〜コインロッカーベイビーズ〜
かなりの衝撃でした。
こんな世界があったなんて。
まさに新しい扉を開いてしまった。
それはよくも悪くも開けられるのずっとまっていた扉なのかもしれません。(17歳 高校生)
相変わらず図書館の棚の端からローラー作戦で本を読み進んでいた。
本の題名からして何かを主張しているみたいで、なんとなくこわごわ本を手にとった。
表紙をひらいて、ページをめくる。
……なにこれ⁈
私、こんな本読んじゃっていいのかな。
そんなことを思うくらいかなりの衝撃をうけた。
世界感がまず普段の私の暮らしてる生活の中にはない。フィクションといえども限りなく現実に近い小説。
しかしいざ読みだすと、一気に読み終えてしまった。
面白い!
やばい!
他の本も読んでみたい。
それから20代の後半までほぼ全ての著作をよんできたと思う。小説からエッセイ、対談集…etc。
どの著作も好きなのだが、
特に好きなものをあげるとすれば…
再生を感じさせるもの、
挽回できるチャンスはあると思えるもの
主人公が好きなことをただ無心にしているもの
なにが大切なのか、プライオリティがはっきりしていること。
こんな風なことを書いているストーリーが好きだ。
気持ちが完全に仕事モードになると村上龍さんの著作が読みたくなったり妙にインスピレーションを得たりとなぜかしっくりとくる。
そうそう、村上龍さんといえば、
カンブリア宮殿というビジネス系番組ならしっているよという人も多いかもしれない。
著作を読み出してから人生で一度でいいから村上龍さんにお会いしたいと思っていたけど、(これはかなりマイルドな表現にとどめている。ほんとは村上龍となら○○◯してもいいくらい好き←○に入る言葉はどうぞご自由に)
以前勤めていた会社がカンブリア宮殿にでることになり、会社の人間もスタジオ観覧させてもらえる!というチャンスに恵まれた。
直接お話しすることはなかったけど、
同じ空間にいる❤︎などと鼻息も荒く参加したのだった。
今となってはとてもいい思い出。
そこから先、テレビの影響、反響がとてつもなくて、
忙しすぎて病みそうになったけれど…。
なにもなかった時も、反響がものすごい時も、それが去ったあとも、誠実に地道にコツコツとカスタマーを大切に、なにより自分に正直に販売していく、営業していくことが結局のところ一番大切なことなんだなと思った出来事。
生きてるとなにがあるかわからんね。
村上龍さんの著作は、
そんな風に小説よんで、エッセイよんで、仕事がおもしろくてバリバリ働いてた私、
というひと時を一緒に過ごした相棒のような存在。
いまではライフワークバランスを見直して、
仕事だけバリバリしてる!なんて生活ではなくなり村上龍の本もかなり手放した。
それでも手放せなかった本の中に“KYOKO”だけはある。
いつかキューバにいってカリビアンチャチャチャを踊るのだと密かに思っているからだ。
きっといつでも新しい扉はそこにある。
そして開くのをまっている。