同居を再開した話

別居中の嫁と子供との同居を再開することになったという話を前回したが、３月の最終週から同居が始まった。
前回の話は以下からどうぞ。

子供の保育園の転園は４月１日なので、それまでは車で片道30分掛けて私が送り迎えをしなければならない。
正直不安でしかなかったが、その不安が的中する。
とにかく酔う。
もう車を停めて休まなければならないという程ではないが、酔い止めを飲もうかどうかというレベルまで酔った。

正直初日の送りの往復だけで音を上げそうになった。
でも4日間だけだし、自分が行くしかないので何とか乗り切った。

しかし、3日目の朝。
割と調子が悪かったのであらかじめ酔い止めを飲んで出発した。
しばらく酔い止めを飲んでなかったので、よく効いた。
その日はめまいとはほぼ無縁で過ごせた。

ところが、その日の夜。
子供がエアコンのリモコンで遊んで、テーブルの上に置いてあったお茶をこぼした。
今度はプロジェクターのリモコンで遊び出したので、すぐに取り上げた。
その後はこぼれたお茶で手が濡れた状態のまま、電気製品のコンセントに触ろうとしたので、思いっ切り引き離した。

子供がシュンとした顔になり、ヒクヒクと泣き出しそうな状態になった。
以前も同じ光景を見たことがある。
嫁に別居を告げられた前日の事だった。

恐らく、調子が良かったので、逆にイライラする元気があったのだと思う。

次の日は酔い止めは飲まなかったが、何とか車での最後の保育園の送迎を終えた。
やりきった。
翌日からは、何事も無ければ徒歩で15分で着く保育園に通う事になる。

新しい保育園登園初日。
初日なので、この日は嫁も一緒に送ることにした。
子供も自分のカバンを背負って保育園まで歩き切った。
時間も半分だし、何より徒歩で移動できることが楽だった。

しばらくは、子供の寝かしつけも嫁がしてくれることになった。
その代わり、今まで通り洗濯と風呂掃除をする事になるので、楽になった訳ではないが、寝かしつけをするよりは楽だ。

4月2日。
新しい保育園の入園式があった。
すでに昨日から登園していたが、土曜日ということもあり、この日に設定されたようだ。
保育園の近くに桜の咲く公園がある。
入園式終わりにそこで花見に行こうと言う事になった。

入園式には正装で参加したので、一度帰宅して着替えてから、途中で食料を買って車で公園に向かった。
私は保育園の近くの駐車場に止めようとしたが、嫁が公園に一番近い駐車場に止めるよう指示する。
てっきり保育園に最も近い公園の事だと思っていたので拍子抜けした。
というのも、嫁が指示した駐車場がある公園は桜の名所で、このシーズンには常に混雑して、とてもお昼時に車が止めれる場所ではない。

だが私は言われるがまま桜の名所の公園の駐車場に向かった。
途中で車が渋滞し始める。
やはりか。
駐車場の入り口に警備員が立っており、前の車が警備員に何か言われてUターンしていく。
もう駐車場に空きはなかった。
こんな事分かり切っていたことなのに・・・
我々の車も警備員に別の場所に止めるよう促され、Uターンした。

そして、私が本来止めようとしていた公園の駐車場へ向かったが、時すでに遅し。
車を停める場所は残っていなかった。
ここで私は精神的にぶっ壊れた。
そこまで表には現さなかったが。

昼食後は嫁が子供と嫁の実家に行き、日曜日の夜まで過ごすことになっていたので、元々公園で解散する予定だったが、結局公園で昼食を取ることは無く、私はそこで車を降りて徒歩で帰宅した。

帰宅した後は大荒れだった。
とにかく目に着いた子供のおもちゃをぶん投げたり蹴り飛ばした。
２つおもちゃを壊した。
その衝撃でポケモンのフィギュアが棚から落ちた。
全てゴミ箱に放り込んだ。
まだまだ気が済まない。
この家中ぶっ壊し尽くしたい気分だった。

と、その時、インターホンが鳴った。
隣に住む子供が回覧板を持って来た。
少しだけ気分が落ち着いたが、またジワジワと蘇ってきた。
また目についた電気製品を思いっ切り蹴り飛ばそうとした時、またインターホンが鳴った。
私の父だった。
仕事でたまたま近くを通り掛かり、一緒に昼食でもどうかと思ったらしい。

だが、本来花見で食べる予定だった食材があるので、外食は断った。
そもそももう正午を回っていたので、どこに行っても人がいっぱいだ。
結局隣のイオンで弁当を買って来て一緒に家で食べた。

父は仕事の途中だったのですぐに帰った。
元々、昼食後に配信をしようと思っていたが、非常に悩んだ。
こんな精神状態の中配信をしたらどうなるか。
気が紛れるか、余計に悪化するか。
私は前者に賭けた。

結果としては正解だった。
配信者仲間が見に来てくれてコメントしてくれる。
配信中は気が紛れて、さっきまでのイライラなんて忘れていた。
本当にゲーム配信とRTAには何度助けられたことか。

体調が少しでも良くなるとイライラする元気が生まれる。
でも体調が悪いと車も運転できないし仕事もできない。
今後、仮に体調が良くなり、車の運転や仕事ができるようになったとしても、代わりに何か壊してしまうかもしれない。
元々私はド短気な性格だ。

最近、ひょっとしたら、そうならないよう何かに私がセーブさせられているのではないか、と思う事がある。