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【感想】ゲーム「Hookah Haze」が私の心に刺さりまくった話【ネタバレ有】

はじめに

皆さんはゲーム「Hookah Haze」をご存じだろうか?

ゲーム「Hooker Haze」

去年の7月に謎のTwitterアカウント「あむ」として告知が行われ、その後同年12月にゲームタイトルが発表されました。

内容は秋葉原にあるシーシャ屋で、主人公「炭木トオル」が来店するお客さんにシーシャを提供し、会話をするというゲームです。

ゲーム好きな方ならもう既にお気付きかもしれないが、「Va-11 Hall-A」「コーヒートーク」に近い部類のジャンルである。
ちなみにテーマソングは藍月なくる×DECO*27×tepeというあまりにも豪華すぎる面子。日本のサブカルチャーって感じがしますね。

詳しいゲームシステムは体験版の感想記事に記載しているので、良かったら読んでみてください。

登場人物

※この先、軽度のネタバレを含みます!

愛上あむ

スクランパーまで入れてる

秋葉原のメイドカフェ「らぶらびっと」で働く人気メイド。23歳。
自分の事が大好きで、世界で一番可愛いのは自分だと信じて疑わない。
メイドカフェではガチ恋営業をしており、ストーカー被害に遭うなどしている。しかしそのガチ恋営業を辞めると人気が落ちてしまうのではないかという考えに囚われており、中々辞めることが出来ない。

ちなみに彼女のテーマソングにもDECO*27が携わっており、バニーガールをモチーフとしたキャラという事もあって死ぬまでピュアピュアやってそうなキャラクターである。

明月院こころ

ヘアアクセの数が尋常ではない

雑貨屋とアパレル屋を掛け持ちするショップ店員。27歳。
明るく、礼儀正しく、理知的。振る舞いからは育ちの良さを感じさせる。
しかし祖母以外の家族を事故で亡くしており、唯一の肉親である祖母ですら認知症で彼女の事を忘れてしまった。
(作中では明記されていないが恐らく)パニック障害を持っており、大きな音や救急車の音、知人を亡くすことに対してPTSDを発症してしまう。
希死念慮に囚われており、自分だけ生き残ってしまった事に対する罪悪感で夜は眠れていない。

あまりにもつらすぎない?明るく振舞ってるのも周囲に迷惑をかけんとする育ちによるものだと思うし、一番幸せになって欲しいキャラ。


古森くるみ

ナッツ

企業所属の人形作家。21歳。
マイペースな性格で、人とコミュニケーションをとることが苦手。
気になるものがあるとじっとしていられない性格で、あちこち動き回ったりしている。

そうした人付き合い出来ない部分が悪く働き、会社では酷いハラスメントを受け、殆ど窓際社員のような扱いを受けている。

また、多動性な一面が災いし数々のシーシャ屋を出禁になっている。
生きるのクソへタなタイプの人種。


炭木トオル

主人公。性別が明言されていない。

本作の主人公。25歳。シーシャ屋「Hookah Haze」の店長。
シーシャとアクアリウムが趣味。

重い病気を患っている。
過去に一度手術を試みたが、失敗し生きる意味を見出せずにいる。
残された治療法を試すか打診されているが、また失敗したら、と考えてしまい踏み出せずにいる。
更に捨て子であり、今までの人生をほぼ病院で過ごしたため、友達と呼べる存在がいない。

ある時、食事制限をせざるを得ない時にどうしても甘いものが食べたくなり、その事を病院の先生に相談したところシーシャを薦められた。

性別が明言されていませんがこの顔で男だと大変うれしいです!!!!


感想

※この先、重度のネタバレを含みます!

タイトル画面

いや、まっじで良かった。想像以上。
心を揺さぶる、自分の奥底の本音を引き出してくるタイプの神ゲーでした。

ではまず個別エンドの話から。

愛上あむルート

やばっ

あむちゃん、重度のかまってちゃんなの、めっちゃ良いですよね。
こういう女の子だいすき!

