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酒を呑めば楽器は上手くなる…のか?
大学の頃、かつて僕が所属していたジャズ研究会にはタイトルのような事が楽器や音楽の上達の最短路だと、まことしやかに喧伝されていました。
一聴して「んなバカなはずがあるかい?」と思いましたが、よくよくその真意を突き詰めていくと、そこそこ納得のいく答えが出ました。それは「先輩とあれこれ話す時間を作る」ことなんだと。
部活自体は楽器やジャズの教育体制は全く整っておらず、各々が各々で勝手にテーマを決めて練習に明け暮れるという、甚だ恐ろしいシステムでした。部の方針として何かを教えるとかではなく、個人個人「勝手にやれば~」というあんばい。
部活の気風について行けず、辞めていった人たちもそれなりにいましたが、放任主義は放任主義でまた、いいところもあったのです。
そんな中で部活のメンバー揃っての呑み会は、懇親の場というより、いろんな人の練習にまつわる話を聞ける良い場所でもありました。普段は近寄りがたいオーラを放っているひとも、酒の席ではオーラが薄まり、ただのいいひとになったりします。
「〇〇はどう練習するのが良いんですか?」
「マッピとリードのセッティング教えてくださーい」
こんな感じの質問に、「酔翠お前、それはだな…」と熱心に答えてくれる。みんな普段は口下手だけど、呑みの席では面倒見のいい兄貴になってくれる。そしてみな一様に言うのが、「上手くなりたきゃ自分から行動しないと、何も変わらんぞ」というニュアンスの言葉。それがこの部活のやり方なのだと学びました。
20年近く前の話ですが、今になって思えば、仕事もそんな感じなんですよね。基本は自分で課題を見つけて、自分で解決する。それが出来ない時だけ先輩に相談して助言を仰ぐ。
意外と部活の頃の経験は、社会に出てからも役立つものなのだなぁ、と働きはじめてから思うに至りました。
みなさんはどうでしょうか? そんな経験、ございますか?