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ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑧~ チクシ生活事情

チクシの町の生活事情をちょこっと。

■ チクシの町

チクシの町は、北緯71°38、東経128°52。経度は長崎県五島列島とか徳之島と同じくらいのようである。つまり、九州からずーっと北に行ったらたどり着く北極海に面した町。
気候については、どれくらい寒いかというと。1年の3分の2は氷点下。
ここでは、
 夏 → 最低気温が0度以上の期間
 冬 → 最高気温が0度以下の期間
 春、秋 → それ以外
(最高気温が0度以上、最低気温が0度未満)
という区分らしい。春、秋がとてつもなく短い。

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町はソビエト時代の建物で、外観はとてもぼろぼろ。写真にはちょこっとしか写っていないが、鉄筋コンクリートの支柱を地中深くに打ち込んで、高床式になっている。

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ネコは当然室内飼い。

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お店はだいたい、集合住宅の1階とかにあるので、外からはほとんどわからない。でも中は、店って感じ。

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肉(ぶっといソーセージみたいなの)や野菜の瓶詰(ピクルスになってる)、缶詰類は豊富。生野菜はない。パン。
そういえば、ヤクーツクからの飛行機の同乗者は、大量に卵を運んでいた。当然、ニワトリはいないだろうから、卵は貴重品なのだろう。4日間しか滞在していないため、わからないが、日によって品薄になることもあるのだと思う。

■ 食事編

チクシでの食事は、もっぱらレストランですませた。とはいっても選択肢は多くないので、毎日同じ店に通っていた。ときには1日2回。

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ニーサさんというキルギスから移住してきた人が切り盛りしているお店。日本人が過去に来たことあるとか言っていた。
ボルシチやウーハ(魚のスープ)、ペルメニ(餃子)のスープとメインディッシュ(トナカイ肉、ムース肉、牛肉)、マカロニ、ポテト、サムサなどなど。毎日通っても飽きない。

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つまり、おいしいのである!!

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こちらは、保護区事務所でもふるまってくれた料理。
「何の肉??」と聞くと。

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ノウサギを書いてくれた。柔らかくておいしかった。
こいつやね。(チクシではなく、レナデルタの道中に撮影)

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ヤクーツク、チクシでは、食に困ることはなかった。ロシア料理はおいしいとは聞いていたけども、実際に食べてみると、実においしい。
フィールドでは、ロシア人が料理を全て準備してくれ、これまたおいしかったのである。食がおいしいというのは、幸せの極みである。

■ 乗り物編

チクシの町は、ほぼ舗装された道路はない。永久凍土のせいで、地面が盛り上がったりへこんだりするので、舗装してもすぐに壊れてしまうからであろう。
普通の車も走っているのだが、こんなのも。これならどこでも走れそう。

そして、ゴミ収集車も豪快。ロボットみたいで楽しい。

もちろん、ちゃんとした4WD車もある。さすがトヨタ。

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キャタピラー車もある。さすがロシア。

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夏は白夜だが、冬はずーっと夜。みんな何して暮らしているのだろうか。冬の生活も興味あり。

次回は、いよいよチクシを出発です。
つづく

ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ①~ はじまり編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ②~ 資金集め編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ③~ 準備編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ④~ 出発編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑤~ ヤクーツク編
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑥~ ヤクーツク編その2
ミニ連載:雁の道を越えて ~ロシア北極圏探訪記 ⑦~ チクシ編

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