逆さになるって難しい?
「ヨガの難しいポーズができるようになりたい」
こんな要望を
普段パーソナルヨガでヨガをうけている
Aさんから
もらいました。
うん?
ヨガの難しいポーズって?
よーく聞くと
Aさんのういう
難しいポーズは
「シルシアサナ」でした。
逆さになるポーズ。
別名頭立ちのポーズ、ヘッドバランスです。
シルシアサナはヨガアサナの王様と言われています。
その理由は
普段の立ち姿勢と反対の体制をとることによって
日常の体の使い方から起こる不調を取り去り
様々な病の特効薬、
老化予防、
血行を促進し美肌効果、美容効果が高い!!
こんな素晴らしいアサナ
出来るようになりたいに決まってる。
さあ、頑張って、練習しよう!!
とはなりません。
シルシアサナは
頭で支えるので
首を痛める恐れがかなり高く
体を痛めるリスクの高いポーズです。
柔軟性はそんなに必要ではありませんが
体幹力はしっかり働かせないといけません。
それと一番大事なのは集中力です。
そう「集中力」です。
本当はこの集中力が必要だかたこそ
このアサナを練習してほしいのですが
今の自分ではどこまでできるのか?
何が必要なのか?
と、じっくり自分と向き合う
これは
全てのヨガのアサナに必要なことなのですが
簡単な
気持ちのいい
ふだんよくする動きばかりだと
なかなか集中力は持続しません。
だから
シルシアサナのような
日常の動作とは
少しかけ離れた動きをすることは大切です。
ただ
したい!
できるようになりたい!!
という気持ちが先走ってしまうと
これも
集中力がとぎれてしまう。
このシルシアサナで
集中力が途切れてしまったら
大変危険です。
かなり長い前置きをして
しっかり体全体を動かしてから
Aさんとシルシアサナを練習してみました。
頭をつけて
お尻を上げるところまで。
それ以上すると
集中力がとだえてしまうということなので
今回はここまで
そのあとは
また
じっくり体をほぐして
シャバアサナ。
終ってからの
Aさんの感想。
「子供にかっこいいポーズを見せたかったら
練習してみたかったけど
そんなん思ってる間はできそうではないみたいです。
でもいろんな動きをしながら
じっくり練習していきたい
でもこの練習で
ポーズは出来るようにならなくてもいい。
っていう意味が前よりも分かった」
そうです。
子供さんには
もういいかっこみせないそうです。
でも
見せたくなる気持ちは
よーくわかります。
シルシアサナ
じゃなくても
脚を壁にもたれかけたり
後ろ歩きしたり
普段とちがう動きは楽しめます。
ということで、
普段のヨガの授業では
別段シルシアサナの練習はしていませんが
こんな希望を聞くのも楽しいですね。