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【知育×絵本】 今更聞けない絵本の魅力!絵本を読むとどうなる?保育士が解説します♪

子どもに絵本を読む機会はありますか?

日頃から絵本を読んでいる方も、
「読んでいないやー」という方も、
絵本の魅力や効果を
一緒に確認してみましょう♪

🧩絵本の種類

一口に絵本と言ってもその種類は様々です。

①伝承 - 昔話や寓話など、
      古くから語り継がれているもの。
②自然 - 生き物や植物、季節の特色や
      移り変わりなどに触れているもの
③物語 - 起承転結で話が展開されていくもの
④教訓 - 教育要素を多く含むもの。
⑤仮想 - ファンタジー。
      現実世界では起こりえないできごと。
⑥図鑑 - あるものを特集して、
      まとめられているもの。
などなどたくさんあります。


普段は絶対に起こりえない
動物や食物、無生物がしゃべり始めたり、
動き出したりというのも
絵本ならではの特徴ですね。


では、絵本を読むことで、
どんな効果があるのでしょうか――?
賢い子を育てたい方は
気になるところですね。

🧩絵本の効果・特色

絵本を読んで得られる効果
絵本ならではの特色を
考えていきましょう。

詳しく見ていきます。

①言語の獲得・新しい知識を得る。
・普段の限られた関係の中では
 使われない絵本特有の言い回しや、
 やり取りを学ぶことができる。

・身の周りの生き物の生態や
 自然・季節・科学の基礎など

 知ることができる。

・新しい言葉、
 これまで知らなかった言葉を
 獲得することができる。
 (語彙力の強化)

🧩【解説】

普段の家族や友達や
保育者との言葉のやり取りでは、
実は使われる言葉は結構限られていて、
毎日一様な生活をしていると、
心は安定していきますが、

語彙力(言葉や単語をどれだけ知っているか、
どれだけ使えるかという能力)
には、
もうひとつ刺激がほしいところです。

例えば、昔話では
「あいすまんが、
水を汲んできてくれんかのぉ」
というおばあさんがいたり、
「一粒のまめっこさぁ、千粒になぁれ」
というおじいさんがいたり、
日常では絶対使わない言葉ですが、
絵と話の流れから自分の中に
言葉を落とし込むことができます。

自然や季節は、
その季節にならないと
体感することはできませんが、
絵本を通すことで、
先にその世界を疑似体験をできたり、
後から読むことで過去の経験を
思い返すことができるツールになっています。


また、
「アリの巣の中ってどうなっているの?」
「つららってなに?」
「汗ってなんでかくの?」
「川はどこに流れていくの?」
など、
生態系や自然現象、科学に触れ、
自分の中で考えたこともなかった
新しい世界に連れて行ってくれます。

②想像性
・家族・友達以外の
 豊かな登場人物に出会える

・自分が体験していないこと、
 体験できないことを疑似体験・追体験できる。

・想像・空想の世界に自由に浸って楽しむ

・静止絵の中の登場人物たちを
 頭の中で自由に想像し動かす

・死と向き合う


🧩【解説】

絵本には、たくさんの登場人物が出てきます。
その中で、強い自分になれたり、
急なハプニングに巻き込まれたり、
主人公と思いを共有していきます。
それには想像力が必要です。
自ら経験したことがないことでも、
主人公になりきることで、
その場の緊張感や、緊迫感を
一緒に体験することができます。

また、死という概念に出会い、
普段の生活では、触れる機会の少ない
命の尊さに触れることができます。

反対に、死が安心につながることもあります。
妖怪や化け物が死ぬ話がありますが、
こちらは
相手が死んだ(=蘇らない)」ことで、
”現実世界にはもう出てこないで済む”
という安心感
につながるのです。

③ふれあい・コミュニケーション
・安心できる大人の心地良い声を聞きながら、
 ゆったりとコミュニケーションがとれる

・ドキドキする気持ちや自分の思いを
 共有することができる


🧩【解説】

安心できる大人の声は、
とても心地が良いものです。
気持ちが安定しているなかで、
膝の上に座って読んだり、
一緒に寝転がって読んだりすると
リラックス効果があります。

また、
そばに寄り添い触れ合っていることで

愛着を司るオキシトシン、
幸せと安定を司るセロトニン、
痛み止め作用のβエンドルフィンが
分泌されます。

(※これは絵本を読まなくても、
 ただ優しく触れているだけで
 分泌されますので、
 絵本がないときでも触れることを
 意識してみてください)

🧩読み聞かせ、ちょこっとアドバイス

対象年齢もありますが、
基本的には子どもが好きな本、
大人が読みたい本を読んで大丈夫です!

読み聞かせのプロなので、
実践で読むときには
ものすごく気を付けて読んでいることが
たくさんあります。
(例えば、読む本によって右手で持つか、
 左手で持つかが違ったりします。)

今回は大事なところだけ、

ちょこっとアドバイスをいたします。

🧩読み始める前に環境を見直す。
→子どもが集中して聴ける環境か、
 近くに気が散るものは置いていないか
 確認しましょう。

🧩ゆったりと読んで声に抑揚をつける
→これができると、
 リラックス効果、集中度アップします

🧩大人は、あちこち挿絵を指ささない
→ 子どものペースで
 子どもが気づくまで
 待ってあげてください。
 先に仕掛けなどを知らせると
 後で自分で気づく感動が薄れます。

🧩子どもが、全部読み終えないで
 めくられてもOK

→ 文を読み切る前にめくられたら、
 そこからまた続けましょう。

🧩「もう一回」に応える

読み終わった後に
子どもが「もう一回!」
ということがよくあります。

これはとても物語が面白かった証拠です。
そして、大人の読み方がうまかった証拠です。

大人は、「またー?同じ本だよ?」
という気持ちになりますが、
「もう一回」読みたい気持ちの中の一つに、
”予測と安堵”があります。

子どもは、もう一回同じ内容を読むことで、
ストーリーを追いながら、
次の展開を予測します。
そしてページをめくって、
自分の予測と結果が同じことに安堵し、
絵本の理解が自分の中で深まっていくのです。

絵本の理解が深まっていくと
挿絵の仕掛けや秘密に気づいたり、
登場人物をさっきよりも
もっと頭の中で動かしたり、
想像力をより育むことができます。




いかがだったでしょうか。
絵本はただ読むのでなく、
こうした効果や背景を知っていると、
子どものために読みたい気持ちに
つながりますね。

また、いろいろな種類の絵本を
繰り返し読むことで
絶対に賢い子になっていきます。
知育にも最適なアイテムです。

また、
繰り返し読んでもらえている経験から、
共感能力や自己肯定感の高まりへの
効果が期待できます。


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