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働く牧馬犬🐶
阿蘇にミルクロードという道がある。
道の両脇に草原が広がり、時には牛さん🐄の姿が垣間見える。まるでかつてのWindows XPの標準壁紙のような風景が続く。
その行程の半ばに、エル・パティオ牧場という観光牧場がある。
もう30年前には足繁く通っていた。
ここで購入したカウボーイベルトを長らく愛用していた。
施設にはレストラン🍽️と宿泊施設が併設されていて、物販販売もしているが。目玉は何といっても体験乗馬である。
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もちろん柵の内でも、引き馬という体験もあるけれど。
柵を越えてこんな平原をガイドの馬を追って乗馬🏇するのだ。
アドベンチャーコースという40分コースで、挑んだ事がある。
まずはガイダンスを受けて、柵内を何周かやって平原に出る。
途端に馬くんはいう事を聞かない。左右に生い茂る草🌱を喰み始める。
「馬腹を蹴って下さい。素人だって舐められています。それがホントの道草ですぅ‼️」
先頭を行くガイドさんから声がかかる。
コースには丸木橋もあって、馬上から見ると余りに細くて心細い。だがしかし馬くんは何という事もなく渡っていく。鞍の上ではバランスを取るのに必死になっている。
たった40分程度かぁ、なんて思っていたが。
もう早く帰りたいという希望で頭が一杯だよ。
果たして馬から降りると、全身が筋肉痛でさ。
それが普段はあり得ない内股の筋とか、上腕の筋とか腋の下とか。とんでもない部位がガチガチになって。
帰りの運転をお互いに嫌がって、何度も当時の彼女とジャンケンで押し付けあった。その帰路は、ほとんど私が運転したが。。。
FIAT500の左ハンドルのMTで、しかも単独行で来ている私が、再チャレンジするつもりはない。
![](https://assets.st-note.com/img/1735735727-erfOcL3EZtmgHTYFu4iVU5l1.jpg?width=1200)
流石に凍土の様相での阿蘇で。
こんな時期には柵内の引き馬だけを楽しんでいる家族ばかり。
それで出番の少ない馬たちが、苛立ちにいなないていまして。
そんな声があがると牧羊犬ならぬ、牧馬犬🐶の2頭が気忙しく、なんだなんだ、どうしたどうしたと駆け寄っては匂いを嗅いだり、なんぞモニャモニャ言っている。
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お互いの共通言語はないのだろうけど。
だけど馬🐴たちの気分が収まるようで。
穏やかな瞳を向けてくるけど、いやいや今日は勘弁な。
このワンコさん達はよく躾けられていて、口笛を吹いても掌を差し出してみても、警戒心が強く近づいてはこない。
ただうるうるとした眼では歓迎しているみたい。
また今度な、馬さんにもきみ🐶たちにも。