認められない!というがっかり感も味わっている天体。
ゆえに、そんな状況を変えてやろう!!という強い意志を持つ存在。

変化を求める人にとっては強い味方になるけれど
変化を求めない人にとっては苦しい状況を経験させられる。

あの時期はまさに、不平等に対して自分の真実を語ることを求められたのですが
相手が相手だったため(子供の学校の校長と、ある事柄を担当する教員)
全く言葉が届かずにまさに「自分の存在が認められない」がっかり感を味わった時期でした。

それと同時に、自分の内側にある「発言」という課題に真っ向から向き合うこととなり
自分の意見を言わないことで、相手の言いなりになる
自分の思いを言葉にしないと、相手に自分の人生の主導権をとられる。
という自分の課題が露呈したのでした。

あの時期に、外側の状況を見ては言葉にせずにいた結果
相手に人生を思いきり牛耳られてしまった。
相手の視点で生きる限り、自分の人生の主導権は取り戻せない、と痛感したことで
自分の言葉で自分の思いを自分のために伝えよう、と心を入れ替えられました。

そう考えると、バーテックスに何らかの天体のトランジットが絡む時期は
自分の内側にある問題や課題を引き出し、新しいステージに向かわせるための出来事が起こるのだと考えられます。
自分の魂を成長させ、次のステージに向かわせる。

だからこそバーテックスが絡む関係性はご縁が深い、運命的と言えるのでしょう。
ただ、このご縁、運命的というのはもちろん「辛く苦しい関係」の可能性もあるわけです。
ただ、その関係性を辛く苦しいだけではなく、バージョンアップさせられる可能性もあるのだと思います。

自分の中に未消化の問題が多く、自分自身の波動が重たい時には
バーテックスが引き寄せる相手は辛く苦しい可能性が高く
自分自身が軽くなるほど、楽しいとか嬉しいを共有できる相手を引き寄せるのだと思います。

バーテックスを生かすには自分の波動次第、と言えるのかもしれません。

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