シナリオに関してはマジで良かったですね。(これしか言ってない)
あむはメイドカフェで働いている時、「自分はこれで本当に良いんだろうか」という漠然とした不安に追われていました。
どんどん過激になっていくストーカーや、ガチ恋営業を辞めてしまう事で人気が無くなっていくんじゃないかという不安感、承認欲求は満たされるけど、自分のやりたいことを見つけられずに過ごす日々。

そんな中でトオルに出会い、Hookah Hazeに出会い、シーシャに出会います。

ストーカーに追われている所を匿って貰う所からトオルとあむの関係が始まる

ここで重要なのが、まず最初にあむが惹かれたのがシーシャではなくトオルだったということ!
その後、あむはトオルと話したいが為にシーシャを勉強し、徐々にシーシャの魅力にも気付いていくんですよね。

あむはトオルにもメイドカフェでやっているようなガチ恋営業を仕掛けますが、トオルの自己肯定感の低さのせいか、全く効きません。

こわっ

このシーン、ゾッとしましたよね。
「あ、この子わざとやってるんだ」って判明するシーン。

でも、Hookah Hazeに通い詰める中でトオルと時に喧嘩して仲直りして、どんどん仲が深まっていきます。そしてついに、あむはトオルが隠している秘密、「重い病気」のことにも気付いてしまいます。ここ悲しい~……。

さて、あむはトオルが重い病気を患っていることを知り、あむはトオルとの間にある繋がりを保てないか、どうにか模索します。そうしていく内にもっとシーシャの事が好きになり、シーシャを勉強して、客として来店し、友達としてトオルと話していくうちについにあむは自分のやりたい事を見つけます。
それは「Hookah Hazeの二代目店長になる」という目標でした。

親友であるトオルの好きだったものを残して、トオルがこの世に生きていたことを覚えている証として、写真やメッセージだけじゃない、トオルとの繋がりを残しておくためにあむは必死にがんばって、5年後には立派な店長になります。

Offering Smoke

この時既にトオルは亡くなっており、あむは日課としてシーシャの煙を天に捧げます。
トオルの好きだったミックスを再現できているか、5年経った今でもわからないけど、いつかまた逢えるその日まで頑張るから、見ていてね……という終わり方です。

いや、泣くわ!

トオルという存在があむに与えた影響が善の方向に働きすぎて本当に良いな~……。

でもやっぱり、トオルのことをずっと引きずってるんですよね。
トオルの死を乗り越えつつも、やっぱり傍に居て欲しいんだな……というのが心にずしっと来ます。

特に、「あむの大好きなミックスつくってほしいし トオルちゃんのこと、ギュ~ッってしたいよ」という台詞、マジで泣く。

良い

この台詞考えた人天才過ぎますね。あったかすぎる。
こんな優しい表現が出来るのマジで凄い。

貴方の好きなものをずっと好きでいて、いつかまた逢えたら……という情景が目に浮かぶようなエンディングでした。
すばらしい!


喧嘩別れの後……

ちなみにBADエンドは最悪なのでハッピーエンドの後に見て卒倒しました!(1敗)


明月院こころルート

かわい

希死念慮を持つこころ。
彼女は幼い頃に家族を亡くしたことによりPTSDを患っており、唯一の肉親である祖母も認知症で彼女の事を忘れてしまいます。

キャラクターとしては明るく振舞うこころですが、シナリオとしては暗め。
扱うテーマも死生観と希死念慮という重さ。
でもめちゃくちゃ好きです。

希死念慮の告白

彼女にとって生きることは死にゆくことであり、生きたいと思う程に死にたくなるし死にたいと思う程に死にたいと思えなくなる。

主題歌「Hooker,Whoo!」の歌詞にある「死にたくて 生きたくて 心がすっぱい?」はまさに彼女の事を表しています。

この歌詞のタイミングでこころが表示される

シーシャ屋で店長と客として知り合い仲良くなった二人は、お互いの身の上を話すうちに、トオルも捨て子であり家族がおらず、病気のため希死念慮を抱えていることを打ち明けます。
こころの中に潜む希死念慮と、トオルの内に秘める「未来への失望」はお互いを補い合うようにシンクロし、そうした失望を希望へと変えていきます。

ほぼプロポーズ

そうしてトオルがこころに対して提案したのが、「お互い、たったひとりの家族になろう」という提案です。

これ、めちゃくちゃ凄くないですか!?
トオルの先が長くないことはトオル自身がよくわかっている筈です。
こころもこれを承知のうえで、近い将来トオルを失うことを理解したうえで受け入れるって、めちゃくちゃ精神的に成長してませんか!?
こころにとって親しい人を亡くすということは最も忌避すべき事態であり、PTSDのトリガーでもあった筈です。
それを二人の力で克服して、がんばって生きていけるようになるって……美しすぎませんか!?

