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ヒステリーも子供の夜泣きも『虫』せい?カラダに住む虫が暴れないための養生とは?【漢方的セルフケア】

前回より6月4日の『虫の日』にちなんで、そろそろ虫が増える季節ということもあリ

カラダの中に住む『虫』についてお届けしております。

前回は中国三大宗教の一つ『道教』の考え方の一つ『三尸(さんし)』という虫についてお伝えしました。

https://note.com/sawataya/n/nb32700d1b919

この三尸は2ヶ月に1回、夜中に体の外にでて、自分が済んでる人間の悪事を天帝様に報告して、悪事応じて寿命が削られるという非常に厄介な虫です。

また、この三匹の虫の居所が悪いと様々な箇所が病気になったり、食欲、性欲、金銭欲などが過剰となり、僕らに悪さをさせようとする本当に迷惑な虫です。

詳しくは前回のnoteを御覧いただきたいのですが、今回はそんな三尸とは別の虫について

そして、三尸含めてカラダの中に住む厄介な虫を上手に手懐ける、暴れさせないための養生についてご紹介したいと思います。

今回は

ヒステリーも子供の夜泣きも『虫』せい?カラダに住む虫が暴れないための養生とは?【漢方的セルフケア】

#漢方的セルフケア

についてお届け致します。

☆ヒステリーも『虫』のせい?

前回ご紹介した『三尸』と言われる虫以外にも僕らのカラダには実はとっても身近な虫が存在しています。

それが『疳の虫』です。

疳の虫とはもともと『肝虫』と書かれていました。

疳の虫とは乳幼児の夜泣きや、かんしゃく、ひきつけなどを起こしやすい状態のことを指す俗称ですが、子供のヒステリーのようなものです。

中医学では昔から『肝臓』の肝とかいて、その場所の弱りが自律神経やストレス系の症状がでると考えてましたから先程の三尸同様、どうやら体の中に住む虫はイライラさせるのが本当に好きみたいですね。

疳の虫というと『宇津救命丸』という薬が有名ですが、使われている生薬、実は漢方では気の巡りを整える生薬が多く使われており、昔からそのように考えられていたということですね。


ちなみにこの五臓の肝を養う時間があると漢方では考えます。

子午流注(しごるちゅう)と呼ばれる中医学的な時間医学、と思ってもらうとわかりやすいと思いますが、この疳の虫と繋がり深い、肝を養う時間は丑の刻で夜中の1〜3時ぐらいと考えられています。

実はちょうど子供の夜泣きが多い時間と重なります。

ちょっと繋がりを感じますよね。

※子午流注は中国伝統医学特有の理論で中国最古の医学書『黄帝内経』に記載されている考え方です。

「子午」は「時刻」の意味で一日24時間を12等分して、いわゆる十二支に対応させていています。子の刻、丑の刻、とかのあれです。

「流注」は人体を12個にわけてその気血の運行の流れを意味しています。

子午流注は一日24時間の臓腑や気血の運行リズムを現したものです。

ネットで調べると色々解説してくれてますので興味のある方は調べてみると面白いですよ。


☆体に住む虫退治におすすめの養生とは?

では、このような体の中に住む虫を暴れさせないためにはどんな養生が必要なんでしょうか?

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