体温は高いほうが健康にも美容にも良いのか？【漢方的ヘルスケア】

今回は僕のPodcast番組

『コータの漢方RADIO』

宛に頂いたリスナーさんからのご質問にお答えする形でお届けしたいと思います。

いただいた質問はこちらです。

番組を通じて色々養生をしたおかけで体調が良くなってこの3カ月で体温が36.6-36.7度、ぐらいになりました。

今までは冷え性で36.0位でした。

今まで全く無縁だったのに、この夏、蚊にめちゃくちゃ噛まれているのですが、体温が高い人は蚊に噛まれやすい、って本当ですか？（笑）

体温は高い方がカラダ、美容にも良いのですか？よかったら教えてください。

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☆本題の前に・・・体温が高いと蚊に刺されやすいのか？

まず蚊に刺されやすいかどうかですが、蚊に刺されやすい人の特徴は諸説あり、絶対これだ、ということはわかっていません。

しかし、一般的には蚊はいつでも人を刺すわけではありません。

人を刺すのは産卵時のメスだけで、卵の栄養源として血液を吸っているそうです。

一方、オスや産卵時以外のメスは、花の蜜や樹液を吸っているそうです。

産卵時の蚊は

体温や湿度、吐く息や皮膚から出る二酸化炭素、汗などに反応して、人を感知しています。

人の体温（熱）や二酸化炭素、汗などは、蚊をおびき寄せるため、体温が高く、たくさん汗をかく子供や吐く息が多い人は蚊に刺されやすい傾向があるそうです。

また

汗かきの人

肥満気味の人

お酒を飲んだ人が刺されやすいという調査結果もあるそうなので

ご質問いただいたリスナーさんがおっしゃるとおり、体温が上がって蚊に刺されやすくなったのは気の所為ではないかもしれませんね。

子供とお年寄りが一緒にいると子供のほうが刺されやすいというのは体温も呼吸も子供のほうが高いし、回数も多いからかもしれませんね。

ちなみに僕はめちゃ蚊に刺されます。

かなり蚊に刺されやすい条件を満たしている、すべて満たしていると言ってもいいぐらいですね（苦笑）

こちらの情報はムヒなどの虫刺されの薬で有名な池田模範堂さんのHPからの情報なので、もし興味がある方はまた詳しく調べてみても面白いかもしれませんね。

池田模範堂オフィシャルサイト

☆体温が高いほうが美容にも健康にも良いのか？

さて、本題に入りたいと思います。

『体温が高いほうがカラダにも美容にも良いのでしょうか？』

というご質問ですが、結論から言うと僕としては

『ハイ』

です。

その理由としては体温が高い人のほうが基礎代謝が高いからです。

例えば３６．５℃の体温の人と、３５．５℃の人

体温が１℃違うと

基礎代謝が約１２％低下すると言われています。

これは要するに同じものを食べてもエネルギー消費が異なるということで

同じ食事を食べても体温の低い人のほうがエネルギーになりにくく

太りやすく

エネルギー不足にもなりやすいので、疲れやすくなったり、お肌へのエネルギー供給も当然低下しやすくなります。

また、これも有名ですが体温が１℃下がると

免疫力が３０〜４０％近く低下

するというデータもあります。（36.5℃から35.5℃程度）

免疫力の低下は当然ですが、各種感染症になりやすいなど、病気の大きな原因となります。また、カラダの抵抗力が低下しますので、肌トラブルも非常におこりやすくなります。

これだけでも体温ができるだけ理想的な体温と言われている３６・５℃〜３７．２℃ぐらいの間にある方がお勧めといことがわかると思います。

☆人間は体温が上がるよりも下がるほうが脆い

必ずしも体温が低いからと言ってダメというわけではありませんが、データからも理想的な体温のほうがカラダのシステムが上手く作動しやすいことがわかっています。

体温が低い状態だと代謝が低下しますので、カラダの色々な機能が省エネモードになります。

また、人間のカラダは体温が上がることに対しては結構強いですが、下がることに対しては意外ともろく、

平熱が３６．５℃の人が２℃上がって３８．５℃ぐらいになっても、けっこう普通に歩けたり、ご飯も食べれたり、意識もちゃんとしていますが

もし２℃体温が下がったらどうなるでしょうか？

体温が３４℃は

水に溺れた人を救出後

生命の回復ができるかどうか？ギリギリの体温です。

かりに３℃下がったら

凍死寸前の体温

だと言われています。

それぐらい体温が下がるということはカラダにとって大変なことなんです。

体温が低くても直接的な不調が起こることはあまりないと思います。

せいぜい冷え性かもしれませんが、体温が低下している状態はカラダの機能が低下している可能性もあります。

変な話ですが、人間、死んでしまう時は血圧も体温もどんどん下がっていきます。適切な体温を維持するということはとても大切なことです。

低体温になってしまう理由と、低体温の改善方法については次回お届けしたいと思います。

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