Forgiveness

こころは死生観のひとつとして、「忘れられる」ことは「死んでいる」のと同義だと言っていました。
裏を返せば、「誰かに覚えてもらっている」ことは、即ち「誰かの中で生きている」のだということにならないでしょうか!?

こころはトオルを看取ってからもトオルが生きていたことをずっと覚えていることでトオルを自らの心の中で生かしている……そして、未来への一歩を踏み出せるようになっている……というエンディングでした!
めっちゃ良い……爽やかですよね!
痛みを理解しあえる似た者同士が、手を取り合って生きようと思えるのって素敵すぎる。


特に何もしなかった場合

ちなみにBADエンドは最悪なので先に見ておいた方が良いです!(2敗)


古森くるみルート

ジェントルメンダコ商品化して(切実)

人とのコミュニケーションが苦手なくるみ。
その人付き合いの苦手さから会社では「お前はヘンだ」と言われハラスメントを受け、殆ど窓際に近いことをさせられています。
そして除け者扱いは会社だけでは留まらず、行く先々のシーシャ屋で出禁になっている、言わば問題児

Hookah Hazeでも初対面でカマしてきます。

地味に後ろグラフィックがある貴重なキャラ

さて、彼女ですが……かなり生き辛いであろうキャラクターですよね。
彼女は彼女なりに表現したいことがあるのに、それを伝える手段に欠け、相手には捻じ曲がって受け取られてしまう。
想いを言葉に乗せたいけれど、乗せる言葉が見つからない。
言葉より先に身体が動き、そのせいで誤解され距離を置かれる

決して思考が口数と同様に単純化されている訳ではなく、他の人と同じように傷付いています。

ナッツの呪文

しかし、そんなくるみもシーシャを通じHookah Hazeと出会い、トオルと出会う事で変わるチャンスを得ます。

シーシャを通してくるみとコミュニケーションを取るうちに、くるみはトオルに対して内情を少しずつ吐露するようになる。
大好きなナッツのこと、人形作家をしていること、会社でのこと。

そしてトオルはくるみの良き理解者となり、くるみを受け入れてくれる環境を探す手伝いをします。

要するに、彼女に足りなかったのはコミュニケーション能力ではなく寄り添ってくれる人だったんですよね。手を差し伸べてくれる相手の手は取るべきだというお話です。

天使……?

さて、トオルの協力もあり活動を支援してくれるサポーターを見つけることに成功したくるみ。
しかし、聡い彼女はHookah Hazeがもう閉店してしまうことを察してしまいます。
(明記されてはいませんが、トオルの先が長くないことも恐らく気付いていたのかも……)

Hookah Hazeから去っていくトオル。くるみは店内に戻り、ひとりでナッツのシーシャを吸います。
トオルが隣に居るから、美味しかったのにね。

一番長く喋るシーン

2年後、くるみは有名な人形作家として成功を収めていました。
優秀なサポーターも味方につけ、飛ぶ鳥を落とす勢いでイベントにも参加します。

彼女がここまで頑張ってこれた理由は「よき理解者」が居たから。
そして、なによりも大好きな「一番のファン」が居たから。

Hookah Hazeの閉店後、くるみは人形のトオルを作っていました。
そしてそれをずっと傍に置くことでトオルがどこにいても見守ってくれていると信じ、今日も大好きな人形作りに励んでいた……というお話でした!

Special Fan

いや、切ない!!!

