阿蘇を走る 帰路
早朝に目が覚めてしまいました。
アドレナリンが分泌しています。
それでも二度寝の状態で夜明けを待ちまして。
やっと外が白みだした頃に着替えました。もう冬場の着込みです。滅多に履かないスパッツも着込みました。
放射冷却の阿蘇は冬場の気温です。
空冷キャブのCadwellは、やはりチョークを引いても咳込んで、火が中々入りません。長いクランキング後の、か細い発火をアクセルを慎重に操って、安定するまではじっと我慢で暖機します。
コレは冬場の儀式のようなもので、動きだすまでには5分はかかります。
阿蘇は朝靄を纏って、遠く薄暮のなかです。
身を斬るような冷たさのなかで走っていくと、むしろ気分が出ます。ああ、いいな。年末年始もバイクツーリングしようかな。
昨日の下見で走った経路で熊本空港の脇を抜けて、市街に入りまして。
ちょっと時間的に余裕があったので、熊本城の足元に道草をしました。かの熊本大地震で半壊した痛ましい天守閣が、ここまで再建されつつあります。
ですがまだまだ工事は続行中です。
熊本の友人は「お城は象徴だけんね。絶対に再建するばい」と言っていました。
熊本と島原間のフェリー⛴️。
この冬場から5月までは楽しみがあります。
カモメさんがご飯を求めてここまで接近してくるのです。船内には「かもめパン」や「かもめえびせん」などの専用のご飯が販売しています。
それは空中に投げても、見事にキャッチしますし。
摘まんでいても嘴でかっさらっていきます。
特に家族連れは楽しそうに歓声を上げています。
さて島原まで帰ってきました。
ですがここで更に奥に戻ります。
南島原にはオキニのバーガー🍔屋さんがあるのです。
このBIGMAMAというお店ですが、私の知る限り至高のバーガーです。
佐世保バーガーという名物もありますが、私の軍配はここにあげます。
このスペシャルバーガー🍔。
なにしろバンズも特製で食べ応えがあり、手捏ねのパティといい厚さ10㎜越えのベーコンといい。それに半熟目玉焼きにアボカド半玉。
この内容で850円ですよ❤️
それでも「ごめんなさいね。50円値上げしちまって」と店主はいいますが。いやいやバーゲンプライス過ぎますよ。
やっぱ佐賀からの10数台のバイクが並んでいました。目的地になる要素がありますよ。
さてここからが長かった。
離島に戻る航路のある佐世保フェリーターミナルまで160㎞。
しかもこのバイクは原付2種なので、高速道路はおろか地域バイパスも利用できません。ずっと地道です。
いやあ、走った走った。
休憩も最小限に、脇目も振らずに爆走しました。
ようやく佐世保に辿り着いて、頑張ったかいもあってお買い物をする余裕もあって。これで暫くはいい食生活が維持できます。
トータルの走行距離は700kmに迫ります。
今回のツーリングも幸あるものでした。
さあ、年末年始はどこにいこうか〜❣️