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『どうしても頑張れない人たち』を読む⑫

前回は こちら↑

読んだページ数:58~62P

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①印象に残った点

「見通す力」は、目標を立てる際に必要だ。

その理由は、筆者が かつて少年院の非行少年達に 「5年後、自分達は どうなっていると思う?」と質問した所、多くの少年達が現状とは かけ離れている未来を想像したからだ。

例えば性犯罪で少年院に入っている非行少年達は「結婚して幸せな家庭を築いている」と回答。他にも「歌手に なっている」と答えた少年達も いた。余りにも現実離れした目標は、途中で挫折してしまう。そうなると やる気を無くし、頑張れなくなってしまう。

だからこそ、目標を立てる際には「見通す力」が必要なのだ。

さらに、頑張る ため には「欲求を満足させる」ことも必要だ。

マズローの『欲求5段階説』によると 欲求には、

「生理的」(飲食が出来る、睡眠が取れる)

「安全」(住む場所が ある)

「社会的/所属と愛」(愛されている)

「承認」(尊敬、認められている)

「自己実現」(やってみたい、頑張りたい)

が あり、非行少年達は「自己実現」しか見ていなかった。しかし⑤の欲求を実現させる には、他の欲求を満たさなくては ならない。つまり どれかが欠けていると、人間は頑張れない のだ。

これは児童虐待にも言えることだ。筆者は、かつて虐待されている のではと思われる子供の担任から「その子に勉強の やる気が見られないから、どうすれば良いか?」と相談された。その際、筆者は「欲求の どれかが欠けていると、やる気は起きない」と回答し、担任は やる気と欲求の関係に気が付いた。

つまり「欲求を満足させる」ことも「頑張る」ためには必要なのだ 。

②自分が感じた こと

この非行少年達と同じく、自分にも「見通す力」が欠けている と感じた。

自分も これまで現状では達成 出来ない ような目標を立てては、挫折する と言う ことを繰り返して 来た からだ。

例えば「長編漫画のネームを描く」、「複数の本を一度に読む」と言った目標を立てて すぐに実行に移すが、結局は中途半端で終わってしまう。この時の私は、『5段階説』の「自己実現」の部分だけしか見ておらず、土台となる他の欲求を見ていなかった のだ。

今回 本書を読んで、改めて 自分も 非行少年達と同じく「見通す力」が欠如している ことを痛感した。

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今回は ここまで。

次回は9/7(火)更新予定。

◎追記

マズローの『欲求5段階説』を詳しく知りたい方は こちら のサイトを参照↓

続き は こちら↑

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