特別に切ない気がします、くるみルート。
唯一、トオルが亡くなったかどうかが明記されていないルートではありますが、他のルートや状況を見るに恐らく……ですよね。

でも、くるみはそれでも強い子だと思いますし、トオルのお陰で強くなれた一面もあると思うので、やっぱりこの出会いそのものが素敵ですよね。

くるみが人形のトオルに喋りかけるシーン、マジでボロ泣き
シナリオとして切なすぎて最高でした。天才。
にしてもトオル、女たらし過ぎるだろ。つみぶか。


ちなみにBADエンドは救いがなさすぎるので先に見た方が良いです(3敗)

一番キツい



トゥルールート

さて、ここまでのルートで3人が救われました。
しかし、まだ救われていない最後の1人が居ますよね。

主人公

そう、炭木トオル自身です。
トオルはその利他的精神によって周りを幸せに導いてきましたが、決して自分の未来が幸せになろうとはしませんでした。
Hookah Hazeを開いたのも、いい思い出作りのため。
最期に大好きなもので人と関われたらいいな……の精神で始めたものです。

だから、自分自身が居なくなったとしても、他のみんなが幸せになってくれたらそれでいい……

そうは問屋がおろしません!

全員集合!

トオルは自分に未来など無いと言いますが、それでもトオルに生きていて欲しいと3人は願い、もう一度別の治療法を試してほしいとトオルに持ち掛けます。

しかしトオルは「考えさせてほしい」と葛藤。一度生きる事を諦めたトオルにとって、もう一度生きようと願うことはとても難しい事になっていました。

それでも彼女たちは諦めずに必死にトオルを説得します。
トオルが彼女たちにそうしたように、大好きなものを共有し(あむ)、痛みを共に分かち合い(こころ)、隣で手を差し伸べる(くるみ)。

トオルが今まで振りまいた無償の愛がトオルにそのまま返ってくる。
もう世界一綺麗な恩返しでしょこれ。

ここにきて立場が逆転するのも良すぎる……!

あむ副店長
からの全員集合!

辛いときは誰かに頼っても良いし、甘えても良いし、迷惑だってかけても良い。そうして支えあっていくのが人間なんだよ、という事を伝えます。

そうした3人の想いもあってか、決断に数日を要しましたがトオルはついに治療を受けることを決めます。

「治療が終わって帰るまで待っていて欲しい」とすら言えなかったトオルが、初めて人を信じ甘えることが出来た瞬間です。

もう物語が優しすぎて本当に素敵……。

いってらっしゃい!



そして数年後。


Over the Haze


あ~~~~っ!!!!!言葉は不要!!!!!!!言葉は不要!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


ちゃんと生きて帰ってきた;;;;;;;;うれしすぎる;;;;;;;;;;;;;;;;;;あむちゃん自撮り慣れすぎ;;;;;;;;;;;;;;;くるみちゃんお顔がばぶすぎ可愛い;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;こころもちゃんと生きてる最高;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
トオルが心の底から笑ってるよぉ~~~~;;;;;;;


このシーンを見るためにHookah Haze購入しても良いまである。それくらい最高のシーン究極のハッピーエンドを求めたプレイヤーに対する究極のご褒美

トオルの好きなモノってシーシャとアクアリウムでしょ???
退院して、真っ先に海に行って水族館にも行ってますよねこれ!!!!!!!!!!!

もうそういう細かい所まで最高、マジで最高。
シナリオ考えた人は神です。神!!!!!
ありがとうございました!!!!!!!!!!!

本当に、本当にありがとうございました!


考察

さて、トゥルールートの余韻も冷めやらぬ中で無粋にも考察を始めようと思います。許せ。

トオルの初シーシャについて

トオルの初シーシャについて、かなり考察の余地はありますが「悪魔的ゼロカロリー」なのではないかな……?と考えています。

あむちゃんのお気に入りミックス

トオルがシーシャを吸い始めた経緯は「入院中の食事制限期間なのにどうしても甘いものが食べたくなり、先生に相談したところ甘いシーシャを薦められた」というものになっています。
名前的にもそれっぽくないでしょうか?

そして吸う者をシーシャ作りの道に引き込んだ、まさに悪魔的ミックス……それが「悪魔的ゼロカロリー」なのでは?

そして「悪魔的ゼロカロリー」が一番お気に入りな愛上あむも同様にシーシャ作りの道へ引き込まれています。
このミックスはまさに吸った者をシーシャの沼へと引きずり込む悪魔のミックスなのかもしれません!!

2代目店長によって名称変更される

炭木トオルの性別について

ビジュよし

非常に中性的な外見をしていますよね。
一人称は「ボク」だし、胸も膨らんでいません。
更にノーメイクだそうです。(すっぴんが美人なだけかも)
家族になろうと提案した時にこころからは「恋人じゃないんかい!」というツッコミが発生したところからも男性の可能性が大いにあります。

しかしながら、あむからは「トオルちゃん」と呼ばれているし、喉仏が出ていないので単なるボクっ娘の可能性も否めません!!

