【感想】Inverted Angelをヤンデレメンヘラ女の子ギャルゲーだと思ってたら縦横無尽に展開する推理ゲームで腰を抜かした話
はじめに
こんにちは。
皆さんは「Inverted Angel」というゲームをご存知でしょうか?私はご存知です。
完全にインターネット・エンジェルと韻を踏んでいるからという理由で購入したこのゲームですが、私はこのメインヒロインの女の子がヤンデレメンヘラな感じで振り回しまくるタイプの心に傷を残してくるタイプのギャルゲーだと思っていたら実際は縦横無尽に展開する推理ゲームで本当に腰を抜かしました。
↓ちなみにストアページの説明はこちら。
いやこれはヤンデレメンヘラ女の子ギャルゲーって勘違いするでしょ!!
という訳でどう縦横無尽にお話が展開するのか説明していきましょう。
AIを駆使した文章入力システム
「AI」という単語で身構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、このゲームにおけるAIとは所謂生成AIではなく、「物語における選択肢において、プレイヤーが自由に入力する余地があり、その大体のニュアンスを汲み取って選択肢として成立させる」という意味不明なスゴ技システムでございます。
言うなれば無限に「これだ!」がある逆転裁判。このシステムのせいで推理は非常に難解なものになっておりますが、逆にこれを解き明かした時の快感は想像以上です。
こちらの推理で真実が変わる縦横無尽シナリオ
さて、ここまで自由な推理システムを搭載していれば、当然ですが人によって推理のブレが出てきますよね。
「もしかして自分の記憶がおかしいのでは?」という推理をすれば「自分の記憶がおかしい」という真実を軸にした推理が展開され、「彼女と一夜限りの肉体関係を持ってしまったのではないか!?」と推理すればワンナイトラブを軸にした推理が展開される!「もしかして彼女は未来人では?」なんてトンチキ推理ですらそれを真実として推理ゲームが始まってしまう!
プレイヤーの入力によって彼女の正体も変わる。主人公の素性も変わる。哲学的なやり取りを行ったかと思いきや突如メンヘラなムーブをかますヒロインちゃんも見れる!
二人の関係性を解き明かす王道ルートは勿論、実は叙述トリック(※)でした、なんてルートも存在する!
(※)「叙述トリックを叙述トリックって言うなよ!」という苦情は受け付けません!!!何故ならこのゲームには無限に真実が存在するので!!!
そしてなんとJust Monikaなルートも存在します。気を抜いた頃に出てきてマジで鳥肌が立つ。
メタフィクションにおける没入感のすごさ
そういえば、ゲームには大事ですよね。ヒロイン。
すごくかわいいヒロインが居るのはやはりモチベーションにもなります。
私は何度もプレイして全ルートの推理を軽~く行うことが出来ました。
……嘘です。1時間くらい格闘した推理もあります。
それくらい骨太な推理ゲームです。
しかしそれらをすべて見終えて最後のエンディングに辿り着いた先には、プレイヤーが自由に入力できるからこそのご褒美のようなエンディングが待っています。
だって、そこまで辿り着くような奇特な人間は、既にこのゲームやヒロインが大好きですもんね。
つまるところ、私を含むオタクの皆さんが大好きな「さよならを教えて」「臭作」「NEEDY GIRL OVERDOSE」「SCE_2」みたいなメタフィクション要素です。
そしてこのゲームはなんといっても「プレイヤーが自由に入力できる+メタフィクション」という要素のマッチング具合がすさまじく、従来の選択肢のみが表示されるノベルゲームとは一線を画すほどの没入感を得られます。(もちろん選択肢が表示されるゲームが悪い訳ではない)
最終局面、恥ずかしながら私は大告白の大立ち回りをしてしまいました!
さて、そんな骨太推理ゲームであり哲学ゲームでもあり恋愛ゲームでもある「Inverted Angel」はSteamで発売中です!
推理のネタバレはしたくないので今回はここまで!
よろしくどうぞ~~!!!
↑主題歌
私がこのゲームを最後まで遊んだのはなぜ?
それでは。