星座の星数(せいすう)について
星座の境界線が定められた
国際天文学連合で星座の境界線が定められたことにより(1928年に採択)、夜空に見える星は必ずどこかの星座に属するようになりました。それまでは1つの恒星を複数の星座で共有しているものもあったようです。なので、一つの星座の中に含まれる星の数は決まっているということですね。
どの星座が一番星の数が多い?
先日オープンチャットで、このような質問が出て、一番星数が多い星座、一番星数が少ない星座は何かという話になりました。
星座の中にある星の数は、見る人によって様々。眼がよければたくさん見えるし、光がたくさんある都市部だと星の数は減って見えます。
もちろん宇宙空間に行けば星の数は増えますね。
では、どのような基準で星の数を数えればいいのでしょう
検索すると一番星数が多い星座が出てきます。
Yahoo!知恵袋によると
1位 ケンタウルス座 193個
2位 はくちょう座 184個
3位 とも座 179個
南半球で見やすい星座が2つもありますね。
一番星数が少ないのは
1位 がか座 8個
2位 こうま座 10個
3位 はと座 17個
さすがどれも見づらいですね。
一等星が多い星座は?
一等星は全天で21個しかありません。なので、一等星が多い星座はわかりやすいです。88もある星座のうち一等星が21個ということで、一等星がある星座はやっぱり特別な感じがします。
オープンチャットでは、こんなクイズを出してみました。
【クイズ】1等星が2つある星座が3つありますが、なんでしょう?とクイズを出しました。
※答えは一番下に書いておきます。
二等星が多い星座は?
では、二等星はどうでしょうか。二等星も67個ということで、そんなにたくさんあるわけではなく、一つの星座の中には数個しかないんですね。ちなみに上位の星座はこちらです。
1位 おおぐま座 6個
2位 オリオン座 5個
2位 さそり座 5個
4位 おうし座 4個
4位 ケンタウルス座 4個
4位 ほ座 4個
星数は天文年鑑にも載っています
2022年版の天文年鑑だと、星座のページはp.328からp.331に載っています。左ページに星座の名前や学名、略符などが載っており、右のページに面積(平方度)やそれぞれの等級の恒星の数が記されています。天文年鑑をお持ちの方はぜひ探してみてください。
2023年版の天文年鑑では、星座のページはp.324から327に載っています。
【クイズの答え】
正解は、オリオン座、ケンタウルス座、みなみじゅうじ座です。オリオン座のα星(ベテルギウス)とβ星(リゲル)、ケンタウルス座のα星(アルファケンタウリ)とβ星(リギルケンタウリ、ハダル)、みなみじゅうじ座のα星(アクルクス)、β星(ベクルクス)となります。