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チョコレートだって食養生になる〜チョコの薬膳的な働きとは?【漢方的食養生】


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今回はバレンタインデーも近いということでチョコレートのお話をしたいと思います。

みんな大好きチョコレート。

最近では友チョコなどで友達同士でプレゼントしたりして以前に比べるとバレンタインでチョコレートやお菓子などを食べることが増えていると思います。

最初にお伝えしておくと、たしかにチョコなどのお菓子を沢山たべることは糖分や脂質などの過剰摂取で体に悪いとおもいますが、お菓子を食べること自体は嗜好品なので節度を守っていれば人生を豊かにしてくれるものです。

今回は

チョコレートだって食養生になる〜チョコの薬膳的な働きとは?【漢方的食養生】

#漢方的食養生

【チョコレートを美味しく食べれる体調管理を】

今回はバレンタインが近いということもあり、チョコレートについてお届けしたいと思います。

コンビニなどいくとチョコレート関連のコーナー、本当にスゴイですよね。それだけ年令問わず愛されているお菓子だと思います。

そんなチョコレートですが「甘い」「カラダによくない」というイメージを持っている方も多いと思います。

確かに砂糖をたくさん使っているチョコレートは体に良くないイメージが有るとおもいますが、どんな食べ物もマイナスの部分もあればプラスの部分もあります。カラダに良いと思われている食べ物にだって当然ですがマイナスの部分もあります。

大切なことはそれぞれの食べ物の特徴を知り

上手に「いいとこ取り」すること。

そして「偏らないこと」だと思います。

そんな僕らにとってもっとも身近なお菓子の一つであり、美味しいチョコレートには

人を幸せにする力

があると思います。

好きな物を美味しく食べることは僕らにとってとっても身近な心の養生

チョコレートだって節度を守って楽しく食べれば心と体の健康にすごく良いものなのです。

まずはそんなチョコレートの薬膳的な働きからご紹介しましょう。

※今回出てくる『チョコレート』という表現はわかりやすくするためにチョコとしていますがご紹介する働きはチョコレートの主成分『カカオ』の働きが主です。

【チョコレートがオススメの体質とは?薬膳的働き】

薬膳では体質や体調に合わせて食材を選びます。

先程もお伝えしましたが、どんな食べ物にも良い点、悪い点があります。体調、体質によっても当然異なります。

そのあたりも踏まえてご紹介していきたいと思います。

チョコレートがおすすめの体質の方はなんと行っても

元気不足の「気虚」タイプの方です。

油分も多く、栄養が詰まっている種子でもあるカカオは少量でカラダのエネルギーになりやすいと薬膳では考えます。

また

血行不良の「瘀血」タイプ

の方や利尿作用もあるので、おしっこの出が悪い方、などにもおすすめです。

さらにチョコレートは甘味が強いお菓子ですが、原料のカカオは本来苦味も強い食品。

苦味は五臓の「心」を養うと薬膳では考えられています。

心は心臓の「心」

血行不良の瘀血にも良いとお伝えした通り血液循環の改善に役立つのはもちろん

心は「こころ」

なので不安感や不眠などメンタルの不調のときにも役立つものと薬膳的には考えます。

疲れた時にチョコレートを食べるとホッとする、というのは糖分で脳疲労が取れるだけでなく苦味もプラスに働いているのです。

【栄養学的なチョコレートの働き】

薬膳的な、東洋医学的な働きを見たあとは現代の研究により注目されているチョコレート、カカオの働きをご紹介したいと思います。

精神安定作用・・・フェニルチアミンという抗うつ作用があると言われている成分を含んでいます。これは恋に落ちたときできるホルモンに類似した物質で、楽しい感じさせる効能を持ちます。

チョコレートは恋の味、というところでしょうか。。。


動脈硬化の予防対策・・・脂肪の含有量が10%~20%と少なく、繊維が豊富で血栓を予防するナイアシンも含まれているため、その働きなどによりコレステロール低下効果もあると言われています。

っとここまで栄養学的なチョコレートの働きを見て「っん?」と思った方、多いとおもいます。

そうです、薬膳的なチョコレートの働きとそっくりですよね。

ちょっと驚きなのは古来より伝わる薬膳の働きでも精神的な疲労を取る働きや「瘀血」血の巡りを整える働きがあると言われていたわけですが、現代的な栄養学でもみても同じような働きがあることがわかったのです。

これはチョコレートに限らず薬膳「アルアル」で昔の人たちが統計学的に調べていたことが今は分析によりその理由がわかる、ということは薬膳の面白いところだと思います。

さて、そんな素晴らしい働きのあるチョコレート(カカオ)ですが、何度も言いますが食べ過ぎ・とりすぎには注意しましょう。

カカオに動脈硬化予防の働きがあるからと行ってチョコレートをたくさん食べたら動脈硬化にならないわけではありません。むしろ市販のチョコレートを食べすぎると脂質、糖質などの過剰摂取となり動脈硬化になりやすくなります。

マスコミの情報に比較的影響されやすいお年寄りの方などはテレビなどでそのような情報を見てチョコレートを取りすぎてしまう方も多いので注意してあげましょう。

【カカオ=チョコレートではない】

チョコレートの良いところをご紹介しましたが、冒頭お伝えしたとおり

チョコレート=カカオポリフェノール

ではないのでご注意いただきたいとおもいます。

チョコレートはカカオ豆からカカオバターを取り除いておらず、さらに砂糖やバター、ミルクなどの乳脂肪系も大量に入っているので非常に脂肪分が高い食べ物です。

そこに大量の砂糖が入っているので、当然食べすぎには注意をしないといけません。また、大量の砂糖を摂取することで体内のビタミンB1とカルシウムが消費されるので、皮膚や粘膜を弱くします。

花粉症などアレルギーを持っている方

風邪や新型コロナウイルスなどの感染などを考えるとチョコ含めた甘い物のとりすぎには注意をしたいですね。

【上手にチョコレートを活用する方法】

最後に冒頭ご紹介したチョコレートの良いところを活かす食べ方をちょっとお伝えしたいと思います。

☆食べるタイミング

食養生の基本ですが

「何を食べるか?」

ということも非常に大切ですが

「どう食べるか?いつ食べるか?」

も非常に重要なポイントです。

チョコレートのおすすめの食べ方ですが、できるだけ寝る前は避けて食べましょう。

栄養価も高くて体のエネルギーになりやすいので長時間の仕事で頭も体も疲れた時の栄養補給には最適です。

また、少量でしっかりと糖分などのエネルギーとカロリーが摂取できるので、非常食として備蓄しておいたり、登山やハイキングなど常備食などにもとてもオススメです。

☆イライラして頭に血が登っているときは控えめに

チョコレートは元気不足の気虚の方におすすめ、と言いましたが、日頃から食べ過ぎや飲み過ぎで体に湿気と熱が溜まっている湿熱タイプの方や、ストレス過多でイライラして頭に血が登りやすいような肝熱タイプの方にはチョコレートはあまりおすすめできません。

体が冷えて、元気ない、落ち込みやすい方は甘い物でほっこり、が良いですが、イライラカッカしてプンプン起こっている方は酸っぱい梅干しや、レモン、柑橘系などのおやつで気分をリフレッシュさせたほうが良いと思います。

バレンタインデー以外でも日頃口にする身近なおやつの『チョコレート』

せっかくなので上手に楽しく食べましょうね。

#わたしのバレンタイン

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