私としてはどちらでも美味しいので大丈夫ですが、男性の方がちょっと嬉しいです!!!!頼む!!!!!生えててくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


メインキャラクターについて

すごく蛇足な考察なのですが、メインキャラクター4人にはきちんとしたモチーフがあるのではないかと考えています。

それは「古代ギリシアにおける愛の概念」です。


……


待ってください!
「急に変なこと言い出したやんコイツ……」ってならないでください!
ブラウザバックしないでください!!!!

ほら!可愛いあむとトオル貼るから!

かわいい~


さて、話を戻しますが古代ギリシアにおける愛の概念とは以下の四つです。

  • エロース(恋愛)

  • ストルゲー(家族愛)

  • フィリア(友愛)

  • アガペー(無償の愛)

あれ?なんかメインキャラクター達に当てはめられそうですね。

まずガチ恋営業や名前に「愛」と入っていることからもわかる通り、愛されたい人間の愛上あむは「恋愛」

次に家族を失いつつもトオルをたったひとりの家族として迎え入れ、シナリオでも家族愛を求める描写のあった明月院こころは「家族愛」

そして理解者を求め、トオルを一番のファンであり見守るものとして置いた古森くるみは「友愛」

そして最後に、そんな3人のヒロイン達に利他の精神で手を差し伸べた炭木トオルは「無償の愛」。

皆それぞれ、テーマに沿ってキャラクターデザインやシナリオ構成がされていると思います。同様に、きっと登場人物たちはそのモチーフとなった愛を与え、そして求めているのかも……なんて。

無粋な考察でした。


シーシャという題材について

最後に、シーシャという題材についてです。
同ジャンルのゲームとしてVa-11 Hall-Aはお酒、コーヒートークはコーヒーでしたがHookah Hazeはシーシャになりました。

ゲームシステムとして異なる点は、「どんなミックスを提供してもルート分岐することはない」という事です。
ではどこで分岐するのか?と言うと、開店時にSNSでミックスを宣伝する事でそのミックスに応じたヒロインが来店します。そこでの分岐がまずひとつ。
そしてもうひとつは「トオル自身の選択」です。
つまり、普通に選択肢が出てきて選ぶ形式になります。わかりやすくていいですね。

なぜこのような形式にしているのかというと、恐らく「シーシャを吸った時点でミックス関係なく内心を吐露する準備は出来ているから」だと思います。
落ち着いた雰囲気と話しやすいムード。自分のトラウマや秘めた過去。明かしたくない秘密だってもしかしたら話してしまうかもしれません。

喧嘩した後の仲直りだって、シーシャを吸えば「あんなこと言ってごめんね」と言って、簡単に仲直りできてしまえるかもしれません。
実際あむとトオルがそうだったように、そうした雰囲気や環境が、案外人をすんなりと変えてくれるのかもしれませんよね。

Hooker,Whoo! PV

そう考えると、シーシャって素敵ですよね。
非日常に誘ってくれて、落ち着けて、満足感もある。

まだ試していない人は是非試して欲しいです。


さいごに

あらら、書きすぎて8000文字を超える長文となってしまいました。
こんなもん誰が読むのかしらね。

でも、それくらい心を揺さぶるゲームでした。間違いない。

ゲームを一通りクリアした後でHooker,Whoo!の歌詞を見直すと中々面白いものがありますし、ポケットシーシャを片手にプレイしてみるのも面白いかもしれませんね。

このゲームで実際にシーシャに興味を持った人は是非シーシャを体験してみて欲しいです。きっとハマります。
ゲーム内のミックスを再現してみるのもアリかも?悪魔的ゼロカロリーとか。
もしかしたら、人生が変わるほどの出会いがあるかもしれませんね。

「Hookah Haze」、めちゃくちゃ面白かったです!
あむちゃんのTwitter発表から1年間追い続けてきて本当に良かったと思わされる作品でした!

開発者の方々、本当に、本当にお疲れ様でした!
最高のゲームをありがとうございました!

それでは。

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