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月経リズムの変化でなぜ不調が起こるのか?〜①〜

女性の心とカラダは月経リズムで変化しやすいと考えられています。

これは月経周期により細かくいろいろなホルモンが分泌されるからなので

現代医学で様々なカラダの仕組みが生理学的にわかってからはもちろんですが、中医学が生まれたはるか古来より、女性の健康と月経のリズムは切っても切れないものと考えられてきました。

ではなぜホルモンのバランスが変化することで女性の心とカラダの調子が変化するのでしょうか?

それは卵巣ホルモン・エストロゲンなどの女性ホルモンの働きと

「自分の意志ではどうにもならない」

カラダの動きや

心の状態をコントロールしてくれる

自律神経の働きがリンクしているからであり

排卵をしたり、月経を起こしたりするときにも脳からホルモンの分泌を促すため自律神経と非常に密接な関係があるからです。

なので
ホルモンバランスの乱れやゆらぎ=自律神経の乱れやゆらぎ=心とカラダが不安定

というふうにつながっているのです。

ここで大切なことが一つあります。それは

月経周期の変化で体調が変化しない方も当然たくさんいらっしゃるわけで

月経周期の変化や、妊娠、出産、プレ更年期から更年期の時期などでも

常に良い状態でいれる方と

そうでない方の違いって一体どこにあるのでしょうか?

【月経周期で体調を崩す人・崩さない人・その違いとは?】

月経前や月経中、排卵期など、月経周期の変化で心やカラダの調子が変化しにくい方は、卵巣や子宮といった女性ホルモンと関係深い臓器がしっかり働いている

また、そのような場所に病気がない方

そしてホルモンの分泌を促す、子宮や卵巣に司令を出す、自律神経が日頃から整っている方

さらに元気と血液が常に充実している方は当然ですが

月経周期が変化してもカラダに大きな影響は出にくいでしょう。

また、そのような方はもっと大きな女性ホルモンのバランスの変化がある妊娠中や産後、35歳以降のプレ更年期から更年期にかけても特に問題なく過ごせると思います。

当たり前といえば当たり前ですが

月経周期の変化で心やカラダの不調が起こる状態というのは「当たり前」ではない、ということです。

体調が良ければ月経痛がない

「生理痛は無いのが当たり前」

と同じように、月経周期の変化で心身の調子を崩してしまうということはカラダからの弱りのサインと言えるでしょう。

これは以前もお伝えしたことがあるとおもいますが、僕が漢方の婦人科の勉強をし始めた時、中国人の中医師の先生が

『日本に来て一番ビックリしたのが月経周期で生活養生を日本人女性がしていないことよ〜』

と言っていたことです。中国では月経周期に合わせて食事にちょっと気をつけたり、冷やさないようにしたり、ストレスケアをしたり、という習慣が近年は薄れてきつつあるそうですが、日本に比べるとまだまだご自愛の方法として一般的にも残っているそうです。

なので、女性の方は月経周期に合わせて生活をすることでかなり快適に過ごせます。

【4つの月経周期とは?】

そんな月経周期ですが、大きく分けると4つに分類されます。

まずは生理中の月経期
そして生理後の排卵までの卵胞期
排卵後にカラダを調節する排卵期
生理前の黄体期に分けられます。

人によりどの時期に不調が起こるか?

を僕は婦人科相談のときや女性の方の漢方相談の時には確認をしますが、それぞれどんな時期に弱るかでその方のカラダの弱っている場所、負荷のかかっている場所を知る目安となります。

次回はそれぞれの期間にカラダにどんな変化が起こるのか?ということと、その期間に起こりやすい不調とその対策についてお届けしたいと思います。

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